U1系

2003年から2006年まで導入された初期グループ

 U1系は、2003年に旧団体輸送連合によって運行されていた「長距離急行(現在のLライナー」専用車として導入された車両です。当時の長距離急行は両得電鉄や神豊急行電鉄(いずれも当時の名称)で活躍していた特急型車両や急行型車両(両得旧30系など)を用いて運行されていましたが、いずれも片側のドア数が1箇所や2箇所しかなく、しかも幅が狭いので乗降に時間を要していました。特にラッシュ時の永京都心や神場都心を走る運用に関しては、乗客が乗り切れず次の電車も混雑するありさまでした。

 これを改善するため、居住性を極力損なわずにかつ混雑に対応できる車両として開発されたのがU1系です。U1系の設計は、同じく2003年に当時の両得電鉄仙豊支社でデビューした10系4000番台をベースにしています。片側3ドア、転換クロスシートを採用した当形式は、2003年度に4+4連が4本導入されたのを皮切りに、2011年までに合計で8連25本が導入されました。 

 2003年から2006年までに導入されたグループは、当時途中で分割併合を行う運用が検討されていたことから、4連を2本連結した8連とされています。U1-01編成からU1-28編成までが該当します。このグループの特徴は、VVVFインバータ制御装置の音が独特であることで、「墜落インバーター」と呼ばれることがあります。

 2007年以降は分割併合を行うことを想定していない設計とされ、前面の電気連結器が廃止された他、VVVFインバータ制御装置もIGBT素子のままですが新しいタイプの装置に変更されています。

 2011年にすべての長距離急行がU1系での運行に統一され、導入も終了しました。当時の長距離急行は、両得本線(当時)の上谷と神豊急行電鉄の時野(神場府)を結ぶというもので、所要時間は概ね6時間45分程度だったようです。また、津古線古林から津喜を経由して時野に至る運用も僅かながら存在しており、古林到着後津喜県睦井市にある皆吉車両基地に戻る際は、古林からの津古線の始発電車「各駅停車皆吉行き」として運用されます。

 2018年3月10日ダイヤ改正以降は、永京側の始発駅が永京に変更されています。変更後は永京と時野を6時間35分で結ぶようにダイヤが設定されており、これは現在も変わっていません。

 2019年度からはVVVFインバータ制御装置の更新工事が開始されています。2019年度は2003年導入の4+4連4編成、2020年度は2004年導入の4+4連4編成が更新され、2021年度は4+4連4編成の更新が予定されています。

2021年7月11日から運行を開始した、二階建て車組み込み編成は車体デザインの一部を変更している。

 また、更新工事とは別に二階建て車両の組み込みが2021年7月までに行われました。組み込まれたのは2020年度に更新工事が行われたばかりのU1-9+U1-10編成と、U1-11+U1-12編成です。U1-09編成とU1-11編成の下り側先頭車を、津喜支社で余剰となった「30系9000番台」という中間車に差し替えています。これに伴い、この2編成はそれぞれ「U1-51編成」と「U1-52編成」に名称変更されています。

10系6000番台

 10系6000番台は、2022年12月より運行を開始した車両です。元は30系4500番台導入により余剰となったU1系であり、4連4本が勝亀支社に配置されました。

 ワンマン運転に対応するため、車外カメラやワンマン対応装置が新たに搭載されます。勝亀支社の209系はすべて改造のうえ、6000番代に編入される予定です(209系からの編入車は6100番代となります)。

編成一覧

2003年導入 U1-01+U1-02 2019年更新→転用済み

2003年導入 U1-03+U1-04 2019年更新→転用済み

2003年導入 U1-05+U1-06 2019年更新→転用済み

2003年導入 U1-07+U1-08 2019年更新→転用済み

2004年導入 U1-51(2階建て組み込み。旧U1-09+U1-10)

2004年導入 U1-51(2階建て組み込み。旧U1-11+U1-12)

2004年導入 U1-13+U1-14→FL13+FL14 2020年更新

2004年導入 U1-15+U1-16→FL15+FL16 2020年更新

2005年導入 U1-17+U1-18→10系6000番台KO601編成とKO602編成に

2005年導入 U1-19+U1-20→10系6000番台KO603編成とKO604編成に

2005年導入 U1-21+U1-22→転用済み

2005年導入 U1-23+U1-24→転用済み

2006年導入 U1-25+U1-26→転用済み

2006年導入 U1-27+U1-28→転用済み

(これ以降は8両貫通)

2007年導入 旧U29→河南車両センター→転用済み

2007年導入 旧U30→河南車両センター→転用済み

2008年導入 旧U31→河南車両センター→転用済み

2008年導入 U32→河南車両センター→再転入FL32(プラスカー連結済み)

2009年導入 U33→FL33(プラスカー連結済み)

2009年導入 U34(プラスカー連結済み)

2010年導入 U35→FL35(プラスカー連結済み)

2010年導入 U36(プラスカー連結済み)

2010年導入 U37→FL37(プラスカー連結済み)

2011年導入 U38(プラスカー連結済み)

2011年導入 U39(プラスカー連結済み)

2024年組成 FL27(8連固定) 先頭車はU1-827とU1-128。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年02月06日

当ページ公開開始日 2020年06月06日