NR両武本線(津喜区間)

概要

 NR両武本線は、永京駅(ながきょうえき)から津喜駅(つきえき)などを経由し、遠山原駅(とおやまはらえき)までを結ぶ路線です。永京都と津喜県、遠山原県の各所を結ぶ重要な路線であり、特に永京駅から津喜駅までの区間では、NR外郷線、NR内郷線方面への直通列車もあることから、非常に運行本数が多くなっています。

 このページでは、津喜駅から渡辺駅(わたなべえき)までの津喜支社管轄区間について解説します。永京駅から津喜駅までの区間は「両武快速線」、渡辺駅から遠山原駅までの区間は「NR両武本線遠山原区間」をご覧ください。

路線データ

 軌間 1067mm

 複線区間 全線

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 ATS-P

 最高速度 130km/h

 運転指令所 津喜総合指令(両武指令)

運行形態

 特急は永京~遠山原間の列車(6両または5両)が毎時1本、永京方面~富街空港間の列車(12両)が毎時2本(津喜駅停車は毎時1本)の運行となっています。遠山原行き特急は津喜を出ると、寺井、鳴田、多古、奈原、知和、北平松(一部のみ)、桃志、渡辺に停車します。

 日中の快速・普通は、津喜~寺井間で毎時5本ほどの運行となっています。快速富街空港行きが毎時1本(東津喜通過)、普通鳴田行き毎時1本、鳴田周り奈原行きが毎時1本、成東周り奈原行きが毎時1本、富街空港行きが毎時1本となっています。なお、ラッシュ時は街道宿→津喜間で1時間あたり15本程度が運行されます。

 奈原~渡辺間は、特急(毎時1本)と奈原~遠山原間の普通(毎時1本)、奈原~知和~木滝神宮間の普通(毎時1本)が運行されています。奈原~知和間は普通列車が毎時2本となっていますが、接続の関係で運行間隔にばらつきがあります。

車両

両武本線特急の主力車であるN1158系。

一部の特急にはN1156系が充当される。

快速に充当されるN1604系1000番台。

普通列車に充当される1528系

沿線概況

津喜駅-寺井駅間

 津喜市近郊の区間で、利用客が非常に多い区間です。電車は快速と普通を合わせて概ね10分前後の間隔で運行されていますが、東津喜駅はホーム有効長の関係で快速が止まらないことから、運行間隔が大きく開くことがあります。2018年までは東津喜駅の運行間隔調整と列車の混雑緩和のため、津喜駅-街道宿駅間の区間列車が日中にも設定されていました。

 津喜駅は7番線と8番線、9番線、10番線を使用します。鳴田方面は9番線と10番線、富街線富街・成東方面は7番線と8番線から発着することが多いです。駅と一体になっている商業施設がある津喜駅は、近隣に別の商業施設(結急百貨店、ちきり津喜店など)があり、まさしく津喜県の中心となる駅です。

 カーブを曲がった先にある東津喜駅は、1960年代前半まで旧津喜駅として使われていた駅です。以前は両得津古線(当時の名称)や現在の結急光鐘線である旧津鐘電鉄の起点でした。乗り換え客が非常に多かったのですが、現在はアーバンループ線や若葉の森線が開業し、利便性の高い他の駅で乗り換える乗客が増えていきました。津喜市の中心部にある駅でありながら、快速が通過してしまい利便性が低いです。津喜市では東津喜駅のホーム延伸事業について調査しているようですが、駅の隣には留置線もあり、都我側は坂の始まりであることから、なかなかホームを伸ばすことができないようです。

 都我駅は1960年代に信号所を駅にした駅です。周辺は宅地開発が進んでいるほか、1988年には津喜都市モノレールが都我駅経由で延伸されました。津喜都市モノレールは津喜市中心から放射状に延びる路線を結ぶ路線で、乗り換えなしで稲木海岸や内陸の柿取などに向かうことができます。

 街道宿駅は2006年に津喜市と合併された旧街道宿市の中心となる駅です。現在は津喜市街道宿区となっているこのエリアは、結急東西線も通ることからその乗り換え客で賑わいます。また、駅周辺もかなり開発が進められており、高層マンションや南口再開発で誕生した大型商業施設「結急コスモ街道宿」などがあります。駅は2面3線。南口側が0番線、そこから1番線と2番線となっています。

 千代田駅まで来ると車窓に森や田畑が見えるようになります。旗野鉄道との接続駅で、2009年に津喜急行電鉄(現在の結急東西線)が延伸するまでは、旗野鉄道からの乗り換え客が多かった駅でした。現在は駅の北側にある千代田団地の住民などが主に利用しています。

 寺井駅は城下町として栄えてきた寺井市中心部の南側にあります。寺井市の中心に近い場所にある京香寺井駅に比べ、NRの寺井駅周辺は住宅ぐらいしかなくて少々地味な印象があります。この寺井駅からはNR富街線が分岐し、富街・成東方面へ向かっていきます。駅は2面4線で、貨物列車の待避線があります。

寺井駅-奈原駅間

 寺井駅から前林駅(まえばやしえき)までの区間は、京香電鉄とほぼ同じルート上を走る区間となります。鳴田駅(なるたえき)近くのお寺へ参拝客を輸送するために計画・敷設された区間であり、お正月には初詣のための臨時列車が数多く運行されます。

