遠山原線(津喜支社)

概要

 結急遠山原線(ゆいきゅうとおやまはらせん)は、永京都の上谷駅(かみたにえき)から、遠山原県の遠山原駅(とおやまはらえき)までを結ぶ結急電鉄の鉄道路線です。このページでは、津喜支社が管轄している上谷駅から木滝神宮駅までの区間について解説します(2022年3月12日付けで、古林駅から木滝神宮駅までの区間は得原支社から津喜支社に移管されました)。

遠山原線(両得電鉄津喜支社区間)

路線データ

 管轄 結急電鉄津喜支社

 軌間 1067mm 

 複々線区間 業平駅-古林駅

 複線区間 上谷駅-業平駅間及び古林駅-木滝神宮駅間

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 ATS-P

 最高速度 130km/h


運行形態

2023年3月18日ダイヤ変更

日中(10時台-16時台)の運行間隔

・急行(上谷駅-古林駅) 10分間隔

 ※毎時3本が木滝神宮行き、毎時3本が仁戸崎行きです。

・快速(上谷駅-若萩線若萩駅) 10分間隔

・各駅停車(上谷駅-古林駅) 10分間隔

・各駅停車(桃志線桃志駅-小野原駅) 20分間隔

停車駅

・急行は上谷駅を出ると「業平(なりひら)」「川合」「東兵庫」「鎌原大仏」「十余一(とよいち)」「古林」に停車します。古林から先は各駅に停車します。

・快速は上谷駅から川合駅までの各駅と、「満江」「高谷」「東兵庫」「行田」「馬込」「鎌原大仏」「十余一」に停車します。十余一から先は各駅に停車します。

沿線概況

 起点の上谷駅(うえたにえき)は、地下2面4線の駅です。この駅と深芝駅は1955年に延伸開業した区間で、かつては駅が狭く暗いことで知られていましたが、2000年代の駅拡張やリニューアルにより「明るくてきれい」な駅に生まれ変わっています。特に深芝は永京を代表する観光地で、世界的にも知られていることからリニューアルにも気合が入っています。

 業平駅(なりひらえき)はNR永京環状線などと接続するターミナル駅で、複々線区間の始まりとなる駅でもあります。利用客の割には駅が狭く、現在拡張工事が進められています。業平の特徴は2000年代以降副都心として大規模開発が進められていることで、それまで下町風情が強く残っていたこの一帯もすっかりビルばかりになってしまいました。

 駅の南側には永京第二電波塔(高さ700m)が建っており、大きなシンボルとなっています。永京都内の中で最も変化を遂げた街とされる業平。いま永京都内で最も勢いがあると言われています。

 

 ちなみに、業平駅から古林駅までの長い複々線区間は、遠山原方面からの特急をスムーズに走らせるために整備されたものです。1980年代までは永京-遠山原間に高速線を建設する計画がありましたが、沿線の反対運動や用地買収が進まないことから、暫定的に遠山原線(当時の両得古林線・得原本線)ルートが補助金により複々線・高規格化されました。 

 

 次の文花は業平の再開発に取り残されたため、再開発以前の下町風情が今も残っているエリアです。近年は深芝に次ぐ観光スポットとして知られるようになり、「下町文化」を今も感じることができます。この駅から仙井戸線が分岐していますが、仙井戸線のローカル線感も相まってこの駅の佇まいを好む人は多いようです。

 川井駅はNR両武線との乗換駅。かつてはこの駅から両武線へと乗り換える人が多数いましたが、地下鉄服部線開業や業平の再開発により以前ほど乗り換える人はいなくなりました。地上に駅がありますが、高架化しようとしても上を両武線が走っているので計画が進んでいません。そのため駅周辺の踏切は「開かずの踏切」として評判が悪いです。

