結急松狩・広中線

概要

 松狩・広中線(まつがり・ひろなかせん)は、遠山原県遠山原市の松波駅(まつなみえき)から弓狩駅(ゆみがりえき)までの「松狩線」と、弓狩駅から広中駅までの「広中線」を総称した名称です。書類上は別の路線となっていますが、ほとんどの電車が直通運転を行っていることから、同一の路線として扱われることが多いです。

 遠山原市近郊の住宅地を結ぶ「外環路線」であり、遠山原市街へ向かう各路線への乗り換え客や、学生が主に利用しています。


運行形態・車両

 現在は菊園車両センター所属の80系または70系50番台の2連、4連で運行されています。

 日中は20分間隔で運行されています。

沿線概況

松狩線松波駅-弓狩駅

 起点の松波駅は、遠山原線と接続している3面6線構造の高架駅です。うち南側の2面4線は遠山原線が使用しており、当路線は北側の1面2線を使用しています。遠山原線との直通電車が運行されることはなく、当路線のホームは4両編成分の長さしかありません。

 160km/hで駆け抜けていく特急列車を横目に発車すると、程なくして北へカーブします。線路は単線で、カーブの途中で地上に降ります。次の朝倉駅(あさくらえき)は1面1線のこぢんまりとした駅。住宅地の中にあり、改札こそ設置されていますが終日無人駅となっています。

 朝倉駅を出ると田畑や森が見えてきます。遠山原市街には乗り入れない当路線の沿線は、他の路線沿線に比べて開発が進んでおらず、時折田舎のような光景を見ることができます。中岡駅(なかおかえき)周辺は田んぼが多く、県内有数の米所となっています。北にそびえる名峰、観貫山から流れてくる神崎川の水が、多くの人々に豊かさをもたらしてきました。かつてはお米を貨車に載せ、遠山原や遠くの町まで運んでいたこともあったようです。

 弓狩駅(ゆみがりえき)は1面2線構造の頭端式ホームで、北隣にはNR豊矢線のホームがあります。結急の線路とNR豊矢線の線路の間には、線路1本分の空き地がありますが、これはかつて貨物列車が使用していた連絡線の名残です。広中線方面へは、進行方向を変えて向かいます。

広中線弓狩駅-広中駅

 弓狩駅から畑谷駅(はたけたにえき)駅までの区間は、山を登っていく区間となります。この区間は、神崎川沿いのお米を、福島県方面へ運ぶために敷設された区間です。いわきへ向かうNR遠平線の広中駅まで、極力短いルートで敷設されたわけですが、その中でもこの区間に関しては険しい勾配が続いていきます。

 開業時は小さな蒸気機関車で運行されていましたが、当時は機関車を2両連結したり、後ろに機関車をもう1両つなげて押したりしていたようです。現在は通勤電車がスイスイと登っていきますが、性能が高くても下り坂でのブレーキ操作にはかなり気を遣います。

 当路線でもっとも標高の高い場所にある畑谷駅は、「谷間に畑がある」ことがその由来となっています。駅は2面2線の相対式であり、時間帯によりこの駅で電車の行き違いが行われることがあります。この駅を出ると長谷駅へ向かって、今度は坂を下っていきます。

 長谷駅(はせえき)は奉典線と接続する駅です。駅は3面6線で地上に設けられており、南口側の1面2線が当路線のホームとなっています。この駅を出ると、坂を上り高架線で奉典線を越えます。越えたらまた地上に降りて、今度は平坦な区間を進んでいきます。

 広中駅までの沿線では、メロンが育てられていたり、夏になると線路沿いにひまわりが咲いたりします。

 終点の広中駅は、日向港線及びNR遠平線に接続している駅です。NR線ホーム(1面2線)の西側に結急ホーム(2面3線)があり、当路線の電車は一番西側のホームを主に使用しています。日向港線遠山原方面の電車と対面で乗り継ぎができます(一部時間帯除く)。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年05月13日

当ページ公開開始日 2023年03月19日