魚住本線

概要

 魚住本線(うおずみほんせん)は神場府神場市の時野駅(ときのえき)から、魚住県魚住市の魚住空港駅(うおずみくうこうえき)までを結ぶ、結急電鉄の路線です。2021年3月までは神豊急行電鉄(じんほうきゅうこうでんてつ)が運営しており、現在はその流れを受け継ぐ結急電鉄神豊支社(じんほうししゃ)が運営しています。

 神場と魚住という、二つの大都市を結ぶ大動脈として多くの人に利用されています。また短絡線の魚住新線や、2008年に開港した魚住空港までの延伸線など、設備改良や延伸などが繰り返されている路線でもあります。

路線データ

 管轄 結急電鉄神豊支社

 軌間 1067mm

 複線区間 全線

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 ATS-P

 最高速度 130km/h


運行形態

 特急、急行、快速、各駅停車が運行されています。

 特急は本知元駅方面-神場駅-時野駅-林間都市線支線我妻空港駅間を結んでおり、30分前後の間隔で走っています。

 昼間は、急行(知元線本知元駅-神場駅-時野駅-(魚住新線経由)-魚住駅方面)が10分間隔と、我妻空港行きの急行(知元線神場駅-時野駅-林間都市線支線我妻空港駅)が10分間隔で走っています。加えて、各駅停車(知元線方面-神場駅-時野駅-林間都市線方面)が毎時8本、快速(品川駅-魚住空港駅間)が10分前後の間隔で走っています。

 いずれも8両編成です。

車両

沿線概況

時野駅-村越駅

 時野駅(ときのえき)は高架ホームから発車します。神場環状線の内側(内陸側)から1・2番線を挟んで、3・4番線が緩行線、5・6番線が急行線となっています。緩行線は主に各駅停車、急行線は急行や特急などが使用する線路となっており、これが村越駅まで続いてきます。

 進行方向右側に神場環状線を見ながら、神場都心のビルが密集している地域を走ります。急行線ホームがあるのは、茶屋駅(ちゃやえき)、品川駅(しながわえき)、塩田駅(しおたえき)、村越駅(むらこしえき)で、村越駅からは複線区間となります。

 神場環状線と分岐する品川駅(しながわえき)は、近くにあった工場や貨物駅の跡地を利用して再開発が行われています。2010年代前半から新しいビルや商業施設の建設が進められ、神場都市圏内ではもっとも高いビル(高さ300m)もあります。

 また、運行上の拠点駅でもあり、駅の西側には車両基地があります。この車両基地には主に神場環状線の車両が留置されているほか、大規模なメンテナンスが出来る設備もあります。

 品川駅を出ると、緩行線と急行線に分離された線路別複々線区間に入ります。内陸側は住宅地、海側は主に工業地帯となっており、神場都心へ通勤する人だけでなく工場へ出勤する人の利用も多いのが特徴です。近年は海側に流通センターが増えているようで、オンラインショッピングの増大に伴う需要増に対応しているようです。

 林間都市線が分岐する村越駅(むらこしえき)は複々線区間が終わる駅。駅の魚住方で林間都市線の線路が立体交差で分岐しています。駅の近くには、野球チームの本拠地となっている「村越球場」があり、試合が開催される日は賑わいが増します。また、車両基地もあってラッシュ時には始発電車も設定されています。

 村越駅前にある百貨店「神豊百貨店村越店」は1973年にオープンした百貨店で、2011年には現在使用されている新館が完成。また、2015年には駅を跨ぐようにして増設部分もオープンし、近隣のみならず林間都市線や魚住県内の住民にも親しまれています。

村越駅-塩原駅

 村越駅を出ると、すぐに林間都市線と分岐します。線路は地上に降りて複線区間となり、幾度となく踏切の音が聞こえてきます。この区間が出来た当時は海岸沿いをひたすら走っていたようですが、現在は埋め立てが進み、車窓から海を眺めることは出来なくなりました。