 カーブして地下鉄服部線が海側に見えると、小松原です。周辺はマンションが多く、地下鉄服部線も通ることから人気のエリアです。この小松原からは高架区間が続きます。

 二之江から本塩までは高さが低い建物が多いエリア。築50年近くが経過する建物が多く、空き家問題に悩まされています。浦椿線との乗換駅の満江では再開発が行われ、マンションが増えてきました。満江駅に隣接する「満江タワー」は、周辺住民の憩いの場。知名度は高くありませんが、隠れた名所として知られています。

 永京都内の区間は篠沼が最後。川を渡ると津喜県です。

 遠山原線の津喜県内区間。特に東兵庫から古林までの区間は複々線区間であり、遠山原方面へ向かう電車が快走しています。私鉄である両得電鉄が長い複々線区間を整備できたのは、遠山原方面への交通の便を改善するため、国や県から補助金が出たからです(両得本線の複々線はほとんど自己負担で整備されたのと対照的)。

 お洒落な路線として知られている遠山原線(旧古林線)。両得電鉄の前身となる京得電気軌道は、沿線の地盤が良いことに着目。この地盤の良さをアピールしながら住宅を建てていったのです。また、鎌原大仏など各所に誘致された高校や大学は、遠山原線にフレッシュな風を届けています。古林線沿線育ちの著名人も多く、両得電鉄でも最も文化の香りがする路線と言えるかもしれません。

 東兵庫を出発した電車は、両得本線と別れを告げて古林を目指します。新山神から馬込までは閑静な住宅地が車窓に広がります。行田はかつて「ダンプフ事件」の舞台となった場所です。

 行田にあった海軍無線電信所船瀬送信所は、攻撃部隊に「ロッコウノボレ0334」の電文を送信したことで知られています。この送信所の装置は、ドイツのマリーエン・ケーファーの装置が採用されました。発注はダンプフ・ウント・トロイメライ社に行われ、戦争によりトラブルがあったものの1915年に試験に成功。8月から通信が開始されています。

 ダンプフ事件というのは当時の海軍高官への賄賂事件です。一般的にある戦艦にまつわる事件だと認識されていますが、この送信所の装置がダンプフに発注された経緯もこの事件に関係があるようです。ただ、この話は博学の友達から聞いたもので、どのようにダンプフ事件とかかわりがあるかを私は詳しくしりません。

 現在、この送信所の中心部分跡地には、焼き肉屋「クムガン」があります。この焼き肉屋は、かつて韓国に出張した経験がある井出さんとその家族が切り盛りするお店です。店の名前「クムガン」は、井出さんの親戚がかつて観光に訪れたという山にちなんでいます。井出さんには二人の息子がいますが、そのうちの一人がバンド「トロイメライ」のギタリストなんだそうです。

 

 鎌原大仏は樫葉線も合流するターミナル駅で、近隣には学校が多いです。名門鎌原女子学園は、数多くの著名人を輩出しています。しかし、2018年度より共学化されることが決定。名前も「鎌原学園」となる予定です。鎌原エリアは少子高齢化が特別進んでいるわけではありませんが、時代の流れなのでしょうか。

 鎌原大仏駅の由来は、駅の近くにある「鎌原大仏」です。石材店の片隅にポツンとあるその大仏は、石材店のおやっさんの趣味で置いてあるとよく言われています。ですが、石材店ができる遥か昔からある大仏なのです。

 その大きさは…… おそらく、日本で一番小さいのではないかと言われるほど小さいです。鎌原大仏あるあるとして、この近辺に引っ越してきた人がご近所へのあいさつよりも先にこの大仏の写真を撮るという話がある模様。

 駅の北側には車庫があり、主に樫葉線の電車が止まっています。たまに古林線の電車も止まっていますが、編成は樫葉線より長いのに端っこに追いやられていて肩身が狭そう。

 

 鎌原大仏を過ぎると再び住宅が広がる車窓となりますが、少し賑やかなのが十余一。難読駅名としても知られていますが、この駅からは若萩線(旧津喜ニュータウン線)が分岐しています。若萩線の電車は線内折り返しが多いですが、ラッシュ時に端っこの4番線ホームで折り返している光景を見ると、なんだかかわいそう。

