豊栗・由香線

 豊栗・由香線は、遠山原県石田市の平須駅(ひらすえき)から豊矢市の蒲生駅(がもうえき)までを結ぶ豊栗線(ほうりせん)と、豊矢市の穴川駅(あながわえき)から茨原県の真田駅(さなだえき)までを結ぶ由香線(ゆかせん)の2路線を総称する名称です。二つの路線に分かれていますが、実際は直通運転を行う列車が多いことから、まとめて案内されることがほとんどです。

 遠山原県内にあった炭鉱を結ぶ路線として建設され、かつては石炭を運ぶ貨物列車が多数運行されていましたが、1970年代までに沿線の炭鉱がすべて閉鎖。それ以降は普通列車のみが走るローカル線となっています。


運行形態と車両

 路線の起点は平須駅ですが、実際は両武本線の石田駅(いしだえき)から発車する列車が多いです。石田駅-平須駅-東豊矢駅-大門駅間は毎時1本ほど、大門駅-真田駅間は2時間から3時間に1本ほどの普通列車が運行されています。

 列車はすべてワンマン運転を行っており、利次車両センター所属のディーゼルカー(ステンレス製3ドア)で運行されます。1両か2両で運行される場合がほとんどですが、学生で混雑する時間帯や行楽シーズンは4両編成で運行されることもあります。

沿線概況

 平須駅から蒲生駅・東豊矢駅までの区間は、遠山原県南部の石田と豊矢という比較的大きな街を結ぶことから、都市間連絡輸送の役割を担っています。二つの都市間を直接結ぶ高速道路はなく、道路も山間の地域は道が狭かったりカーブが多かったりすることから、列車で移動する人が多いようです。

 豊栗線区間にはかつて炭鉱があり、途中の駅からは支線や炭鉱専用線が分岐していました。とても長い貨物列車を、山道に挑むために重連のSLが引っ張っていたのです。その名残として一部の駅には広大な空き地がありますが、そもそもの沿線人口が少ないことからほとんど活用されていないようです。

 由香線区間は東豊矢駅-穴川駅-大門駅間こそ沿線人口が比較的多く1時間に1本列車が来ますが、大門以北は沿線人口がとても少ない山間の地域を走ります。この区間にも石炭貨物列車が走っていました。

 由香駅では遠山原方面へ向かう由香線と接続しています。遠山原と由香線北部区間を直通する列車が1993年まで設定されていましたが、ディーゼルカーで運行されており遠山原側での混雑に対応できないことから系統分離されてしまいました。

 八関駅(やぜきえき)では結急来平線と接続しています。市の中心ということで駅周辺はそこそこ栄えているようです。

 終点の真田駅では常盤本線(ときわほんせん)と接続しています。八関駅と真田駅の間は本数が少なすぎるということで増発や電化を求める意見が多いですが、結急来平線が八関と別の常盤本線接続駅を結んでいることもあり、未だ増発されていません。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2022年06月25日

当ページ公開開始日 2022年06月25日