関八本線系統

概要

 関八本線(せきはちほんせん)は、弾来市の弾来駅(たまらいえき)から、仙豊県八田山市の八田山駅(はちたやまえき(H1))までを結ぶ、結急電鉄の鉄道路線です。八田山都心とそこから50kmほど離れた関戸市(せきどし)、弾来市(たまらいし)を都市間連絡する鉄道路線であり、全区間で利用客数が多いのが特徴です。

 仙豊支社管内では八田山線に次いで利用客が多く、古くから最新型の特急電車や新しいサービスが次々と導入されてきた歴史があります。特に八田山駅から弾来駅を走破する特急は、特別車(2両)と一般車(6両)を組み合わせたあまり例のない編成で、これは結急電鉄全体でも関八本線だけで見られる形態です。


 関戸~八田山間においては、高速運転とそれなりの本数で対抗するNR仙縦本線(せんじゅうほんせん)というライバルが存在しており、さらに永神高速線も平行して走っています。これらのライバルに対抗するため、関八本線の特急電車は日中15分間隔という高頻度運転を行っています。その一方で特別車と一般車(乗車券だけで乗車可能)を連結して走るという柔軟な運行スタイルであり、着席需要にもちょっとした移動需要にも対応できるようになっています。

運行形態(日中1時間)

・急行8両(八田山駅-弾来駅) 10分間隔

 八田山を出ると、香川、守ノ荘、栄諸、保志、名木と、名木から夏実までの各駅、関戸、清水に停車し、清水から弾来までは各駅に停車します。

・各駅停車6両4ドア(今羽(地下鉄)-比企) 10分間隔

・各駅停車6両3ドア(八田山駅-名木駅) 10分間隔

・特急は朝と夕方のみの運行で、全車両指定席(SR系8連)です。停車駅は八田山を出ると「保志」「名木」「夏実」「関戸」「清水」で、清水から弾来までは各駅に停車します。清水-弾来間のみ、一般車が自由席扱いとなります。

車両

名木車両センター所属(地下鉄車両除く)

特急用のSR1系

各駅停車などに充当される10系4000番台

乗り入れる関戸市営地下鉄の車両

沿線概況

弾来駅-関戸駅

 この区間は関戸市から見て北にある「興瀬半島(おきせはんとう)」へのアクセス路線として、1927年に開業しました。起点の弾来駅(たまらいえき)は3面6線の頭端式ホームを有する駅で、駅舎は開業時からの立派な建物が使われ続けています。

 駅があるのは若干高台となっている場所で、駅を出て右に曲がったところの坂を下ると、「弾来漁港」に向かうことができます。漁港までの坂道沿いには、水揚げされたばかりの魚を使った海鮮丼のお店が建ち並んでおり、休日になると多くの観光客で賑わいます。

 駅を出るとほどなくして、進行方向左手側の弾来線と分岐。坂を下りつつ関戸を目指していきます。神着駅(かみちゃくえき)はかつて神様が空から降りてきたという言い伝えが残る地域です。まさに神様が降りてきたと言われている「神着山(かみちゃくさん)」展望台からは、中海(ちゅうかい)の大海原を一望できます。天気が良ければ富士山も見えます。

 片浜駅(かたはまえき)は興瀬市内の区間では弾来駅に次ぐ乗降客数の駅です。この付近は関戸市内の工場などで勤務する人々が多いようで、ラッシュ時の通勤客は平瀬駅(ひらせえき)、関戸駅(せきどえき)、または関戸駅からNR線に乗り換えて鳶尾駅(とびおえき)に向かう人が多いようです。

 NR仙縦本線と接続する平瀬駅は関戸市内の駅。かつては海岸線ギリギリを走っていた当路線ですが、1960年代から70年代にかけて沿岸部が埋め立てられ、今では石油関連工場の煙突がいくつも見えるようになりました。山側にはスポーツの強豪校として知られる請西大学清涼高校があります。この高校はスクールバスを様々な経路で走らせていることで知られており、電車で通学する人は少ないようです。

 平瀬駅から関戸駅までの区間は、人口密集地帯ということで駅の間隔が短くなっています。その途中の江夏駅(えなつえき)では関戸市営地下鉄が合流し、ここから相互直通運転が実施されています。江夏駅は2面4線構造で、近々3ドア・4ドア両対応のホームドアが設置される予定なのだとか。