 亀成、新大森は古林に近いことからマンションが多いです。そして100万人……いや、実際は97万人都市(2017年11月現在)の古林は、少し変わった構造です。

 古林駅の1番線から4番線は、ホームの辰巳ヶ崎側がカーブしています。これは得原鉄道と両得電鉄が合併するときに駅を移転したからです。また、放送はすべて駅員により行われているのも特徴です。特に2番線と3番線は東兵庫方面の列車も辰巳ヶ崎方面の列車も多く発着しますが、接近メロディーを変えて区別するなどは一切行われていません。

 なぜ古林駅は自動放送が(津古線ホームを除き)導入されていないかというと、かつて近隣住民からの苦情があって発車ベルを廃止したからです。発車メロディー否定派は「ほかの駅もそうするべき」と言っているそうですが、メロディーが無いといつ発車するかわからないという苦情が毎年のように来ます。

古林駅-木滝神宮駅間

 請方駅(うけがたえき)は、茨原鉄道線が分岐する駅です。駅は3面6線で、北側の2面4線が結急遠山原線のホーム、南側の1面2線が茨原鉄道のホームです。茨原鉄道直通電車は、配線の都合によりすべて茨原鉄道ホームから発着します。

 守川駅(もりかわえき)も茨原鉄道と接続する駅です。請方駅と同様の構造となっていますが、この駅から茨原鉄道に直通する電車はなく、接続線も錆びたまま放置されています。古林駅から木滝神宮駅までの区間は、2019年11月30日のダイヤ改正までは特急電車も走っており、通勤電車が特急から逃げるためによく待避線に入っていました。現在は特急が高速新線経由となったことから、せっかくの待避線もほとんど使われていないようです。

 須賀駅(すがえき)からは、特急線と合流して木滝神宮駅を目指します。特急線にもホームが設けられており、2022年3月12日ダイヤ変更からは、このホームを整備して高速急行が停車するようになります。遠山原特急線が木滝神宮まで開業して以降は、永京都心までの所要時間が大幅に短縮されたことから、木滝市内の開発が進みました。

 木滝神宮駅(きたきじんぐうえき)は、2面4線の駅で、運行上の拠点になっています。2005年のダイヤ改正以降は、以前は主に古林駅で分断されていた普通電車の運行系統を変更し、この木滝神宮駅で分断する現在の形態となりました。

車両

2019年3月16日ダイヤ改正より、永京東西電鉄経由で永越鉄道の車両が乗り入れるようになった。

一方、それまで旧古林線区間に乗り入れていた永急電鉄や地下鉄広鐘線、民谷線、雪松急行電鉄の車両は乗り入れなくなった。

過去

2022年3月12日ダイヤ変更

 日中は、上谷駅-古林駅間で急行8本(7分30秒間隔)、快速(上谷駅-十余一駅-若萩線若萩駅)毎時4本(15分間隔)、各駅停車毎時8本(7分30秒間隔)が運行されています。いずれも10両で、快速急行と急行にはプラスカーが1両連結されています。

