南郷得電鉄

概要

 南郷得電鉄(みなみごうとくでんてつ)は、津喜県館山市の館山駅(たてやまえき)と、南郷得市の塔倉駅(とうくらえき)までを結ぶ私鉄です。「南郷得」という名前は、この電車が郷得半島(ごうとくはんとう)の南を走ることに由来しており、後に沿線自治体が合併するときも「南郷得」という名前になりました。

 永京都心から比較的近く、海沿いの景色が良く風情がある景色を楽しめることから、人気のローカル線です。車両も沿線に咲く菜の花をイメージした黄色い帯のデザインとなっており、沿線に彩りを添えています。

 沿線の通勤・通学輸送も担っており、朝と夕方には塔倉駅からNR内郷線に直通し、仁江駅(じんええき)まで走る直通電車も運行されています。この時間帯には、NR今北所属のN1330系(2+2連)も乗り入れてきます。

路線データ

 管轄 南郷得電鉄

 軌間 1067mm

 駅数 21駅(洲崎線(すのさきせん)含む)

 単線区間 全線

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 両得ATS

 日中運行間隔 30分間隔(館山駅-見物駅間は15分間隔)


車両

8000系

 南郷得電鉄は全線に渡り沿岸部を走ります。そのため、車両を含めた設備の塩害対策に苦労していました。2019年1月時点で在籍する車両はすべて鋼鉄製。錆びやすく車体に塗装をしなければなりませんでした。

 長年さびに強いステンレス車両の導入を計画していた南郷得電鉄ですが、購入資金の問題や中古車両の余剰分を確保できなかったなどの問題があり、導入できていませんでした。そんな中、両得電鉄70系に廃車が発生したため、それを譲受することになりました。

 両得電鉄70系はすでに登場から30年以上経過した形式ではありますが、制御装置に関してはすでに更新済みであり、車体の状態も良いことから今後30年間は十分に使用できるだろうと判断されています。

 2018年12月に8000系第一編成が入線し、試運転や習熟運転が行われました。また、南郷得電鉄の全車両を置き換える計画であるため、ラッシュ時に乗り入れるNR内郷線での試運転も行われています。

 デビューしたのは2019年11月30日。この日から南郷得電鉄で運転される電車は、NRから乗り入れる一部電車を除いて8000系に統一されています。両得電鉄80系はオールロングシートでしたが、8000系へ改造する際にセミクロスシートに改造。観光地の電車としてふさわしい仕様に生まれ変わりました。

 2連11本が在籍しています。

N1330系

 NR今北所属の車両で、朝と夕方に館山駅-塔倉駅-内郷線仁江駅間を走る列車に充当されます。

 2021年3月ダイヤ改正から使用されています。

以前運行されていた車両

5000系

 1975年に行われる昇圧と内郷線直通に備え、1973年に登場したのが5000系です。その特徴は大きなフロントガラス。一枚窓ではなく二枚窓なのは、価格面で一枚窓は折り合いがつかなかったことと、メンテナンスを考慮した設計としたからです。電車というよりかは車といった雰囲気のライト、渋い色合いだった従来車とは対照的なクリーム色は、新時代の到来を告げるスタイリングでした。

 南郷得電鉄の営業最高速度は65km/h。ですから、本来であれば65km/hまで出せればいいわけなんですが、5000系は内郷線に乗り入れることを想定して登場した電車。ですから、内郷線の最高速度である100km/hが出せなければなりませんでした。

 というわけで、走行機器には京香電鉄で実績がある装置を採用。京香電鉄の設計をほぼそのまま使っている関係で、加速度が3.5km/h/sという、田舎電車には似合わないセッティングとなっています。今までのツリカケボロ電車がええっと…… なんだろう、ウサギと亀みたいな差があるんですよね。一方、内郷線内では加速が良いのは良いものの、高速度域になると近郊電車(1312系など)に比べて加速力が落ちていきます。ギア比を高くセッティングしてあるので、「近郊電車とはフィーリングが違いすぎて、苦手というか慣れないな」というのはNR乗務員(ベテラン)の弁。

6000系

 両得電鉄20系を1994年に譲受した車両です。元々4両編成だったのを2両編成に改造しています。

 従来よりも車体が長くドアも多いことから、主にラッシュ時の運用で活躍していました。2019年に引退しています。

7000系

 NR今北で活躍していた1312系を1994年に譲受した車両です。内郷線への直通専用車両として、ラッシュ時の仁江直通運転などに用いられていました。

 全編成が4両編成でしたが、4両は日中の南郷得電鉄では過剰であったことから、多客期を除き日中には走りませんでした。4連2編成が在籍していました。

1528系

 2010年7月から南郷得電鉄に乗り入れるようになった車両で、朝と夕方の内郷線直通列車に充当されていました。4両編成と6両編成が存在する形式ですが、乗り入れてきたのは4両編成の車両のみです。

 2021年3月ダイヤ改正で乗り入れなくなりました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年01月15

当ページ公開開始日 2017年09月17日