知元線御船区間

概要

 結急知元線(ゆいきゅうちもとせん)は、知元県水瀬市(みなせし)の御船駅(みふねえき)から、神場府神場市中央区の時野駅(ときのえき)までの路線です。このページでは、「御船方面」として、御船駅から知元県知元市中央区の楠田駅(くすだえき)までの区間と、途中の幸定駅(ゆきさだえき)から実高駅(みたかえき)までを結ぶ「結急実高線(ゆいきゅうみたかせん)を解説します。

 知元市内から水の神様として知られる御船神社(みふねじんじゃ)に近い、御船駅までを結ぶこの区間は、知元市近郊の住宅地を走ることから短距離の利用が比較的多い区間です。途中の幸定駅で分岐する実高線は、紅葉の名所として知られる実高エリアへ向かうことから、観光シーズンになると多くの人で賑わいます。

 この区間が開業したのは、1905年から1926年までの間のことです。最初は知元市内で路面電車を運行していた「知元電気軌道」が、知元中央電停(現在の本知元駅)から郡電停(こおりでんてい)までを開業させました。その後、1910年に郡駅から幸定駅、1916年に幸定駅から御船駅、そして1926年に実高線が開業しています。

運行形態

 ラッシュ時は楠田駅-御船駅間を走る電車が10分間隔、楠田駅-実高駅間を走る電車が10分間隔で運行されています。このうち、御船駅方面へ向かう電車は一部が4両編成です。それ以外の電車は2両編成で運行されています。昼間は御船方面、実高方面ともに15分間隔で運行されており、楠田駅-幸定駅間においては7分30秒間隔で電車が運行されます。

 所要時間は、楠田駅から水瀬駅までが25分、水瀬駅から御船駅までが10分、実高線が12分となっています。

 運用数は、4連運用4本、2連運用が8本となっています。予備2連3本を含め、すべての車両が幸定駅に隣接している平尾車両センター幸定支所に所属しています。平尾車両センター幸定支社は、2連22本を留置できる設備を有しています。

車両

 主力車両は、2022年3月ダイヤ変更より運行を開始した40系で、2両ワンマン運転を行っています。

 ホームの長さが20m車4両編成分しかないことから、4両編成よりも短い電車のみが運行されます。

 1000系「あやは」はこの区間のみで運行されます。走行機器類は通常の1000系と同じですが、車体は鋼鉄製車体となっており、大きな窓からは綺麗な景色を眺めることができます。「あやは」はオレンジ色と黄緑色の2編成があります。

 2017年からは8000系2連1本を改造した別の特別仕様車両「たゆう」も走っています。

「あやは」のオレンジ色の編成。

「あやは」の黄緑色の編成。

8000系改造車の「たゆう」

沿線概況

楠田駅-幸定駅

 大企業の拠点や大学が多い知元市内の住宅街の中を走る区間です。特に利用が多いのは、結急勝亀本線と接続している郡駅で、ラッシュ時になると乗り換え客で賑わいます。この郡駅には隣接して商業施設「ツナイデ知元こおり」があります。この商業施設は2010年に開業しました。この商業施設が建設される前は、小さい車庫(2両編成5本が留置可能)があり、また勝亀本線との連絡線もありました。(現在は撤去済み)

 幸定駅は車庫が隣接している駅です。御船区間を走る電車は総じて古い電車ばかりなので、止まっている車両も古い車両ばかり。神場都心へ向かう電車には新しい電車も使われますが、「御船方面にも新しい電車が欲しい」とは沿線住民がよく口にする言葉です。そんな御船方面の電車にも唯一の例外があって、それは2001年と2005年にそれぞれ2連1本が導入された「1000系特別仕様車あやは」です。この車両は、「1000系」を名乗っているものの、走行機器類が1000系と同じだけで車体は別物となっています。

幸定駅-御船駅

 だんだんと山の中へ入っていく区間になります。水瀬駅までは線路沿いに住宅が密集していますが、水瀬駅を出ると山岳区間になります。この山岳区間を難なく走れるように、この区間を走る車両は低い速度での回転力がある津喜電機(現在の津喜製作所)製のモーターを主に搭載しています。

 水瀬駅は水瀬市の中心となる駅であることや、NR富永本線も通るため立派な駅舎となっています。NR線と一体となった橋上駅舎(2007年完成)は、ガラスを多用した長めの良いデザインとなっており、「おしゃれな駅舎」としても知られています。

 終点の御船駅は水の神様、御船神社に近い駅で、神社までは歩いて20分ほどです。2015年から2017年までの間は隣の隣にある大滝駅(おおたきえき)までの間で土砂崩れのため運休していましたが、現在は無事復旧して以前のように電車が行き交っています。

幸定駅-実高駅

 終点の実高駅周辺は、紅葉スポットです。風情のある橋もあって、秋になると多くの観光客で賑わいます。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年03月19日

当ページ公開開始日 2021年12月26日