津喜臨海鉄道

つきりんかいてつどう

鹿居から浜睦井、臨海妹ヶ崎、アウトレットなどを経由して金田に向かうのが津喜臨海鉄道です。

概要

 津喜臨海鉄道は、1950年代に津喜港の開発を目的に設立された鉄道です。当初は貨物輸送を目的としていましたが、工場や沿線住民の通勤需要に応えるため、旅客輸送も行うようになりました。路線は津喜県津喜市中央区の鹿居駅から、津喜県北萩市の袖ケ浜海浜公園までの本線のほか、多数の支線が存在しています。支線区間ではラッシュ時にしか運行されない区間もあり、上の地図において丸の内側が水色となっている駅は改札外にでることができない駅です。改札外にでることが出来ない駅は、工場への通勤輸送と貨物扱いのために存在している駅で、一般の利用は一切想定していません。

運行形態

 2023年3月18日ダイヤ改正以降は、結急アーバンループ線直通電車が増発されました。日中は津古線三倉部駅-津喜駅-花浜駅-金田駅間の各駅停車が15分間隔、鹿居駅-八宿浦駅-旗野鉄道方面が15分間隔の運転となります。また、毎時1本快速(結急線内は各駅停車)が運行されています。

 2022年3月12日ダイヤ改正時点の日中の運行間隔は、鹿居駅-八宿浦駅-旗野鉄道方面が15分間隔、花浜駅-八宿浦駅-金田駅間が15分間隔(うち1本が津古線直通古林行き)となっていました。

沿線概況

 起点の鹿居駅は、NR内郷線外郷線結急八田山線アーバンループ線若葉の森線に接続している駅です。津喜市の副都心として多くの人々が行き交う駅ですが、津喜臨海鉄道のホームは貨物側線の片隅にあります。ホームは狭く、駅舎もかなり小さいです。ラッシュ時は手狭で降りる人、乗る人の双方で混雑します。

~回想~

 「ジリリリリリン」

 電鈴の合図とともにドアが閉まる。今回乗車するのは800形というブルーの車体の古い電車だ。この電車は1960年代に登場した電車であり、制御方式は抵抗制御。座席は昔の国電のような、クッションの効いた紺色の座席である。飾り気は無いが、無骨さはありなかなか男心をくすぐられる。加速も新型電車のような滑らかなものではなく、「ガックンガックン」と変速していくような加速をする。

 長年工場で勤務する人々を運んできたこの電車も、さすがに製造から50年以上が経過している。そこで2017年からは新型車両を導入して順次置き換える予定だというが、予算の関係で「あと数年は」活躍するらしい。津喜臨海鉄道も貨物輸送で儲かってはいるものの、古い木製枕木の交換や信号設備の更新などに予算を割かれているらしく、「NRさんや両得電鉄さんみたいに一気に新車導入!!ってできないのよね」と駅員さんが言っていた。

(2019年)

 津喜貨物駅は「貨物駅」と名乗りながらも旅客営業も行っています。元々はその名前の通り貨物専用の駅でしたが、本来の貨物駅から少し離れた場所にホームを新設しました。これは1978年に開港した県立浜実高校への通学需要に応えるためです。また、2018年からは結急花浜線の花浜駅までを結ぶ新線の建設が開始されています。近隣の工場や鉄塔と干渉しないように線路が敷設されており、2022年3月に「津喜臨海鉄道花浜線」として開業する予定です。

 新たに開業する津喜臨海鉄道花浜線の花浜駅は、結急花浜駅の東側(国道357号線(湾岸道路))に20m車8連まで対応のホームが設けられました。線路は結急花浜線に続いており、2022年3月より「アウトレット急行」などの電車で相互直通運転を行っています。

結急電鉄より乗り入れる30系0番台4連。

 津喜貨物駅を通り過ぎてカーブすると、八宿浦駅に到着します。鹿居からこの八宿浦駅は複線区間で、旗野鉄道からの直中電車も乗り入れます。ホームは20m車6連まで対応ですが、2021年11月にホームを8連まで対応に延伸しました。これは結急電鉄から直通する予定の「快速アウトレット」に対応するための工事です。

 八宿浦駅からは単線区間になります。この区間では旅客電車がラッシュ時最短6分間隔で走っていますが、貨物列車も走っています。貨物列車はあまりスピードを出すことができず、加速も遅いことからスピードアップを行う際の障害になっていますが、津喜臨海鉄道が旅客輸送よりも貨物輸送で稼いでいることを考えると、今後も遅い貨物列車の後ろを通勤電車がゆっくりと付いていく光景は変わらないでしょう。

