結急2000系

 2003年に運行開始した通勤型車両です。2005年3月のダイヤ改正で急行の最高速度を115km/hに引き上げることになり、スピードアップに対応するための車両として導入されました。塗装はそれまでの車両と同じマルーン色を引き継ぎましたが、車内の静粛性を高めるために新しい設計がいくつか取り入れられました。例えば、窓を大型の固定窓にしてばたつかないようにしたり、電動機出力を220kwに引き上げて高速走行時の騒音を低減させたりしています。それだけではなく、神豊急行電鉄としては初採用となるデュアルシートを採用しており、混雑時はロングシート、混雑していない時はクロスシートにして使い分ける運用が可能となっています。

 2005年のダイヤ改正が行われた後も引き続き導入され、2010年までに8連27本が出そろっています。

仕様変更

グループCは窓が開閉可能になった。

 2003年から2020年までの長い間導入されたことから、途中で何回か仕様変更が行われています。

 最初の仕様変更車が登場したのは2009年度のこと。深芝が永久磁石同期電動機(PMSM)を実用化したことから、神豊急行電鉄でもこれを試験的に採用することになりました。そこで、2009年度導入の8連3本のうち1本にPMSMを搭載し、採用試験を行いました。この結果は2011年から導入された「グループC」に反映され、2014年までの導入車はPMSMを採用しました。

 「グループC」は神場環状線向けの車両です。始発から終電まで、一日中多くの人が利用する神場環状線は駅間距離が短いのも特徴です。また、一日中高頻度運転を行うことから、電車が加減速を行う機会が多く、PMSMを採用するには最適な路線と判断されました。車内設備も混雑するという路線の特性を踏まえオールロングシートとなっています。

 2015年からは「グループD」の導入が開始されました。このグループは老朽化した車両の置き換えを進めるために導入されたグループで、電動機はPMSMではなく大洋製の全閉式電動機が採用されていたり、窓は換気が出来るように一部が開閉できるようになっていたりします。知元・魚住本線の急行に使われることが多いグループではありますが、混雑に対応できるようにオールロングシート車となっています。このグループは8連7本が導入されました。

 「グループE」は、2017年度にデビューした車両で、車両情報管理システム「IN-RIMS」を採用していることが特徴です。これは、当時すでに計画されていた結急電鉄統合に備え、当時の両得電鉄30系の設計を一部取り入れたことがきっかけとなっています。ただし、制御装置は両得30系と同じ津喜電機(当時)製ではなく、大洋製のIGBT-VVVFインバータとなっています。2017年と2018年に合わせて8連6本が導入されています。

 2019年には「グループF」が登場しました。このグループFは、グループEの制御装置を大洋製のハイブリッドSiC-VVVFに変更した仕様です。2019年度、2020年度にそれぞれ8連3本が導入され、8連6本が在籍しています。

2階建て車

 2023年度、「グループE」と「グループF」の合計8連12本に2階建て車が連結されました。30系3100番台に連結されている2階建て車と同じ仕様となっており、車両番号も「30-3800」番台を名乗っています。1編成につき1両が連結され、余剰となった中間車7両は、30系3100番台に改造の上組み込む予定となっています。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年09月28日

当ページ公開開始日 2020年09月12日