茨原鉄道

概要

 茨原鉄道(いばらはらてつどう)は、津喜県の富街空港駅(とみまちくうこうえき)から、請方駅(うけがたえき)、茨原県の土井駅(どいえき)までを結ぶ中小私鉄です。1990年に鳴田駅(なるたえき)から富街空港駅(とみまちくうこうえき)までが延伸開業する以前は、地域輸送が主なローカル線でしたが、延伸以降は古林市や樫葉市など津喜県北部から富街空港へアクセスするのに重要な路線となりました。

 2022年3月12日ダイヤ改正以降は、請方駅-富街空港駅間の電車の大半が結急遠山原線遠山原駅まで直通するようになったり、鳴田駅-富街空港駅間に「日吉台駅」と「獅子穴駅」が開業したりしてさらに便利になったほか、2019年にはそれまで非電化だった仁戸崎駅(にとさきえき)-土井駅間が電化されました。

路線データ

 管轄 茨原鉄道

 軌間 1067mm 

 複線区間 請方駅-富街空港駅間

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 ATS-P(請方駅-富街空港駅)

      両得ATS(鳴田駅-土井駅)

 最高速度 100km/h


運行形態

 請方駅から富街空港駅までの運行系統と、鳴田駅から土井駅までの運行系統があります。

 請方駅から富街空港駅までの系統は、日中はすべての電車が結急遠山原線古林駅まで直通運転を行っており、8両編成の電車が毎時4本(15分間隔)運行されています。

 一方、鳴田駅から土井駅までの運行系統は、2両または4両編成の電車が毎時2本(30分間隔)で運行されています。また、ラッシュ時には鳴田駅-仁戸崎駅間のみの区間電車も運行されます。

 2023年3月18日ダイヤ改正では、10時台から14時台の津古線古林駅-請方駅-富街空港駅間の各駅停車を「8両編成20分間隔」、仁戸崎駅-鳴田駅間の各駅停車を「4両編成20分間隔」に変更します。また、土井駅-仁戸崎駅間の各駅停車は「2両編成40分間隔」に減便されます。

車両

3000系(4連10本)

 3000系は、2018年12月25日に登場した通勤型車両です。茨原鉄道として久々の新型車両であり、2018年度に4連6本、2020年度に4連2本、2021年度に4連2本(2022年3月12日運行開始)が導入されました。

 特徴は、両得電鉄への直通運転(2019年3月16日から開始)を当初より想定した設計となっていることで、実際に両得電鉄(現在の結急電鉄)遠山原線古林駅-請方駅間の直通運転には優先的に充当されています。

 沿線の桜をイメージした鮮やかなピンクの帯は、従来の車両のイメージを一新するものであり、大きく話題になりました。

 機器類は両得10系4100番台(4連)をベースとした構成となっており、制御装置は津喜電機製IGBT-VVVFインバータ制御装置、主電動機も10系4100番台と同じものが採用されました。性能は最高速度120km/h、加速度3.3km/hとこちらも10系4100番台と同じです。

 2022年3月12日ダイヤ改正からは、ラッシュ時に結急古林駅直通電車が増発されたほか、度々発生していた18m3ドア車による8連代走が解消されることになりました。

70系50番台

 2022年2月に結急電鉄70系50番台(福増総合車両センター所属)4連3本を譲受した車両です。線内運用に充当されていた1100系と6500系を置き換えます。

4000系(2連7本)

 2018年から運行されている車両。両得電鉄仙豊支社54301系を譲受した車両です。導入目的はデハ500系の置き換えと、2019年3月に行われる仁戸崎~土井間の電化増発に備えるため。

 3000系を導入して置き換えてもよさそうですが、茨原鉄道にはそれだけの予算がありません。また、仁戸崎~土井間は2両編成での運行が想定されており、2両編成にすることができない3000系ではその役割を全うできないということで中古車両の出番となりました。

 車両の選定理由は、まず2両編成に対応していること。というか、もともと2両編成だったこと。そして、茨原鉄道との関係が深い両得電鉄の車両(といっても仙豊支社とは付き合いがないが……)だからです。

 茨原鉄道に入線する際は、保安装置の一部更新以外の改造が行われず、仙豊支社時代のままの塗装、内装が引き継がれています。今後車体を塗り替える予定もないらしく、しばらくは仙豊支社時代の姿が見られそうです。同僚が今も仙豊本線で快走していたりするんだけど。

 2023年2月には、新たに2連4本を追加導入しました。今回は塗装を旧型車に準じたデザインとしました。

2500系(4連4本)