 関戸駅はNR線とも接続する関戸市の中心駅で、南側には関戸城の天守閣が見えます。関戸城はかつての関戸藩が拠点としていたお城で、江戸時代は仙豊の中心地でした。結急のホームは高架2面4線。駅ビルもあってとても便利な駅です。

関戸駅-八田山駅

 この区間はかつて仙豊の中心地だった関戸と、八田山を結ぶことを目的に1915年(関戸-名木)と1918年(名木-八田山)に開業しました。

 関戸駅を出ると、しばらく関戸市内を南へと進んでいきます。人口が多い市ということもあり、沿線には様々な名所があります。例えば相生町駅(あいおいちょうえき)付近は「仙豊染め」の染物工場があります。この付近で造られる染物は、昔から贈り物として人気が高いです。

 浅間神社駅(せんげんじんじゃえき)近くにある和菓子の名店「せきどや」は、浅間神社への参拝客に対して昔から羊羹を提供し続けています。こちらも贈り物として人気ですが、通販はやっておらず「直接売ってこそ喜んでもらえる」の精神で頑張り続けています。

 夏実駅(なつみえき)では比企線(ひきせん)が分岐しています。比企線の終点である比企駅周辺は、かつては農村の中の集落として栄えていました。現在はごく普通の住宅地ですが、NR仙縦本線に接続しています。

 観音寺駅(かんのんじえき)までが関戸市で、ここからは名木市に入っていきます。中心地は名木駅(なきえき)周辺。この名木駅近くには車両基地があり、朝は始発列車、昼間は折り返し列車が多く設定されています。ここまで来ると関戸市内への通勤・通学需要だけでなく、八田山市内への通勤・通学需要が増えていきます。

 名木駅から保志駅(ほしえき)までは山越え区間です。当路線で一番標高の高い駅である関八上野駅(せきはちうえのえき)までは坂を登り続け、逆に関八上野駅を過ぎたら下り続けます。かつては険しい地形を克服するため、線路がくねくねしていましたが、現在はトンネルを掘るなどしてこれを克服し、直線的な線形に改良されました。

 山越え区間の終わりである保志駅からは、終点の八田山駅まで平坦な区間が続きます。また沿線の人口も増えていき、主な駅の周辺にはマンションや商業施設などが密集するようになります。

 栄諸駅(さかえもろえき)は轟線と接続している駅です。駅周辺は住宅地であり、特筆するような場所はありません。ですが、ひっきりなしに電車が来ることから開かずの踏切が問題となっており、現在高架化工事が進められています。2023年完成予定とされており、高架化以前と同様に3面6線(関八本線ホームは2面4線)の駅として整備されます。

 守ノ荘駅(もりのそうえき)では澄川・芝山線と接続しています。2面4線のホームの外側を澄川・芝山線、内側を関八本線が使用しており、同じホームで乗り換えることが可能です。澄川・芝山線は関八本線のバイパス路線として改良が行われており、地下鉄への直通運転も行っています。

 終点の八田山駅(はちたやまえき)は関八鉄道時代からのターミナルビルを使い続けています。4面3線で乗車ホームと降車ホームが一部分離されているところは、さすが私鉄のターミナルといった雰囲気です。

むかしばなし

2024年3月15日以前の日中の運行間隔

・特急(八田山駅-弾来駅) 15分間隔

・各駅停車(今羽(地下鉄)-比企) 10分間隔

・急行(八田山駅-夏実駅) 10分間隔

・各駅停車(八田山駅-名木駅) 10分間隔

・各駅停車(相生町駅-竹内駅) 10分間隔

停車駅

・特急は八田山駅を出ると「保志」「名木」「夏実」「関戸」「清水」に停車し、清水から弾来までは各駅に停車します。

・急行は八田山駅を出ると「香川」「守ノ荘」「栄諸」「保志」「名木」に停車、名木から関戸方面は各駅に停車します。

2023年3月17日以前の運行本数・間隔

日中1時間あたり 

特急4本 八田山~弾来

急行8本 八田山~関戸~今羽(関戸市営地下鉄)

普通8本 八田山~名木

比企線夏実~比企間普通4本

相生町-竹内間区間普通 4本


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年03月15日

当ページ公開開始日 2019年12月19日