 飯香岡駅では「改札外に出られない駅」へ向かう支線が分岐しています。支線は「倉庫駅」を経由し、そこから「電機駅」と「浜電機駅」に分岐しています。津喜臨海鉄道の一日乗車券を購入すれば規則違反せずに折り返し乗車ができますが、本数があまりにも少ないことから訪れるには難易度が高いです。

 改札外に出られる駅もまた簡易的な構造の駅が多いです。浜香岡駅の次の駅は「サッシ駅」。これは近くにサッシ工場があることが由来ですが、このほかにも「ケミカル」「化学」などの駅名とは思えない駅名が多数存在しています。また、駅舎は良くてプレハブ、駅舎そのものがない駅もたくさんあります。それでもICカードの簡易リーダーは設置されており、スマホをかざして改札を入出場する今時な光景も時折見かけます。

 浜睦井駅は国道16号線に隣接してる駅です。貨物駅としても知られているこの駅は、旅客列車の行き違いの他に貨物列車の待避線もあり、時折貨物列車の脇を旅客電車が発車していく光景を見ることが出来ます。

 臨海公園駅では物流公園駅方面への線路が分岐します。ラッシュ時には鹿居駅から物流公園駅へ向かう電車が運転されていますが、その電車はこの臨海公園駅でスイッチバックして、海底トンネルを経由して次のスチール1駅へ向かいます。物流公園駅方面へ向かう路線は「スチール線」という名称で、海底トンネルを通ると製鉄所のある「製鉄島」と物流倉庫のある「物流島」へ向かいます。物流島には一般の人も利用できる公園とコンビニがあり、また公園では釣りができます。運行本数も2021年時点では昼間も30分間隔で運行されており、比較的アクセスが容易です。

 途中代宿では北袖駅へ向かう支線、久保田口駅でも別の貨物支線が分岐します。この貨物支線内は非電化で、ラッシュ時は通勤輸送のためにディーゼル機関車に電車を牽引させて入線させています。長浦駅はNR内郷線の長浦駅から国道16号を挟んで少し離れた場所にあります。朝は北萩方面から乗り換える乗客がそれなりにいますが、2020年頃からマイカー通勤への切り替えがかなり進んで、利用客数が大幅に減少しているようです。

 奈良輪駅では袖ヶ浜海浜公園駅へ向かう本線と、アウトレット駅、金田駅へ向かうアウトレット線が分岐します。本線の終点である袖ヶ浜海浜公園駅は、近くに車の撮影スポットとして知られている場所があるほか、海と永京湾横断道路・鉄道を眺めることができる公園があります。この公園でライブが行われたこともあるようですが、普段はほとんど利用客がいないことから、廃線にする話もあるようです。

 一方でアウトレット線は現在のメイン路線です。このアウトレット線が開業する前(2012年3月改正まで)は、鹿居駅~長浦駅間が15分間隔、長浦駅~袖ヶ浜海浜公園駅が30分間隔でしたが、開業以降は鹿居駅~長浦駅~アウトレット駅~金田駅が15分間隔運転になりました。一方で袖ヶ浜海浜公園駅へ向かう電車は、奈良輪駅~袖ヶ浜海浜公園間の折り返し運転となり、30分に1本運行されています。

 アウトレット駅は「北萩アウトレット」の中にある駅です。フードコートの近くに改札があり、このアウトレット駅から金田駅までは津喜臨海鉄道で最も利用客が多い区間です。4両編成の電車ではさばききれないこともあるので、4両編成を2本連結した8両編成が金田駅~アウトレット駅間で区間運転されることもあります。アウトレット駅そのものは1面2線の島式ホーム。次の終点、金田駅も1面2線の島式ホームで8両編成まで対応しています。金田駅では湾岸急行と各方面へ向かう高速バスに接続しており、北萩市の交通の要衝として機能しています。

メモ

鹿居から金田 37分 朝8本 5本

海浜公園線 5分 朝4本 2本

物流公園線 10分 朝3本 2本

支線運用10本

旗野鉄道直通 6分 朝10本 3本

◾運用 

2C運用 10本予備5本(うち4本は4連)

4A運用 9本予備2本

6A運用 3本予備2本

4連

2000系4連7本

900系4連2本+4連1本

1000系4連10本+2連5本

1500系4連3本

800型2連8本

800型廃車2連10本+4連10本

◾2022年より

4連14本+予備3本

2連増結2本+予備3本

2000系4連7本

1500系 4連3本廃車

1000系4連10本+2連5本

900型 4連2本+4連1本

800型 全廃


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年03月18日

当ページ公開開始日 2017年08月04日