54401系

概要

 54401系は、仙豊鉄道(当時)が1988年度から1999年度にかけて導入した車両です。制御装置にGTO-VVVFインバータを採用し、性能も従来の車両よりも加速度・最高速度ともに向上させた車両となります。

 1988年度に試作車の54391形、1990年度に量産型の54401形、そして1996年度に改良型の54451形が登場し、これをまとめて「54401系」と呼称することもあります。

 最高速度は120km/h、加速度は2.5km/h/s(54203形は3.3km/h/s)となっています。更新車は加速度を2.5km/h/sまたは3.3km/h/sに変更することが可能となっています。

54391形

 1988年度に時期新型車両の試作車として、4連2本が導入された車両です。当時の仙豊鉄道は、分割併合を行う運用が多数存在していたことから、これに合わせて分割併合が可能な設計となりました。一方で、ブレーキが従来の車両とは異なる方式となっていることから、1988年度から1992年3月までは原則として8両固定編成扱いで運用されていました。

 末広検車区(現在の末広車両センター)に導入され、主に仙豊本線(仁江-八田山間)で運行されました。性能がよいということで、主に快速急行など長距離で高速走行する運用に充当されていたようです。

 長い間末広車両センターに在籍し続け、仙豊本線→八田山線での活躍を続けましたが、2019年11月30日ダイヤ改正に伴い現在は名木車両センター(関八本線)に転属しています。制御装置の更新工事の対象ではないことから、近いうちに置き換えられることが予想されます。

54401形

 1990年度に登場した量産車です。仙豊本線をはじめ、関八本線や外ノ瀬線などにも導入されました。この車両の導入により1960年代から活躍していた54201形などの置き換えが進みましたが、ドア数の減少や転換クロスシートを採用している車両の増加により以前よりも混雑しやすくなるなどの欠点もありました。

 2014年度からは一部の車両で制御装置の更新工事が行われていますが、当初予定よりもかなり更新ペースが遅いようです。また、「新仙豊標準色」への塗装変更が、更新車・未更新車ともに行われています。

54203形

 1991年度から1996年度の間に、6連14本が澄川・芝山線に導入されました。八田山市営地下鉄との直通協定に準じた仕様となっており、この形式だけ4ドア車となっているのが特徴です。

 2015年度から、内装及び制御装置の更新工事が行われ、年3編成のペースで2020年度までに完了しました。

 一方で、他の路線の車両で行われている「新仙豊標準色」への塗装変更は現在も行われていません。

54451形

 1996年度に登場した車両です。一部に汎用の機器を採用し、僅かながらにコストダウンした車両となります。この頃の仙豊鉄道は、バブル期の莫大な不動産開発の失敗による後遺症に苦しんでおり、車両の減車や減便、合理化などを進めている時期でした。それでも老朽化した車両の置き換えや、可能な限りサービスを向上させるなどの努力をしており、ドアの化粧板が省かれていたり座席の座り心地が悪くなったりしている部分にその名残を感じることができます。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2022年07月18日

当ページ公開開始日 2018年02月23日