瀬津本線

概要

 瀬津本線(せつほんせん)は、風杜府風杜市の風杜駅(かぜもりえき)から平磯県瀬津市の瀬津駅(せつえき)までを結ぶ、NR富原(富原旅客鉄道)の鉄道路線です。富原地方を東西に結び、特に風杜と平磯という二大都市を結ぶことから、重要度が高い路線となっています。

 全線が複線電化(直流1500V)されており、貨物列車・旅客列車ともに全線で多くの列車が運行されています。

運行形態

 かつては全線を走破する列車もありましたが、現在は風杜駅-月野駅方面間と、月野駅-平磯駅間、平磯駅-瀬津駅間の3つの系統に分割されています。

 風杜駅から月野駅までの間は、途中の水瀬駅まで快速毎時4本(12両が多い)と各駅停車6本(10両が多い)が運行されています。水瀬駅から月野駅までは快速が毎時4本(風杜駅から直通)運行されています。

 月野駅から瀬津駅までは毎時2本の列車が運行されており、途中の南淡路駅までは宮久保線直通列車が毎時2本、真砂駅から平磯駅までは塩見本線直通列車が毎時2本追加で運行されています。

 真砂駅-平磯駅間ではライバルの平磯交通公団線に対抗するため、快速(真砂駅-平磯駅間無停車)が毎時2本運行されており、普通4本、快速2本が運行されています。

 平磯駅から瀬津駅までは、各駅停車が毎時4本、快速が毎時2本運行されています。

沿線概況

 風杜駅(かぜもりえき)は、海側の瀬津本線ホームから発着します。かつては多くの客車列車・夜行列車が運行されていたことから、一部は上下二段になっているなど大規模な駅となっていますが、現在使用しているホームはごく一部です。

 北西に進むと(風杜・西倉エリア地図)、人口密度が高い区間を走り続けていきます。高見馬場駅(たかみばばえき)では、さらに北の尾鈴駅(おすずえき)方面へ向かう尾鈴線が分岐するほか、ここから水瀬駅(みなせえき)までは山越えをすることから、風杜都市圏内で利用客が多い区間がひと段落します。

 水瀬駅(月野エリア地図)まで来ると、沿岸部を走ることになります。水瀬は水瀬製鉄所などの工場が密集している工業地帯で、工業とともに発展してきた街です。風杜への通勤範囲ではありますが、風杜へ通勤するよりも沿岸部の工業地帯で働く人のほうが比較的多いようです。

 


 近藤駅(こんどうえき)では南田野倉方面の線路が分岐します。ここまでが風杜県で、ここから先は月野県(つきのけん)です。

 月野県に入ると、南の銘茶として知られている柴原茶の産地、柴原市内を走り続けます。中心の柴原駅(しばはらえき)では、月野鉄道の真子駅方面が分岐していきます。規模の大きな駅でかつては特急が停車していましたが、並行する高速線の駅はここではなく北柴原駅として少し離れた場所に設けられました。

 軽く山越えをしたら、石沢駅(いしさわえき)から月野市に入ります。月野駅では運行される列車のほとんどが系統分離されていますが、これは月野駅がスイッチバックしないと先に進めない構造になっているからであり、かつて運行されていた全線直通列車はここでスイッチバックをして平磯・瀬津を目指していました。

 高速線は市街地から離れた南月野駅に停車しています。さすがに県庁所在地である月野を無視することはできず、この駅から市街地まではNR瀬津本線(南月野-月野)だけでなく月野鉄道や連絡バスが運行されています。

 月野からは再び海沿いを走っていきます。この海は月野湾と呼ばれており、水瀬-柴原間の風杜湾沿いとはまた違った雰囲気の車窓です。利用客数は月野までの区間より少ないですが、それでも宮久保線に乗り入れて南を目指す普通列車が1時間に2本乗り入れてくることから、運行本数はそれなりに確保(毎時4本程度)されています。

平磯エリア

 南淡路駅(みなみあわじえき)では宮久保線が分岐し、ここからしばらく普通列車が30分間隔の区間が続きます(平磯エリア地図)。その中で花を添えているのが、途中の久保駅(くぼえき)で分岐する京口線(きょうくちせん)への特急列車で、2から3時間に1本程度が運行されています。

 コスモス畑で有名な互譲駅(ごじょうえき)や、高速線の駅として再開発され、駅前にリヒトモール(ショッピングモール)のある明日駅(あすえき)などを経由し、列車は真砂駅(まさごえき)へと向かいます。

 真砂駅からは平磯都市圏内の区間に入ります。ここからは塩見本線からの列車や、毎時2本運行される快速が加わり、日中1時間あたりの運行本数が快速2本、普通4本に増えます。並行するライバル路線の「平磯交通公団」より本数が少ないですが、駅の間隔が長く直線的な線路であることから、スピードは負けていません。

 平磯駅(ひらいそえき)のある平磯市は、富原地方で風杜市に次ぐ人口の大都市で、ライバル都市には富原地方の玄関口である西倉市(にしくらし)や、途中で経由した月野市があります。工業・農業ともに盛んで、都心部もあれば自然とふれあえる地域もあるというバランスの良さが人気です。

 平磯を出ると、さらに南にある瀬津駅に向かってラストスパートです。この地域は比較的人口密度の高い地域で、列車の本数も日中1時間あたり快速2本、普通4本と多く設定されています。沿線には観光名所も多く、うちもと牧場や野栄漁港は特に人気の観光地として多くの人々が訪れます。

 瀬津市は菜の花畑が有名な区間があり、時期になると一面の菜の花の中を電車が走っていきます。外から見ても中から見ても非常にきれいな景色です。

 終点の瀬津駅(せつえき)は、(空想世界における)黒船来航地の一つであり、古くから海外(特に英国と米国)とのつながりを持っている国際都市でした。市内には瀬津電鉄(せつでんてつ)という私鉄が走っており、路面電車で長南電停まで向かうと高台にある「ハモンド邸」があります。このハモンド邸は、明治期に日本を訪れたイギリス人技師のハモンド氏の別荘として使われていた家です。イギリスの建築様式を取り入れたこの家からは、海やその向こうの塩見県にある山々を一望することができ、建物も眺望もよい人気観光地となっています。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年06月11日

当ページ公開開始日 2022年06月23日