結急10系100番台

概要

2007年10月運用開始

 10系の改良型車両として、2007年度に登場した車両です。設計のベース車両をNR今北のN1602系(0番台はN1600系ベース)に変更し、機器類の二重系統化による信頼性向上と、内装のグレードアップを目的に開発されました。

 特に旅客が直接使う車内設備が改良されており、例えば座席は従来のポリエステル座席からSバネを入れた座席に変更され、クッション性を高めました。また、つり革を低くして形状を変更(二等辺三角形)したり、優先席付近の床の色を変更して視覚的に分りやすくするなど、バリアフリーのための取り組みも行われています。

100番台

 100番台はいくつかのバリエーションに別れており、まずは基本となる100番台について解説します。

 100番台は両得本線・古林線(当時の名称)のサービスアップを目的として、2007年度から両得本線・古林線に導入された車両です。登場時は10連のみが存在していましたが、2012年度からは津古線向けに8連、2014年度からは浦椿線(当時の名称)向けに6連も導入されています。

 2012年度以降に導入された編成では、先頭車の一部座席をハイバックシートとして、着席時の安定性を向上させました。また、車載の乗降促進音を、従来のブザー(ルーという音がする)から発車メロディーに変更しました。

 新しい乗降促進音は、両得電鉄・津喜都市モノレール・津喜大学が共同で開発したもので、複数作曲されたもののうちの1つを採用しています。同じ音は、後継車種の30系などでも採用されており、今ではすっかりおなじみの音となりました。

300番台

 300番台は、津喜急行電鉄(現在の結急津喜東西線)の延伸(街道宿駅-富街空港駅)に合わせて、2008年度に10連6本が導入されました。基本仕様は100番台と同じですが、外装デザインが津喜急行電鉄オリジナルのものとなっていました。

 現在は津喜急行電鉄が両得電鉄→結急電鉄の一部となったことから、「100番台」の一部として扱われており、外装デザインも他の100番台と同様になっています。

4100番台

2010年12月運用開始

 両得本線(当時)では、1日4本、津久茂電鉄平松駅または桃志駅発着の運用があり、津久茂電鉄線内のホーム有効長の関係で6両編成までしか入線できません。そこで、70系50番台の4連と6連を使って分割・併合を行う運用を設定していたのですが、10系100番台では分割・併合に対応していないことから置き換えることができませんでした。

 そこで、10系100番台をベースに分割・併合を行える車両として設計されたのが4100番台です。2010年7月17日に営業運転を開始し、4両編成と6両編成がそれぞれ6本導入されました。

 番台区分は100に続くものではなく「4100」と番号が飛びましたが、これは当時両得電鉄がこの4100番台を仙豊支社管内にも投入し、それまで導入されていた4000番台に代わる車両にする計画があったのが理由と言われています。ですが、仙豊支社管内の車両更新はこの車両ではなく10系100番台導入で余剰となった80系100番台で行うこととなったため、4連と6連がそれぞれ6本のみという、両得電鉄としては少数派の車両となりました。

 ところで、この車両のドア上の帯は、オレンジ色とされました。これは「分割・併合可能な車両である」ことを識別ことと、仙豊支社管内投入計画があったこと(仙豊支社の車両はオレンジ色と黄色の塗装の車両が多かった)が理由でした。この「帯の色を変える」というデザインは、2012年に両得電鉄各線に導入されたラインカラー反映デザインに受け継がれました。

 10年ほど登場時とほぼ変わらないスタイルで走り続けてきた10系4100番台でしたが、2021年10月から6両編成に1両二階建て車両「プラスカー」を連結する工事を開始し、同年12月までに完了しました。この際、車体帯は10系100番台のプラスカー組み込み編成と同じものに改められ、津喜線内では特徴的だったオレンジの帯は見られなくなりました。

10系500番台

1100番台

 2016年より、浦椿線(現在の外環ライン)の列車両数を、6両から7両に増やす工事が開始されました。この増結を行うための車両として「ロング・クロス転換座席」を採用した中間車が1100番台です。

 この車両は、当時の両得電鉄が両得本線・古林線系統への導入を検討していた「着席サービス」のためのテストとして浦椿線に先行導入したものです。ラッシュ時には着席サービスを提供することが考えられていましたが、結局「ラッシュ時はロングシート、日中や休日はクロスシート」という運用が今も続けられています。

 両得電鉄としては、この車両を両得本線などにも導入するつもりだったようですが、着席定員が通常のロングシート車より少ない(6人定員が減ります)ということで、2階建て車両の導入に変更しました。

1200番台

 1100番台で問題となった「着席定員の少なさ」を補うため、車両の一部を2階建てとして座席数を増やした車両が1200番台です。

 津古線への30系導入により余剰となった10系100番台に1両連結され、2018年3月9日ダイヤ改正から「プラスカー」としての運行を開始しました。この2階建て車両は好評で、後に他の路線にも導入されることとなります。

 余談ですが、この2階建て車両と同時に新しい増結用中間車も編成内に組み込まれました。一方で、既存の10連に対して2階建て車両を組み込んだ編成では、中間車が1両余剰となり、こちらは2021年度より遠山原線遠山原エリアで活躍する10系100番台8連(元は6連)に組み込まれているようです。

2000番台

 100番台とほぼ同じ設計の車両として、2007年より来戸急行電鉄に導入された「10系1300番台」と「2360系」の一部に2階建て車両を組み込んだ車両です。詳しくは「10系2000番台」をご覧下さい。

形態

2007年度-2011年度導入車の、2012年度以降。

2018年度以降


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年10月16

当ページ公開開始日 2018年12月22日