アウトレット急行

概要

 2022年3月12日のダイヤ変更より、津喜臨海鉄道結急電鉄の相互直通運転が開始されます。同時に津喜臨海鉄道の津喜貨物ターミナル駅旅客ホームと、花浜駅を結ぶ新線も開業します。

 これに合わせて、津喜臨海鉄道と結急線を直通運転する急行列車、通称「アウトレット急行」が結急津古線古林駅と津喜臨海鉄道金田駅の間で運行開始することになりました。

 アウトレット急行は、津喜県北部地区から北萩市金田地区にあるアウトレットモールや商業施設への利便性を向上させる目的で運行されます。津喜県と津喜市、古林市、北萩市が中心となってプロジェクトを推進しており、結急電鉄はその政治事情に左右されてこの電車の運行を開始することになりました。津喜臨海鉄道は結急北萩線と並行する路線なのですが、そのライバル路線の車両が堂々と線路を走るのは、鉄道好きでなくても違和感を覚えてしまう光景となりそうです。

事前準備

 2021年11月。結急電鉄三城総合車両センター所属の10系4100番台4連1本が津喜臨海鉄道袖ヶ浜車両基地まで回送されました。この時点ではまだ津喜貨物ターミナル駅旅客ホームと花浜駅を結ぶ線路が完成していなかったことから、興味深い運転経路となっています。

 この運転経路は、まず草深総合車両センターから津古線→若葉の森線→八田山線へと入り福増駅まで向かいます。そして福増駅で折り返してNR睦井駅に隣接している留置線まで回送されたのですが、ここからが印象的でした。なんと連絡線を経由して自走でNR内郷線に入線したのです。10系4100番台は定期的にNR信濃・両武線へ直通運転を行っていたことから、NR線で走行するための装備をすべて備えていました。設計もNR今北のN1602系をベースとしていることから、回送列車の運転を担当したNRの乗務員も、特に違和感なく運転できたようです。

 鹿居駅の貨物側線で折り返すと、いよいよ津喜臨海鉄道の線路へ入ります。金田行きの普通電車の後ろを、ゆっくりと進む水色帯の通勤電車。沿線には平日だというのに多くの鉄道好きが待ち構えていました。

 一方で、結急電鉄側では津喜臨海鉄道の車両を使った乗務員訓練を行うことになりました。選ばれたのは2000形の4連1本。10系4100番台の回送ルートとは逆のルートで回送されましたが、NR線を走るための装備がないことから、鹿居駅から睦井駅の留置線までは電気機関車に牽引されて甲種輸送されました。

 甲種輸送によって睦井駅に到着した2000形は、一週間ほど留置線内で結急線内の乗務員訓練に使われた後、草深総合車両センターまで自走にて回送されました。

 2021年12月。津喜臨海鉄道では日中を中心に10系4100番台の試運転が、結急電鉄津古線では2000形の試運転がそれぞれ開始されました。実際の急行運転(津喜臨海鉄道線内は各駅に停車)を想定した試運転で、特に2000形は津喜臨海鉄道線内では出すことのない120km/hで試運転を行いました。2022年1月には津喜臨海鉄道花浜支線が完成し、いよいよ実際の線路を介した相互直通運転の試運転が開始されることになります。

運行形態

 平日ダイヤでは9時代から16時代まで、津古線内急行の古林駅-金田駅間の電車が1時間に1本運行されます。休日ダイヤでは、8時代から18時代まで1時間に1本運行されます。電車の長さは4両編成です。

 計画段階では、8両編成での運行も考えられていたようですが、金田駅など津喜臨海鉄道線内のホーム有効長が6連まで対応であることから、8連運行は見送られました。

 使用される車両は、津喜臨海鉄道側が2000形4連、結急電鉄側が10系4100番台4連1本(三城総合車両センターから貸し出し中)、30系0番台4連1本、30系1000番台4連のいずれかが使用されます。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2022年03月20日

当ページ公開開始日 2022年01月01日