戸須エリア(とすえりあ)のページでは、結急戸須線(とすせん)戸須海岸駅-須藤駅間、結急小谷線飯沢駅-小谷駅間、結急入来線朝比駅-入来駅間について解説します。
各路線とも戸須地域の重要な交通網の一つですが、マイカー保有率が高い地域であり、またNR深谷線やバスなどライバルが多い地域でもあることから、利用客数は減少傾向にあります。
戸須海岸駅からの戸須線須藤行きは毎時4本程度、小谷線小谷行きは毎時2本程度走っています。
電車はすべて4両です。
起点の戸須海岸駅(とすかいがんえき)は、戸須市の古くからの市街地にある駅です。鳥豊地方でも有数の漁獲量を誇る戸須港や、戸須越後(百貨店)、バスターミナルが隣接している駅で、NR鳥豊本線・永神高速線の戸須駅よりも重要な拠点となっています。駅そのものは2面4線で8両編成に対応していますが、8両編成の電車がやってくることはなく、その半分は柵で閉鎖されています。
次の戸須駅はNR線・高速線と接続している駅で、戸須の玄関口となる駅です。2019年に就任した市長は、街の中心を戸須海岸駅周辺から戸須駅周辺に移す計画を立てていましたが、社会情勢の変化によりその計画は休止されてしまいました。駅は2面2線の相対式ホームで、NR線の高架線の下に設けられています。
飯沢駅(いいざわえき)までの区間は、戸須市街に近い地域として住宅が密集しています。運行間隔も7分から15分間隔で、使うのに不便しません。飯沢駅から先は小谷線と須藤方面が分岐し、15分間隔で運行される区間に入ります。
飯沢駅-須藤駅間は、NR深谷線やバスなどのライバルに乗客を奪われている区間です。戸須駅-須藤駅間は、当路線とほぼ同じ運行間隔で所要時間の短いNR深谷線が走っており、須藤駅周辺の住民はNR線を利用する人も多いようです。
また、戸須エリアを拠点とする「戸須バス」は非常に強力なライバルで、15分間隔と高頻度で戸須海岸バスターミナル行きのバスを走らせています。所要時間では劣るものの、戸須越後や戸須市役所、戸須総合病院などの施設を経由することから、利便性はバスに軍配があがります。
入来にあるお寺への参拝客輸送を目的に建設された路線です。2021年3月改正までは1時間間隔で運行されていましたが、結急電鉄統合に伴う通達により30分間隔での運行に変更されました。
運行本数が倍増したとはいえ、沿線の人口が多くなく利用客も少ないです。正月には初詣のための臨時電車が運行されますが、それ以外の時期は常にガラガラな状態で、戸須線飯沢駅-須藤駅間とともに基幹バス化が検討されています。
戸須市街に近い区間ですが、地形が険しいことから開発が進んでいません。それでも勝亀本線南小諸方面から戸須市街へ向かう際の重要なルートの一つであり、基幹バス化が検討されている戸須線一部区間や入来線に対し、こちらは鉄道線として残すことが決定しています。