 急行は古林駅を出ると、仁戸崎線仁戸崎駅まで行く電車が毎時4本、木滝神宮駅へ向かう電車が毎時4本運行されています。古林駅から東側は各駅に停車します。

2019年11月ダイヤ改正

 永京東西電鉄が赤増駅から永越本線に乗り入れるようになりました。そのため、永越鉄道線内発着の電車が誕生しています。

 また、快速急行は遠山原特急線経由の「高速急行(上谷駅-古林駅-遠山原駅)」運行開始に伴い廃止されたほか、準急が「快速」に名称変更されました。

日中

・特急ひさだ(上谷駅-桃志駅) 2時間に1本

・特急にとさき(上谷駅-仁戸崎駅) 2時間に1本

・急行(三街道駅-上谷駅-木滝神宮駅) 毎時4本

・急行(古名駅-上谷駅-仁戸崎駅) 毎時4本

・快速(上谷駅-若萩駅) 毎時4本

・各駅停車(上谷駅-古林駅) 毎時8本

2019年3月ダイヤ改正

ダイヤ改正により乗り入れなくなった雪松急行509系。

 地下鉄広鐘線・浦原線(当時)からの電車を廃止することとなり、すべての電車が上谷駅方面から発着するようになりました。

日中

・特急ひさだ(上谷駅-桃志駅) 2時間に1本

・特急にとさき(上谷駅-仁戸崎駅) 2時間に1本

・快速急行(上谷駅-仁戸崎駅) 毎時1本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-木滝神宮駅) 毎時4本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-仁戸崎駅) 毎時4本

・準急(上谷駅-若萩駅) 毎時4本

・各駅停車(上谷駅-古林駅) 毎時8本

2018年3月ダイヤ改正

 津古線と仁戸崎線の直通廃止に伴い、古林止まりだった急行が再び仁戸崎線直通に戻されました。2009年7月改正のダイヤにほぼ戻りました。

日中

・特急ひさだ(上谷駅-桃志駅) 2時間に1本

・特急にとさき(上谷駅-仁戸崎駅) 2時間に1本

・快速急行(上谷駅-仁戸崎駅) 毎時1本

・急行(地下鉄広鐘線方面-木滝神宮駅) 毎時4本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-仁戸崎駅) 毎時4本

・準急(地下鉄広鐘線方面-若萩駅) 毎時4本

・各駅停車(上谷駅-古林駅) 毎時8本

2017年3月ダイヤ改正

 日中の仁戸崎線直通急行のうち、毎時2本が古林止まりとなりました。その代替として仁戸崎線内では、津古線からの直通電車が運行されていました。

 それ以外は2009年7月改正のダイヤを引き継いでいます。

2009年7月ダイヤ改正

得原鉄道時代から乗り入れていた1510系。遠山原行き急行や古林駅発着の遠山原方面普通列車の主力だった時期もありましたが、このダイヤ改正により古林駅には来なくなってしまいました。

 古林駅で折り返す急行と普通を大幅削減し、直通運転するようにしました。上谷駅-古林駅間で毎時8本運転されている急行のうち、4本を木滝神宮駅まで、もう4本を仁戸崎駅まで直通させています。

 また、上谷駅-遠山原駅間の急行は廃止され、通勤電車は木滝神宮駅で系統分断されるようになりました。これに伴い1510系など得原支社所属の車両が古林駅にほぼ乗り入れなくなりました。

日中

・特急(上谷駅-遠山原駅) 毎時10本

・快速急行(上谷駅-仁戸崎駅) 毎時1本

・急行(地下鉄広鐘線方面-木滝神宮駅) 毎時4本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-仁戸崎駅) 毎時4本

・準急(地下鉄広鐘線方面-若萩駅) 毎時4本

・各駅停車(上谷駅-古林駅) 毎時8本

2005年11月ダイヤ改正

 快速急行が新設されました。これは日中に毎時1本設定されたもので、上谷駅から仁戸崎線仁戸崎駅までを結ぶものです。

 上谷駅発着の遠山原行き急行は、毎時2本から毎時1本に減便されたほか、1510系だけでなく80系0番台8連も運用されるようになっています。

日中

・特急(上谷駅-遠山原駅) 毎時10本

・快速急行(上谷駅-仁戸崎駅) 毎時1本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-遠山原駅) 毎時1本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-木滝神宮駅) 毎時1本

・急行(永京東西電鉄方面-上谷駅-仁戸崎駅) 毎時2本

・急行(地下鉄広鐘線方面-上谷駅-古林駅) 毎時4本

・急行は上谷駅-古林駅間毎時8本

・準急(地下鉄広鐘線方面-十余一駅-若萩駅) 毎時4本

・各駅停車(上谷駅-古林駅) 毎時8本

・普通(古林駅-遠山原駅) 毎時2本


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年11月15日

当ページ公開開始日 2018年12月16日