NR両武本線は、永京駅(ながきょうえき)と遠山原駅(とおやまはらえき)を結ぶ路線ですが、このページではNR今北の遠山原支社が管轄している、渡辺駅(わたなべえき)から北遠山原駅(きたとおやまはらえき)までを解説します。
渡辺駅から北遠山原駅までの区間は、遠山原支社管轄区間です。この区間の大半が遠山原県内の区間となります。遠山原県の太平洋側において重要な交通網です。
管轄 今北旅客鉄道遠山原支社
軌間 1067mm
複線区間 全線
電化区間 全線(直流1500V)
保安装置 ATS-P
最高速度 130km/h
特急は永京駅(両武快速線)-津喜駅-北遠山原駅間で運行されます。編成は6両または5両で、1時間に1本ほどが運行されています。ラッシュ時には、渡辺-遠山原間などの区間列車も運行されています。
渡辺を出ると、新部、柴崎(一部のみ)、波崎(一部のみ)、石田、平須、浦部、朝湊、神宿、北遠山原に止まります。
1528系2100番台
4両編成と6両編成が在籍しています。両武本線では4両編成を2本連結した8両編成での運用もあります。検見浜車両センター所属の編成と、2017年に永津・外郷線運行系統再編の際に利次車両センターに転属してきた編成がありますが、どちらもデザインは同じです。
普通列車は、渡辺駅-浦部駅間で毎時1本ほど、浦部駅-優衣駅(青塚の次の駅)間で毎時2本ほど、優衣駅-北遠山原駅間で毎時6本ほどが運行されます。編成は4両、6両、8両で、すべて4ドア車両で運行されます。
N1330系
2021年3月16日のダイヤ改正でデビューした車両です。4両編成と2両編成があり、両武本線では4両または6両で運行されます。2015年より永京環状線に導入されているN1604系を地方線区向けにした車両で、ワンマン運転に対応しています。この車両の導入により、1524系と1320系がすべて置き換えられました。2022年度には新しい編成が追加で導入される予定で、1528系もこの車両に置き換わる計画です。
津喜県渡辺市内にある新部駅(しんべえき)は、漁港に近い駅です。ここから渡辺駅までは両武本線だけでなく、私鉄である多田鉄道の列車も走っています。多田鉄道は渡辺駅までを直線的に結んでいますが、駅の数が多く速度も遅めであることから、両武本線に乗った方が渡辺駅へ早く行けるようです。
石田駅(いしだえき)でも多田鉄道に接続します。遠山原県石田市の中心となる駅で、特急列車も停車します。また、駅の北側には多田鉄道のホームもあり、まさに町の中心に相応しい駅です。ただ、近年は高齢化と若者の都心部への流出が課題となっており、大学を誘致したのはいいもののその大学が石田キャンパスの規模を縮小しようとしています。2022年冬にはこの石田地区を舞台にしたアニメが放送されることになっており、アニメの聖地巡礼で町を活性化させようと準備が進んでいます。
平須駅(ひらすえき)も石田市内にある駅ですが、こちらは内陸にある豊矢駅(とよやえき)方面への豊栗線が分岐する駅です。
栗和田駅(くりわだえき)は石田市内でありながらも、以前は「遠山原県栗和田町」という別の自治体だった場所にある駅です。駅舎は開業当時から使っているという歴史のある駅舎で、県の重要文化財に指定されています。駅舎の雰囲気が良いということで、よくドラマの撮影が行われているようです。
優衣駅(ゆいえき)から朝湊駅(あさみなとえき)までは、朝湊市内へ通勤・通学する人の利用が多く、日中は一部列車が優衣駅止まりとなります。優衣駅~遠山原駅間10分前後の間隔で4両編成以上の列車が来る両武本線ですが、4両編成では混雑する時間帯があり、列車を増結するか増発してほしいという声が多いようです。
朝湊駅は製鉄所を有する町として栄えてきた朝湊市の中心となる駅です。駅前からはかつて路面電車が走っていましたが、現在はすべてバスに置換えられました。その他、結急電鉄も乗り入れてきます。
朝湊駅から遠山原駅までの間は、結急遠青線と平行する区間になります。沿岸部を走る結急に対し、両武本線は比較的内陸を直線的に結ぶことから、普通列車でも結急の急行とそれほど変わらない所要時間となっています。
終点の北遠山原駅は、遠山原市を代表するターミナル駅です。ただ、永京-遠山原県内の移動の大半は結急電鉄の特急なので、結急電鉄の駅ほどの賑わいがありません。また、遠山原市内でよく見かけるバスも、結急バスグループの遠山原交通が運行しています。そのため、バスはこの北遠山原駅を通らずに遠山原駅発着となっているようです。
2006年3月から2021年3月までの間、活躍していました。
1524系
利次車両センター所属の車両です。2021年3月に1330系に置き換えられました。
先頭車化改造車。