永尾本線・愛津線

概要

 永尾本線(ながおほんせん)・愛津線(あいつせん)は、永尾電鉄が運行する鉄道路線です。永尾本線が永京都蓮庭区の蓮庭駅(はすにわえき)から立王子駅(たちおうじえき)までを、愛津線が永尾本線の途中の貼付駅(ちょうふえき)から寺浜県相模原市の津久井駅(つくいえき)までを結びます。また、仁尾山駅へ向かう仁尾線(じんおせん)など、いくつかの支線もあります。どちらも永京都心への通勤通学需要を支える路線でありながら、仁尾山、津久井方面への行楽輸送も担います。

路線データ

 軌間 1067mm

 複々線区間 蓮庭駅-笹塚駅間

 複線区間 笹塚駅-仁尾駅間と貼付駅-安行駅間

 単線区間 仁尾駅-仁尾山駅、安行駅-津久井駅間とその他支線

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 永尾ATC

 最高速度 110km/h

運行形態

 主な列車は特急、急行、快速と各駅停車です。このうち日中(10時代-16時代ごろ)に運行されるのは特急、区間急行、快速、各駅停車で、途中の貼付駅までは特急毎時9本、区間急行毎時3本、快速毎時3本、各駅停車毎時6本が運行されます。

 貼付駅から西側の区間は、永尾立王子駅(ながおたちおうじえき)まで向かう特急、仁尾線に入り仁尾山駅へ向かう特急、そして愛津線津久井駅へ向かう特急がそれぞれ20分間隔で各方向へ向かいます。

 各駅停車は立王子駅へ向かう電車と仁尾山駅へ向かう電車がそれぞれ20分間隔で運行され、分岐地点である北野駅までは10分間隔で運行されています。

 愛津線方面へは、20分間隔の特急に加えて地下鉄蓮庭線・結急来急本線方面からやってくる区間急行と快速がそれぞれ20分間隔で運行されています。このうち区間急行は途中の松ヶ丘駅(まつがおかえき)止まり、快速は安行駅止まりとなります。相互直通運転を行う結急電鉄所属車両で運行される一部の電車には、プラスカーが連結されています。

 支線は競馬場線と藤芽線があり、それぞれ10分間隔で運行されています。編成は4両編成で、支線用に改造された編成が充当されます。

沿線概況

蓮庭-貼付

 起点の蓮庭駅(はすにわえき)は、永京首都圏だけでなく世界的に見ても利用客数が多い一大ターミナル駅です。各方面から様々な路線が集まってくるほか、永京都庁や大企業が入居する高層ビル群が隣接しています。永尾電鉄の駅は「永尾百貨店」と一体になったビルの中にあり、地上ホームと地下鉄ホームがそれぞれあります。

 蓮庭駅を出ると、都心近くの住宅地の中を西へ進みます。路面電車として開業した歴史的経緯から、住宅地の中を走る区間が長く続きます。2つ駅を通り過ぎると、地下線との合流地点である笹塚駅(ささづかえき)に到着します。地下線は地下鉄蓮庭線直通の電車が主に使う線路で、蓮庭駅-笹塚駅間には駅が設けられていないのが特徴です。この笹塚駅からは、地下鉄からの電車も地上を走ります。

 引き続き住宅街の中を走っていきますが、沿線には学校が多く、学生の姿もちらほらと確認できます。永京外環電鉄と接続する轟駅周辺は特に人気のエリアで、ラッシュ時になると多くの人が乗り降り・乗り換えしていきます。かなり利用客が多いですが、線路は複線であり、ラッシュ時になると電車が前の電車ギリギリまで迫る光景が見られます。

 さて、永尾電鉄のすべての区間にはATCという保安装置が導入されています。信号機はメーターの脇(出していい速度の部分が光る)に設置されており、より安全な運行ができるようになりました。直通乗り入れを行う地下鉄蓮庭線にも同様の装置が導入されていますが、仕様が異なる部分があり、互換性はないようです。

 愛津線と分岐する貼付駅(ちょうふえき)と隣接する2駅は2012年に地下化され、立体交差で分岐ができる構造となっています。以前は永尾本線と愛津線の線路が平面交差しており、迫力がある光景が見られたものの運行上の制約となっていました。地下化に併せてホームドアも設置され、近代的な雰囲気となりました。

貼付-立王子・仁尾山

結急来急本線10系2000番台

 貼付駅を出ると、地下から地上へと顔を出し、再び住宅街の中を駆け抜けていきます。多摩川に近いこの区間は、適度に緑が残る住みよい環境の場所であり、早い電車に乗れば30分もせずに蓮庭駅へ向かうことができます。途中の白糸駅(しらいとえき)では信濃快速線の境南駅からやってくる「境南線(けいなんせん)]と接続します。

 境南線は4両編成の各駅停車が、10分間隔で往復するローカル線です。ホーム有効長の関係で10両編成が入ることは不可能で、支線用のワンマン対応車で運行されています。

 次の東府中駅では競馬場方面の競馬場線が分岐します。こちらも境南線と同様に4両編成のワンマン対応車が往復しています。運用の都合により、境南線から競馬場線に直通する電車が運行されるほか、競馬場に多くのお客様が来ることが想定される日には、10両編成の臨時電車も運行されます。

 2面4線の高架駅である府中駅(ふちゅうえき)を通ると、次は永阪多摩線と接続する片町駅(かたまちえき)に到着します。上を永尾本線、下の堀割を永阪多摩線が通っています。近年は永阪多摩線にも都心(高品駅)直通電車が

運行されるようになり、ライバル関係となっています。

 新井不動駅(あらいふどうえき)では西永京都市モノレールと接続しています。西永京都市モノレールは南北に長い路線となっており、ラッシュ時にはこの駅で乗り換えて蓮庭・都心方面へ向かう人が多くなります。

 北野駅(きたのえき)では永尾立王子駅方面と仁尾山駅方面が分岐します。仁尾山駅方面は休日になると多くの登山客で賑わいます。永尾立王子駅方面はライバルのNR信濃線快速に対抗するため、安い運賃で対抗しています。

愛津線貼付-津久井

 愛津線の歴史は1916年までさかのぼります。多摩川の砂利運搬を目的として、貼付駅-永尾多摩川駅間の短い区間が建設されました。その後、砂利運搬の廃止などを紆余曲折を経て、1973年にニュータウンへの通勤・通学輸送を目的として永尾多摩川-松ヶ丘間が延伸開業しています。

 松ヶ丘延伸とほぼ同時に、同じく松ヶ丘と永京都心を結ぶ多摩快速鉄道も開通しました。永尾電鉄と多摩快速鉄道はライバル関係となったわけですが、以前の多摩快速鉄道は建設費返還のため運賃が高く設定されており、永尾電鉄で都心に向かう人のほうが多かったようです。この松ヶ丘駅では、後に開業した西永京都市モノレールにも接続しています。

 松ヶ丘駅から、NR寺浜線に接続する安行駅(あんぎょうえき)までの区間は1988年に開業しました。ニュータウンの開発が進んでいたことや、後の津久井延伸に備えたことが延伸理由でした。安行駅の利用客数は、1990年から1998年までの間に二倍以上増加し、沿線に大きな経済効果をもたらしました。

 安行駅から津久井駅までの区間は、2005年に開業しました。当初の計画では全線複線で建設される予定でしたが、建設費の高騰を理由に単線で建設されています。開業時は20分間隔で運行されていましたが、2012年のダイヤ改正で30分間隔に減便されています。この区間の沿線人口はそれほど多くありませんが、休日になるとレジャー客で賑わいます。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年10月08日

当ページ公開開始日 2018年07月16日