海千キリン線

概要

 海千キリン線は、1992年から2002年の間につはら台駅と白子駅の間が開業した路線です。1992年開業区間のつはら台~北長柄(きたながら)間は当初より複線に対応した設備で開業しており、2005年にはスピードアップを目的に複線化されています。一方、北長柄~白子間はコストダウンのため単線で建設されています。

 電車は早朝・深夜を除きすべての電車が結急つはら線・若葉の森線に直通します。1992年の開業時はつはら線の大森台まで、2017年の若葉の森線開業以降はその椿森駅まで直通運転を行っています。以前は4両編成も走っていましたが、2015年3月のダイヤ改正ですべて8両編成での運行になりました。


沿線概況

 起点のつはら台駅は、結急電鉄管理駅で2面2線の構造となっています。この駅から北側は結急電鉄つはら線の区間となりますが、かつてはこのつはら台から八田山線の福増まで線路を延ばし、仁江方面からベイコネクト線へ抜けるバイパスとしての機能を持たせようとしていたそうです。その名残で、駅の西側には2面2線のホームをもう一つ建設できるスペースがあります。現在では建設予定地だった場所に住宅が建っている場所があるなど、限りなく延伸可能性は低くなっていますが、それでも延伸免許だけは維持されているようです。

 つはら台~北長柄駅間は1992年の第一期開業区間で、複線区間でもあります。北長柄までの途中駅は3つあり、駅名はそれぞれ「市津」「潤井戸」「犬成」となっています。このうち犬成と、北長柄駅の周辺は海千による開発が行われています。特に利用客が多いのは、海千とは別の不動産会社などによって開発が進められた市津と、近隣に大学のある潤井戸です。2017年の若葉の森線直通運転開始により、津喜中心部へのアクセスが良くなったことをきっかけにマンションも増えました。

 北長柄駅は近くに車両基地(北長柄車両基地)がある駅で、2面4線の駅です。駅の北側には「市津湖」というダム湖があるほか、海千によって運営されている「ふれあいの里ながら」という羊や山羊とふれあえる場所があります。

 北長柄から先は、物原市や白子町からの要望があって建設された区間になります。開業以前もNR外郷線で津喜や永京へ向かうことはできましたが、市内、町内の開発推進のためにはもう一つのアクセスルートが欲しいと言うことで、政治的な力も動いて敷設されました。本来は建設するつもりがなかった区間ですので、単線にしてできるだけ建設費用を抑えています。

 第二期開業区間の北長柄~物原はとにかく駅の作りが簡素です。物原までの途中駅「国府里」「緑ヶ丘」は、すれ違いができるよう駅の構造こそ1面2線ですが、改札機は2つだけ。駅員室はあるものの基本的に無人で、なにかあった場合はインターフォンで北長柄駅の駅員と会話できるようになっています。ホームの屋根も4両分しか用意されておらず、残りの4両分は屋根がありません。

 物原駅ホームはNR線ホームの北側にあります。1面2線の島式ホームで、こちらはさすがに物原市の中心となる駅ということでホーム全体に屋根が設置されています。1995年の物原延伸から2002年までの時期は物原市にとって黄金期のような時期で、人口が増えていくわ駅前に百貨店があるわで街の盛り上がりが凄かったのですが、2000年に百貨店が閉店。街を代表するような有名観光名所があるわけでもなく、それ以降物原市は「津喜までの利便性」をしっかりアピールするために海千の車内に広告を出すようになりました。(余談として、NR外郷線の車両は内郷線を走ったり両武快速に行ってしまったりで運行範囲が広く、その分広告料も割高です。海千の車両なら津喜方面と物原・白子を往復するだけなので広告料金も安く、物原市はプロモーション手段として海千の車内広告を好んで活用していました)

 物原~白子間は2002年の第三期開業区間になります。白子までの途中駅は、「中の郷」「五井」の2駅です。終点の白子駅は白子海岸が目の前にある立地。物原までのバスすらもあまり走っていない場所だったのですが、30分おき(2010年3月以降は15分おき)に津喜方面への直通電車が走るようになり、海と共に暮らしたい人々が移住先として注目するようになりました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2022年08月25日

当ページ公開開始日 2021年09月23日