永越518系

概要

 518系は、2018年2月から運行を開始した永越鉄道の通勤型車両です。2022年現在では0番台と1000番台の2種類があり、0番台はロング・クロス転換座席を採用。1000番台は2階建て車両「プラスカー」を1両連結しており、結急遠山原線に乗り入れます。

0番台(10連6本)

 0番台は、地下鉄西都心線および永急電鉄への直通運転に対応した番台です。直通運転で問題となっていた「着席サービスがない」という課題を解決するため、ロング・クロス転換座席を採用しました。この座席を採用することで、平日はロングシートで運用、休日はクロスシート状態で有料着席列車として運用できるようにしました。

 車体帯は従来からの紺帯に加え、識別のために黄色い帯を追加。2018年10月からは休日を中心に「倉郷特急」や「寺浜ライナー」などの列車に充当されています。着席サービスは2019年11月30日ダイヤ改正より、ラッシュ時のライナー列車で提供開始されています。

 2023年3月には、0番台の6編成目がデビューしました。この車両のロング・クロス転換座席は、リクライニングが可能になっています。また、ドアボタンが設置されており、既存の0番台車両もこのデザインに変更の上ドアボタンを設置します(2023年3月から2023年12月頃にかけて変更予定)。

1000番台(10連8+7本)

 二階建て車(プラスカー)を連結した編成は、2019年11月30日から開始された旧:永京東西電鉄(永越鉄道遠山原線)への直通乗り入れ開始と同時に運行開始した編成です。遠山原線は両得電鉄の遠山原線と相互直通を行っている路線で、両得の方針に合わせて二階建て車両を連結しました。

 二階建て車の名称は両得に合わせて「プラスカー」とされ、サービス内容や乗車方法も統一されています。この二階建て車連結編成は、紺色と黄色の帯であるデュアルシート車と区別するため、紺色と「白色」の帯となっています。

 車両の基本設計は津喜製作所の「T-Commuter」規格をベースとしています。永越鉄道の車両は長年岐阜車輌製造が設計した車両を導入していましたが、旧津喜車輌系である津喜製作所が設計を担当した車両を導入するのは初めてのことです。

 T-Commuter規格が採用されたのは、直通乗り入れを行う両得電鉄や永急電鉄でも同規格の車両が採用されているからです。フロントスタイルや帯の色こそ異なりますが、車体の基本設計、車両情報管理システム(IN-MIMS)、VVVFインバータ制御装置に至るまで何もかもが同じ設計です。

 この518系設計の際に担当者が悩んだ部分があります。それはマスコンの形状です。518系では従来の車両と同じくワンハンドルマスコンが採用されましたが、形状は従来の両手操作形から左手操作形に変更されています。これは2019年11月30日に合併した旧:永京東西電鉄の車両や、両得電鉄の車両に合わせた設計です。一方、もう一つの乗り入れ先である永急電鉄は基本的に両手操作形のマスコンを採用していますので、永急に左手操作形マスコンを採用する時の協議でいろいろと揉めました……

 ちなみに「永急に乗り入れる編成は両手操作形、両得に乗り入れる編成は左手操作形」で導入する案もありましたが、デュアルシート車が両得に乗り入れる運用も検討されており、最終的には両得に合わせる形となりました。

 そのデュアルシート車ですが、両得電鉄に乗り入れる運用が2019年11月30日から開始されています。土休日などに津喜と倉郷の間を往復する急行電車です。この運用では普段入線しない両得津喜線(東兵庫~津喜間)に入線することから、鉄道好きに人気がある運用となっています。

 2021年度からは、一部の仕様を変更した1000番台の導入が開始されています。プラスカーを連結しており、遠山原線方面に入線します。2023年度時点では、10連7本が在籍しています。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年04月13日

当ページ公開開始日 2020年06月19日