津喜電鉄2000系

 1965年に登場した通勤型車両です。現在の結急津電線で運行されていました。当時の津喜電鉄は、両得電鉄などから集めた中古車両を用いて運行していましたが、車体が小さくて輸送力に限界がありました。また、幕沼駅から国鉄両武線及び新線経由で両得本線(当時)への直通乗り入れを計画しており、それに対応した新型車両が必要となりました。

 そこで、2000系は車体の幅と長さを拡張。車両長さは20mで、国鉄・両得と同様の4ドア車体となりました。走行機器類は両得電鉄20系と同等のものとされており、当時の中小私鉄としては贅沢な空気バネ台車と超多段抵抗制御を採用しています。導入価格はかなりお高かったようですが、価格相応のよい乗り心地ですぐに人気の車両となりました。

 さて、この車両は既存の車両よりも大きいので、導入の際は駅や周辺設備の海流工事が行われました。1963年から1965年にかけて工事が行われ、同時期に幅の狭い旧型車には車両とホームの隙間を埋めるための板が設置されました。

 1965年度に4連2本が導入されたあとは、1975年まで増備が続けられました。最初は4両編成のみが在籍していましたが、後に増結用車両(1両編成)が導入されて5両編成での運行も行われていました。

 1979年からは車両の塗装変更が行われました。この年は津喜急行電鉄が開業した年でもあり、中沼駅-街道宿駅は津喜急行電鉄の開業に伴い廃止されました。その代替として津喜急行電鉄の中沼駅-街道宿駅間に乗り入れるようになり、「都会的なイメージの電車を」という要望によって青い車体にステンレスの飾り帯をつけたデザインが採用されました。

 2015年の引退時までこの塗装で走り続けましたが、2011年から2015年にかけては1編成が「リバイバル塗装」として登場時の塗装に復元されていました。


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当ページ最終更新日 2022年09月03日