アーバンループ・花浜線
概要
結急アーバンループ線と花浜線(はなはません)は、津喜県中央区内を環状運転する結急電鉄の鉄道路線です。2017年4月8日に開業した新しい路線ですが、津喜駅から津喜みなと駅までは津喜みなと鉄道(つきみなとてつどう)、都駅から津喜駅までは津鐘電鉄(つかねでんてつ)の線路をそのまま引き継いで使用しています。津鐘電鉄は現在、結急光鐘線として路線の大部分が引き継がれていますが、このうち東津喜駅から都駅までは、2017年4月8日に津喜駅方面へ向かう新線へ切り替えられたことから、同じタイミングでベイコネクト線の線路に転用されています。また、途中の鹿居アリーナ駅(しかいありーなえき)から分岐し、花浜駅へ向かうのは「花浜線」として扱われています。
現在は結急電鉄が管轄していますが、2017年4月8日から2019年11月29日までは第三セクターの津喜みなと鉄道(つきみなとてつどう)、2019年11月30日から2021年3月31日までは両得電鉄(りょうとくでんてつ)の管轄となっていました。
※2022年3月12日に、花浜駅から八田山線浜実駅(はまみえき)までが延伸開業しました！！
路線データ
管轄 結急電鉄津喜支社
軌間 1067mm
複線区間 全線
電化区間 全線(直流1500V)
保安装置 I-CBTC
最高速度 105km/h
運行形態
2023年3月18日ダイヤ変更
・特急(古林駅-北萩駅) 1時間間隔
・外回り 10分間隔
・内回り 10分間隔
・急行(古林駅-津喜駅-八田山線方面) 15分間隔
急行は津喜駅を出ると「ポートシティー」「鹿居アリーナ」「花浜」「浜実」に停車します。
・各駅停車(三倉部駅-津喜駅-花浜駅-津喜臨海鉄道金田駅) 15分間隔
・各駅停車(古林駅-津喜駅-花浜駅-津喜臨海鉄道金田駅) 1時間間隔
8両編成で、花浜駅からは快速運転を行います。
車両
福増総合車両センター所属のFM編成(環状運転電車)、FP編成(急行)が使用されます。
沿線概況
津喜駅-津喜みなと駅
この区間は、1993年7月に「津喜みなと鉄道線」として開業した区間です。まだ開発の進んでいなかった津喜市の海に近い場所の開発を進めるため、1980年代から計画・建設が進められてきました。開業時から2017年4月7日までは、両得電鉄津古線に加えて津鐘電鉄との相互直通運転が行われており、津鐘電鉄の700形(結急80系700番台)や800形(結急10系700番台)も乗り入れていました。
起点の津喜駅(つきえき)は、1993年の津喜みなと鉄道線開業と、津古線及び津鐘電鉄の新線切り替えの際に使用が開始されたホームで、2面4線の構造となっています。ホームは9番線から12番線までの番号が振り分けられており、外回りホーム(西側)から9番線→12番線となっています。
津喜駅の南側(ポートシティ駅側)には、8連が2本停車できる留置線があります。1993年の開業時は、朝は7分30秒前後の間隔、昼は15分の間隔で運転されており、津古線や津鐘電鉄の電車がすべて乗り入れるわけではありませんでした。そのため、この留置線にはよく津古線(当時は50系が主力)や、津鐘電鉄(津喜高架市電直通対応の600形も入線していた)の車両が止まっていました。2022年時点では、ラッシュ時に津古線方面の電車が折り返しのため止まっているようです。
ポートシティ駅は、中央区新宿(しんじゅく)エリアに新しく建設されたアリーナやタワーに隣接している駅です。新しく開発されたエリアは、国道14号線の向こう側にあることから、駅と新開発エリアは屋根付きの歩道橋で結ばれています。そこから国道14号→357号の横をそのまま走ると、津喜みなと駅(つきみなとえき)に到着します。
津喜みなと駅は、中央区寒川(さむかわ)エリアに建設された駅です。当初は「寒川駅」として計画されていましたが、当時の津喜市長が「海辺にあることが分りやすい名前にしたい」ということで「津喜みなと」という駅名になりました。なお、当時すでにNR永津線に「津喜港駅(つきこうえき)」があり、こちらとややこしいということから当時から改名すべきという意見がありました。アーバンループ線となってもそのままだった駅名も、2022年3月12日のダイヤ改正でついに「寒川駅(さむかわえき)」と、計画時と同じ名前に変更されることになりました。なお、駅自体は西側に国道357号線と海、東側に住宅地がある場所にあります。
津喜みなと駅-鹿居アリーナ駅
津喜みなと駅からは、2017年に新たに開業した区間に入ります。鹿居アリーナ駅(しかいありーなえき)は、当初よりホームドアを設置している2面3線の駅で、中線を有する構造となっています。この駅で電車の折り返し運転ができるほか、花浜線はこの駅から分岐しています。2019年11月30日の花浜線開業以前は、津古線からの電車がこの鹿居アリーナ駅で折り返すことがありました。駅周辺は西側に商業施設、東側は住宅地となっているほか、製鉄所が近くにあります。