 2005年に両得10系0番台をベースに設計された車両。4両編成4本が2007年までに導入されましたが、2007年以降は1両も導入されていません。内部の会議の合言葉は「今年度は2500系を投入しないのですか??」

気が付けば最終導入から11年(2018年現在)経過。今更導入するにしても、同じ型のVVVFインバータ制御装置がもう製造されていません。

2000系(4連4本)

 「もうすぐ2000年になるから」とかいって1999年に導入された、珍しく気合が入った車両。両得80系50番台をベースに設計されていますが、ライトの配置を工夫して「色違い」で終わらせないようにしています。ただし、内装は80系50番台と同じです。4連4本が在籍しています。

6500系(4連3本)

 近代的に見える電車ですが、走り装置は6000系と同じ。スペアパーツの確保が難しくなっているため、6000系同様「置き換えてくれ」との意見が内部で多い車両です。ただし車体はまだ使えそう。4連3本が在籍しています。

 2023年3月ダイヤ改正で引退予定です。

1200形 (2連3本)

 1977年に登場した車両で、窓を固定窓としました。長らく1100形などと連結して活躍することもありましたが、固定窓故に換気に問題があることから、2023年3月ダイヤ変更で引退します。

1100形 (2連2本)

 1975年に登場した1000形の改良型車両です。2連2本が導入されました。

 前面に貫通扉を設け、連結時に通り抜けできるようになったほか、ドアを両開きドアとしました。

1000形 (2連4本)

 1973年秋デビュー。ホワイトをベースカラーにアクセントで赤いラインを入れたスタイルは、当時としてはかなり近代的でした。色だけ見れば今でもかっこいいんですが、フロントデザインは流石に古臭い……

 走り装置は改良され、高速域での加速性能が改善されています。そのため、当時運行されていた急行はこの1000形が優先的に使用されていたとか。

 2023年3月のダイヤ変更では、2連3本が運用離脱予定。2連1本のみが残る予定となっています。

沿線概況

請方駅-富街空港駅間

 富街空港へのアクセスを担う区間です。2019年に両得電鉄(現在の結急電鉄)遠山原線への直通運転が開始されてからは、沿線の住宅開発が急速に進みました。

 2007年から2018年までにそれまで単線だった全区間の複線化が進められたほか、鳴田駅のホームがそれまでの2面3線から3面3線に増設されています。2018年時点では18m車4連の運用も存在していましたが、現在は日中も含めてすべて20m車8連での運行に統一されました。

 終点の富街空港駅は、結急富街空港線ホームの北側に建設されており、構造的に結急富街空港線と線路を繋げることも可能な構造となっています。茨原鉄道は結急電鉄との経営統合構想もあるようですが、経営統合された際はこの線路を繋げ、ふたば線光鐘空港駅-富街空港駅-古林駅間の直通運転を行うことも考えられているようです。

鳴田駅-土井駅

 こちらは全線が単線ですが、2019年11月30日に開業した生板鍋子駅(まないたなべこえき)周辺の開発が急速に進められており、守川駅-仁戸崎駅間の混雑が激しくなってきました。この駅は遠山原特急線「高速急行」に接続している駅でもあります。

 仁戸崎駅から土井駅までの区間は、以前は非電化だった区間です。現在は電車が走るようになりましたが、非電化時代に運行されていた3両編成が消滅し、2両編成の割合が増えてしまいました。

引退した車両

6000系

 (2019年1月引退)

両得電鉄の中古車両。色を塗り替えることにより両得電鉄で走っていた車両だとは分かりにくくなっています。ただし、フロントデザインはそのままなので「よく見ると両得電鉄の中古??」と気が付くかもしれません。

ただし、この車両より後に作られた車両(20系や50系)は引退しています。

デハ500形

(2019年1月引退)

1961年夏デビュー。地方私鉄向けに最適化された標準された車両をベースに設計されており、アルミ車体やセミステンレス車体の車両も存在します。古い車両ではありますが、当時の最新技術を使っているため、走りは最低限満足できるレベルになっています。加速には強いですが、高速域は苦手。車体も物持ちが良いといえば良いのですが、それにしても使う年数には限度があるだろ!! と整備部が文句を言ってきます。気が付けば一番最初に製造されたグループは57年選手。近年は10数年使用されただけで廃車されてしまう車両が多いようですが、それにしてもこき使いすぎでは……

ディーゼル車(引退済み)

2018年3月まで非電化だった仁戸崎~土井間で使われていたディーゼル車。

日中は2両、ラッシュ時は最大4両編成で運転されていた。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年07月02日

当ページ公開開始日 2017年09月26日