M10系

 1986年から翌年にかけて、第一次開業(堀川~三城間)に備え津喜重工業(当時)で製造された車両。車体はアルミ製であり、通常の電車よりも軽い。制御方式は抵抗制御だ。

 内装は同じく懸垂式モノレール車両である江北モノレール1300形をベースに、多くの利用が見込まれる津喜都市モノレールでの運行に耐えられるようロングシートを採用した。当初は通路上に広告掲載スペースを設ける予定だったが、開放感ある車内とするため実車では設けなかった。

 第二次開業(稲木(仮駅)~堀川間)以降も導入がすすめられ、1999年の第六次開業(屋敷~検見浜)時まで導入された。その途中で細かい仕様が変わっており、「初期型」と「後期型」に分類することができる。

 「初期型」は1986年~2013年の間に製造された車両。行先表示が幕式で前面のみの設置となっている。一方の「後期型」は1995年以降に製造された車両で、行先表示機がLED式となったり、車いすスペースが最初から設置してあったりしている。初期型にも2013年までに車いすスペースが設置された(ただし、その間廃車になった編成には設置されていない)。

 1990年以降に導入された車両は、車体を銀色に塗装している。銀色の塗装は一見するとアルミそのものの色のように見えるが、無塗装車両では汚れが目立っていたのに対し、塗装車両では汚れがほとんど目立っていない。この1990年以降に導入された編成はラッピング対象編成に選ばれやすく、近年は種類もより豊富なものとなっている。

 2001年からは車体ラッピングがスタート。当初は窓の下のみにラッピングする簡易的なものだったが、2003年頃から窓以外の車体全面にラッピングした編成が運行を開始。2016年には窓も含めた側面すべてをラッピングした編成も登場した。ラッピングの内容は編成によりさまざまであるが、窓までラッピングした編成において「車内から駅名表が見にくい」との苦情があったことから、2018年4月以降窓へのラッピングはあまりされなくなった。

 今までのラッピングの中で特に話題となったのは、2014年のアニメラッピングである。津喜モノレール沿線が舞台のアニメとコラボレーションしたものであり、アニメ二期の放映時(2016年)にもラッピングが行われている。

 今ではすっかり定着した津喜モノレールのラッピング。外ばっかり注目されるM10系だが、内装もデビュー当初から多少変更されている。例えば、座席は茶色モケットから花柄のモケットに変更されていたり、一部編成ではつり革が丸型から三角形(1988年~1990年頃デビューの編成に多い)に交換されていたりする。

 車内アナウンスにも変化があった。開業当初のアナウンスは1999年の第六次開業の際に変更された。この時にアナウンスを担当したナレーターは後に永急電鉄や両得電鉄などの車内アナウンスも務めている。2016年12月頃から2017年1月頃にかけては優先席の携帯電話マナーに関する放送が更新され、1999年当時録音の音声と2016年録音の音声で多少声質が異なる。2005年までは沿線のお店などの広告放送が流れることもあった。

 ドアに目を向けると、2010年頃にドア部にキャラクターがデザインされたステッカーが貼られた。しかし、このステッカーは社長が交代したころ、2016年に全編成はがされている。しかし、2018年12月に再びドアステッカーが貼られた。このドアステッカーは窓部分に張られており、2010年の時とは異なるデザインが採用されている。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2020年06月06日

当ページ公開開始日 2019年03月01日