捧詩線

概要

 結急捧詩線(ささうたせん)は、仙豊県見旗市中央区の見旗駅(みはたえき)から、東山口市の作登駅(さくのぶえき)までの、結急電鉄の鉄道路線です。仙豊県北部の西側と東側の海岸を結び、落花生やスイカで有名な豊主市や捧詩市を通ります。

 線路は見旗駅から豊主駅まで複線、豊主駅から作登駅までが単線で、最高速度は120km/h(特急)となっています。保安装置はATS-Pです。


運行形態

 朝ラッシュ時は文違(ひじかい)駅→見旗駅で1時間当たり最大10本が運行されます。

 日中は特急が1時間30分~2時間前後の間隔、各駅停車が15分間隔(豊主駅-作登駅間は30分間隔)で運行されています。

 特急は51301形の8両編成で運行され、見旗駅を出ると「文違」「豊主」「捧詩」「作登」に停車します。

 ラッシュ時には快速が運行されます。8両編成で見旗駅を出ると「豊成」「交道」「文違」に停車し、文違からは各駅に停車します。

 各駅停車は8両または4両で運行されます。末広車両センター所属の車両が使用されています。

沿線概況

見旗駅-捧詩駅

 起点の見旗(みはた)駅は、5面10線の大きなターミナル駅です。上から見ると「八」の字になっているのが特徴ですが、このうち捧詩線が発着するのは、東側の7番線から10番線の2面4線となっています。

 朝ラッシュ時は見旗駅へ向かう通勤・通学客が多く、日中も多くの人々が降りたり乗り換えたりしています。2016年には駅の上にまたがる商業施設「リベロ見旗」がオープン、駅から離れた旧市街へ向かっていた人の流れが駅周辺へと移行しました。

 ところで、当路線は8両編成と4両編成がそれぞれ走っていますが、時間帯によって8両編成を4両編成に切り離したり、逆に連結したりすることがあります。切り離された電車は、隣の東見旗駅付近にある留置線に入り、次の運用に備えます。

 見旗駅で連結を行う電車は、信号設備の関係で東見旗駅→見旗駅間で徐行運転を行わなければなりません。他の路線であれば、比較的スムーズに連結を行っているところもあるのですが、東見旗駅から45km/h徐行で進むのでスピードが遅く、利用客からは煙たがられているのだとか。

 45km/h制限のカーブを、進行方向左手にモノレールを見ながら曲がると、いよいよ捧詩線の旅がスタートします。留置線が見えたらすぐに東見旗駅に到着。奥には仙豊支社の建物(仙豊支社北本部)や保線用の車両(レール輸送車など)が見えます。

 東見旗駅からは上り勾配を上りつつ、次の豊成(とよなり)駅手前付近まで続くのどかな場所を走っていきます。見旗市街に近い場所ではありますが、開発が制限されているらしく自然が残っています。

 豊成駅周辺は1960年代以降に開発が進められた住宅地で、当路線において見旗駅、交道駅に次いで乗降客数の多い駅となっています。モノレール開業前は、この北にある柏台などの団地へ向かうバスも発着していたようで、ラッシュ時はすさまじい混雑だったようです。

 豊成駅から屋敷駅の少し先あたりまでは山越えの区間です。電車は駅を出てすぐ高速道路を超えて、上り勾配を上っていきます。進行方向右手には春望川沿いの平野がよく見えるようになると、前原(まえばら)駅に到着です。

 前原駅と屋敷(やしき)駅周辺は、どちらも地形が険しく開発に不向きな場所でしたが、1980年代後半から仙豊不動産によって開発が進められました。戸建て住宅がずらっと並ぶようになり、屋敷駅には商業施設も建設されました。しかし、バブル崩壊などにより買い手のつかなかった空き地が放置されるなどの問題も残りました。

 屋敷駅を出ると坂を下って、旧交道市内に入っていきます。交道(こうどう)駅は、2006年に見旗市と合併した旧交道市の中心地です。陸上自衛隊の交道駐屯地や、病院、学校などが近くにあります。特に高校が多く、朝は乗り込む通勤客に加えて降りる高校生も多いです。

 交道という地名は、「道が交わっている」ことが由来になっていますが、それは現在も変わらないようです。というのは、駅前のバスターミナルからは、多数の路線バスが発着しているからです。駅から離れたところにある団地や、南の厚保駅(八田山線)からやってくる路線、北の開路駅からやってくる路線などもあります。

 交道駅から武石駅までの間は、平坦な区間であり沿線には住宅地が広がっています。この付近からの通勤需要は、その大半が見旗駅方面への需要となっています。

 武石(たけいし)駅からは、上り坂をひたすら登っていく区間に入ります。その次の文違(ひじかい)駅は、難読駅名として知られています。乗降客数が多い駅でもあり、特急も停車します。

 豊主駅(とよぬしえき)は2面4線の駅で、昼間は各駅停車の一部がこの駅で特急に接続します。駅周辺は住宅地となっていますが、少し離れたところには落花生の畑が広がっています。駅から少し離れたところには留置線があり、ラッシュ時には始発電車が運行されています。

 単線区間に入り、沖渡(おきわたし)駅を出ると捧詩市に入ります。市の中心駅で路線名になっている捧詩駅(ささうたえき)は、2面3線の駅です。駅の西側にはNR線のホーム(1面2線)があります。捧詩市の中心となる駅で、駅の周辺には市役所がある一方、車社会の街であることから商業施設などは20分から30分ほど歩かないといけない場所にあるようです。結急電鉄では駅に隣接した商業施設を計画していましたが、社会情勢の変化などにより計画は休止されてしまいました。

捧詩駅-作登駅

 昼間は運行間隔が30分間隔となる区間です。沿線の人口はさほど多くなく、また車社会であることから電車を使う人はあまり多くありません。捧詩線にいまだに4両編成の電車が残っているのは、この区間の需要に合わせているからであり、捧詩駅を境に系統分断をするという噂すらもあります。

 大城駅(おおしろえき)では、毎時1本運行されている柏寺線(かしわでらせん)と合流します。2021年3月14日ダイヤ改正までは1時間に1本、大城駅-作登駅間に柏寺線の電車が乗り入れていました。大城駅も2面3線の駅です。捧詩線は2面3線の駅が多く、このうち西側の1面2線を捧詩線、東側の1面1線を柏寺線が使っています。

 終点の作登駅(さくのぶえき)は高初線と合流する駅です。駅は2面4線で、西側の1面2線を使用しています。ラッシュ時にはこの高初線に乗り入れる電車も設定されています。かつては多くの海水浴客でにぎわっていた駅ですが、人口減少や社会情勢の変化もあって駅前はかなり閑散としてしまっています。再びにぎわってほしいです。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年04月07日

当ページ公開開始日 2021年04月23日