 鳴田駅には当路線と京香電鉄に加え、茨原鉄道もやってきます。当路線と茨原鉄道の駅は隣接しており、かつては貨物列車を中心に直通運転も行われていたようです。

 鳴田市街地の北側を走りつつ、前林駅(2面3線)で再び京香電鉄と交差すると、今度は東の奈原駅(なはらえき)を目指して走って行きます。奈原も鳴田と同じく津喜県東部の主要都市であり、「奈原城」を中心とした城下町として栄えていました。

 多古駅(たこえき)周辺は、お米の産地として知られています。近くには結急津喜線の両得大倉駅もあって便利な場所ではありますが、水田を守るために一部に開発制限が設けられています。

 奈原駅(なはらえき)は、寺井駅で分岐した富街線(成東周り)と再び合流する駅であるほか、結急津喜線・奈原線奈滝電鉄、そして結急線に乗り入れてやってくる津久茂電鉄がそれぞれ乗り入れる駅です。NR線の駅は2面4線構造で、桃志方に15連対応の留置線が何本か設けられています。

 奈原駅を出ると、沿線人口が減ることに伴って乗客数も減っていきます。発車直後は左手(山側)に奈滝電鉄を眺めつつ、ほどなくして別れて知和駅(ちわえき)へと進んでいきます。

 知和駅(2面3線)は、1970年に開業した久田線(ひさだせん)が分岐する駅です。久田線は永京都心・津喜駅と登山客利用の多い昇山駅(NR昇山線)間をスムーズに結ぶために敷設された路線であり、踏切のない高規格路線です。

 北平松駅(きたひらまつえき)では津久茂電鉄と接続します。この駅がある平松市の中心は、この北平松駅から津久茂電鉄に乗って10分ほどの「平松駅」周辺にあります。また、平松駅の近くには津久茂電鉄が運営している遊園地「ひらまつマリンランド」もあり、乗り換え客が多い駅です。

 さて、「ひらまつマリンランド」は今関地方では有名な遊園地であり、都心部からも多くの人が訪れます。この需要に応えるため、昔から津久茂電鉄平松駅まで直通の列車が運行されてきました。しかし、両武本線のメインは桃志・遠山原方面への輸送であることや、津久茂電鉄線内のホーム有効長の関係で、直通電車は当駅で切り離しを行います。

 北平松駅を出ると、高い盛土上に設けられた長い坂を上り、山との境目でトンネルに入ります。トンネルは津喜県内の鉄道路線としては珍しい存在であり、旅情を感じる乗客も案外多いのだとか。

 桃志駅(ももしえき)周辺は漁業の街であり、全国有数の水揚げ量を誇る桃志漁港が近くにあります。川の向こうにある渡辺駅(わたなべえき)周辺も桃志と同様に漁業の街であり、お互いにライバル意識があるようです。かつては津久茂電鉄澪上駅への直通列車も運行されていましたが、車体が大きい車両が(当時は)入線できなかったことを理由に1961年に中止されています。

 桃志と渡辺を隔てる川は利根川です。鉄道が出来る前は、この利根川上に水運が発達していました。川の末端となる地域ではありますが、上流の方からも色々運ばれてきたようで、昔から贅沢をする人が多かったようです。

 渡辺駅(わたなべえき)は、木滝神宮方面へ向かう木滝線(きたきせん)が分岐する2面4線の駅で、多田鉄道もやってきます。駅から漁港までの通り沿いには海鮮のお店が数多く並んでおり、昔からある風情ある建物も多く残っています。景色の眺めが良いのは桃志ですが、街並みの風情なら渡辺に軍配が上がります。

 津喜支社管轄の区間はこの駅までで、ここからは遠山原支社の管轄となります。ただし、津喜県と遠山原県の県境はもう少し先にあります。

歴史

2024年3月改正以前

 2005年3月から2024年3月15日まで、永京駅-遠山原駅間の特急(当時は毎時2本ほど)に充当されていた車両です。9両編成で、うち1両が特別車となっていました。

 毎時1本運行される遠山原行き特急を中心に、富街空港行き特急が2本、快速は鳴田周り奈原行きが1本、富街空港行きが2本となっています。普通列車は鳴田・奈原周り渡辺行きが1本、富街・成東周り奈原行きが2本となっています。ラッシュ時は運行本数が1時間あたり最大15本程度となります。

 奈原~渡辺間は、津喜駅からの普通列車に加え、遠山原駅からの普通列車も運行されます。そのため、日中1時間あたりの普通列車運行本数は、津喜~渡辺間の1本と奈原~遠山原間の1本を合計した2本(30分前後の間隔)となります。

 ラッシュ時には両武特快が運行されていました。津喜駅を出ると街道宿駅、寺井駅、鳴田駅に停車し、鳴田駅から先は各駅に停車しました。

 列車は遠山原行き特急が9両または10両、富街空港行き特急が6両または12両、快速は11両または15両、普通は8両、6両、4両のいずれかで運行されていました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年03月15日

当ページ公開開始日 2021年12月01日