花浜線鹿居アリーナ駅-花浜駅
2019年11月30日に開業した区間です。津喜みなと鉄道の路線として開業する予定でしたが、政治的事情により津喜みなと鉄道を両得電鉄が買収することになったことから、最初から両得電鉄の路線として開業しています。
アーバンループ線が鹿居駅近くの今井(いまい)地区でカーブし、国道357号線から離れるのに対して、こちらは終点の花浜駅(はなはまえき)まで国道357号線の横を走ります。
終点の花浜駅は、2面4線構造に対応した駅ですが、2022年1月時点では東側の1面2線のみを使用しています。駅の西側にはサッカースタジアム、スポーツ公園などがあり、2022年度からはこの公園で音楽フェスを開催することが決まりました。社会情勢がなかなか予測しにくい状況ではあるものの、「津喜市が音楽の街になった」ということで、大いに期待されています。使っていない西側のホームは、2022年3月12日ダイヤ変更から津喜臨海鉄道の電車が乗り入れることになっています。津古線方面との相互直通運転も行われることになっており、2021年12月から繋がった線路を使った試運転が開始されています。なお、アーバンループ線と花浜線にはホームドアが設置されていますが、花浜駅の津喜臨海鉄道管理ホームはホームドアがありません。
2022年3月14日には、花浜駅から八田山線の浜実駅(はまみえき)まで線路が延伸され、若葉の森線経由だった急行が花浜経由で運行されるようになります。
鹿居駅-津喜駅
鹿居駅(しかいえき)は、NR線(地上)と結急八田山線(高架)のさらに上に跨がっている2面2線相対式ホームを有する駅です。鹿居エリアは津喜市の副都心として重点的に開発が進められている地域ですが、津喜駅方面はNR外郷線と結急八田山線の方が早く行けることから、アーバンループ線のホームはそれほど賑わっていません。この駅を出ると、電車は住宅街の中へと入ります。
大森台駅(おおもりだいえき)は、結急つはら線と接続している駅です。ホームは高速道路の上に跨がっており、つはら線のホームに移動するためにはエスカレーターを2本乗り継がなければなりません。周辺は住宅街となっていることから、鹿居駅やポートシティ駅方面への通勤需要が多いようです。
仁戸名駅(にとなえき)は、今まで津喜高架市電が主な移動手段だった仁戸名地区に新たに出来た駅ということで、地域住民から大いに期待された駅です。市電時代は津喜駅まで20分ほど時間がかかっていましたが、現在は10分ちょっとで移動できるようになりました。また、駅の南側には病院が3つほどある場所があり、通院のためにこの駅を利用する人も多いです。
仁戸名駅を出ると電車は北の方向へと曲がり、都川の支流の隣を走るようになると「星久喜駅(ほしぐきえき)」に到着します。以前は駅が近くにない上、周辺の道路が貧弱だったり渋滞しやすかったりということで開発がほとんど進んでいませんでした。これに目を付けた両得不動産(2017年時点)が積極的に駅周辺の開発を進めた結果、2022年までの5年でマンションが急速に建設されていきました。その次の「都川かわまち駅(みやこがわかまわちえき)」も似たような流れで駅周辺にマンションが増えていきました。
都駅(みやこえき)付近からは以前津鐘電鉄が使っていた線路をそのまま走っていきます。道場坂上駅(どうじょうさかえうええき)は、ホームの改修工事に時間がかかったことから、アーバンループ線でも最もホームドアの設置が遅かった駅(2020年3月設置)です。
東津喜駅は、津鐘電鉄管理ホームだった3番線と4番線を使用しています(島式ホームです)。若葉の森線と地下で交差しています。津古線のダイヤ乱れに備え、この駅で折り返すことが可能な設備を有していますが、ほとんど使われません。
むかしばなし
2022年3月12日ダイヤ変更
環状運転する電車が7分30秒間隔で運行されているほか、津古線古林駅-松波空港駅(仙豊県)を結ぶ急行が15分間隔で運行されています。ラッシュ時はこれより本数が多くなります。環状運転の電車は、内回りと外回りがあります。内回りは津喜駅から鹿居アリーナ駅、仁戸名駅周りで走る電車。外回りは、津喜駅から都駅、仁戸名駅周りで走る電車です。
花浜駅から津喜臨海鉄道に直通する電車も1時間に1本(一部時間帯のみ)設定されています。この電車は4両編成で運行され、津喜臨海鉄道所属の車両も使用されます。
2022年3月11日までは、花浜駅と古林駅を結ぶ快速急行が毎時1本設定されていました。