風杜検見川線・地下鉄2号線

概要

 風杜電鉄検見川線(けみがわせん)は、風杜府風杜市の鴨池駅(かもいけえき)から、検見川市の検見川駅(けみがわえき)までを結ぶ風杜電鉄の鉄道路線です。地下鉄2号線は風杜府風杜市のBSP駅から鴨池駅までを結ぶ、風杜メトロの鉄道路線です。この2つの路線は相互直通運転を行っており、2024年3月には検見川線が検見川駅からやまだ市の木島駅(きじまえき)まで延伸されます。

 検見川線は1915年に鴨池駅-検見川駅間の全区間が「検見川鉄道」として開通。1942年に陸上交通事業調整法により風杜電鉄の一部となりました。一方、地下鉄2号線は1965年に風杜駅-南大坪駅間が開通。その後、1975年に鴨池駅まで延伸され、検見川線との相互直通運転が開始されました。

 現在のようにBSP駅まで延伸されたのは1988年のことでした。


運行形態

 2023年3月現在、すべて6両編成の各駅停車で、地下鉄2号線は5分間隔、検見川線は10分間隔で運行されています。ラッシュ時は運行間隔が短くなります。

 2024年3月の検見川線木島延伸以降は、木島駅から海洋山岳開発鉄道春原駅までの直通快速が毎時2本ほど運行される予定です。快速はBSPから風杜までの各駅と、南大坪、鴨池、西板橋、検見川に停車し、検見川からは各駅に止まります。なお、検見川駅から木島駅までは、快速と各駅停車をあわせて10分間隔で電車が走るようになる予定です。

沿線概況

風杜検見川線

 検見川線は、かつての検見川町(現在の検見川市)に住む町人がお金を出し合って建設した路線です。富原本線が通らなかった検見川町では、増加する貨物輸送に答えるため、本格的な鉄道が必要とされていました。1942年に風杜電鉄の一部となった後、1959年に全線が電化され、朝と夕方には富原本線に乗り入れる通勤電車が運行されるようになりました。

 富原本線の運行本数増加に伴い、1963年に富原本線との直通運転は終了してしまいましたが、その代替として1975年からは地下鉄2号線との直通運転が開始され、現在に至ります。

 起点の鴨池駅は、地下鉄との直通開始時に地下化されました。2面4線構造で建設されたものの、1975年から2017年までは外側の線路が敷設されず、実質2面2線構造で使用されていました。2017年に増発と延伸に備えて線路が増設され、やっと本来の能力を発揮しています。

 鴨池駅を出ると程なくして地上に出ます。沿線は1960年代後半から1980年代にかけて宅地開発されました。一戸建てが多く建設されたのはいいのですが、早い段階で開発が進んだためか、沿線に大きなマンションがあまりありません。途中の広田駅近くには団地がありますが、住宅地・団地ともに高齢化が進んでおり、若年層が住んでいる地域が限られている(西板橋駅周辺くらい)のです。

 検見川駅から木島駅までの延伸区間は、全区間が立体交差化されています。設計最高速度は130km/hですが、車両側の性能の都合で、実際は100km/hが最高速度となります。延伸に備えて2018年には検見川駅が高架化されました。検見川駅から木島駅(検見川線ホーム)までは、すべての駅にフルスクリーンホームドアが設置されているほか、延伸と同時に保安装置がCBTCに変更されます。

地下鉄2号線

 起点のBSP駅は「Bayside Science Park」の略で、当初は研究機関が集まる拠点となる予定でした。しかし、実際は1990年に風杜テレビ、1997年にかぜテレビが移転するなど、メディア関係の企業が多く拠点を置くようになり、報道・放送の中心地となりました。特にかぜテレビの本社ビルは特徴的なデザインで、周辺の商業施設とともに観光地の一つとなっています。

 BSP駅から風杜駅の手前までは高架区間を走ります。途中の玉浜駅(たまはまえき)では、5号線の玉浜支線と接続しています。2層構造の駅で、上が当路線、下が5号線となっています。線路はBSP方で繋がっており、途中で分岐して玉浜車両基地へ回送列車が走る光景を時折見ることができます。

 左手に倉庫や高速道路(風杜都市高速)を眺めつつ、春川の鉄橋を渡ります。春川の鉄橋は上が高速道路、下が当路線と一般道路という2層構造になっています。

 風杜駅の手前で地下に潜ると、程なくして2面2線構造の風杜駅に到着します。NRや私鉄各線のほか、高速線各線にも接続する風杜の一大ターミナル駅です。この風杜駅から南大坪駅までの区間は、風杜都市圏の中心部を通る区間となります。沿線には大企業のオフィスが多数あり、ラッシュ時になると通勤客で混雑します。当路線の2018年度の最大混雑率は191%で、風杜都市圏内でもワーストレベルの混雑路線となっていました。

 南大坪駅を出ると、近郊の住宅地の中を走って行きます。近くには並行してNR富原本線が走っていますが、当路線のほうが駅数が多く、こまめに止まります。当路線は富原本線の混雑緩和を目的に作られましたが、ホームが6両分しかないため増結ができず、当路線のほうがむしろ混雑しているようです。

 当路線はBSP駅から鴨池駅までの全駅で、フルスクリーンホームドアが設置されています。2008年から設置工事が進められ、2013年までに設置完了しています。

 保安装置はCS-ATCですが、2024年にCBTCに変更されます。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年11月26日

当ページ公開開始日 2023年11月26日