 三沢駅(みさわえき)は2面4線の駅で、海側には魚住ガスなどの工場があります。近くにある「魚住ガス科学館」は、ガスに関する展示だけでなく、化学全般に関する展示や資料を公開しており、近隣の小学生が校外学習で訪れる場所となっています。神場都市圏に住む理系の人は、ここで化学に興味を持ったという人が多いようです。

 三沢駅を出ると南へと向かう国道沿いを走って行きます。昔ながらの小さな駅もいくつかあって、「私鉄らしい」こぢんまりとした雰囲気を感じることができます。白旗駅(しらはたえき)は神豊支社管内では珍しい2面3線の駅で、中線が設けられています。朝ラッシュ時は中線を「上り電車待避用」として、夕方は中線を逆に「下り電車待避用」として、限られたスペース・設備を有効活用しているようです。

 宮崎駅(みやざきえき)は2面4線の駅で、駅周辺は住宅地となっています。駅自体はごく普通の駅なのですが、沿岸部へと向かう貨物鉄道への連絡線が分岐しており、時折新型車両の搬入で使われているようです。貨物鉄道はNRの露崎駅(つゆざきえき)からこの宮崎駅を通り、沿岸の工場へと向かいます。

 尼心駅(あましんえき)ではNR線と接続しています。この駅付近のみ高架構造となっており、駅を出るとすぐに高架線でNR線を跨ぎます。NR線を跨いだらすぐに地上に降りて、「新線」との分岐駅である塩原駅へと進んでいきます。

 塩原駅(しおばらえき)は、1988年に開業した「魚住新線」との分岐駅です。魚住新線は魚住と神場都心をショートカットするために建設された路線で、急行はこの新線を経由します。一方、各駅停車は既存の線路を一駅一駅丁寧に止まりながら魚住へ進んでいきます。

魚住本線塩原駅-東魚住駅

 この区間は新線に対する「旧線」区間となります。新線よりも遠回りしますが、昔から利用されているルートということもあり、多くの駅が設置されています。沿線は丘陵地帯で、特に途中の伊保駅(いぼえき)から日笠駅(ひがさえき)付近までは、内陸側に山岳地帯が迫っています。

 竜山駅(りゅうやまえき)からは坂を下っていき、魚住市の中心地へと向かいます。東魚住駅(東魚住駅)で新線と合流すると、程なくして魚住駅に到着します。

魚住新線塩原駅-東魚住駅

 1988年に開業した新線は、かつての神豊急行電鉄が社運をかけて建設した区間です。神場-魚住間において国鉄(当時)に対し、所要時間・運賃ともに優位に立つための路線として計画され、全線がトンネルまたは高架線となっています。設計最高速度は160km/hであり、1990年代前半までは160km/h運転の検討が行われていたようです。

 日中は特急と急行がこの新線を経由します。最高速度は特急が130km/h、急行(及び通勤型車両で運行される電車)は120km/hで、いずれも車両の営業最高速度となっています。急行は新線内は各駅に停車し、特に利用客が多いのは平塚駅(ひらつかえき)です。

 平塚駅は2面4線の駅で、特急の待避ができる駅です。駅周辺は新線の開業と同時期に宅地開発され、神場都市圏及び魚住市街に対するベッドタウンとなっています。開発前は田畑が広がっていた駅周辺も、いまではすっかり住宅が密集しています。

東魚住駅-魚住空港駅

 東魚住駅で再び新線と合流すると、地下に潜って魚住駅(うおずみえき)に到着します。この魚住駅は、2面4線構造で魚住鉄道とホームを共有しています。また、駅の南側には折り返しのための留置線が設けられています。

 魚住駅を出ると、魚住港駅(うおずみこうえき)の方へ向かって走っていきます。魚住港駅は2008年までの終点ですが、今は線路が2008年に開港した魚住空港まで伸びており、空港アクセス路線の一部となりました。

 終点の魚住空港駅は、主に国内線が発着する魚住空港のターミナル内にあります。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年08月20日

当ページ公開開始日 2022年02月26日