京香電鉄の車両

1800形

 外国人観光客の増加や、業平線の利用客数増加に伴う混雑対策を目的に、2019年度から導入されている新型通勤型車両です。2003年から2018年まで導入され続けてきた1700形の設計をベースに、よりインパクトのある前面デザインを採用したり、背もたれの高い座席、ドア上部の案内表示器の増設(17インチ2画面化)をしたりした車両となります。

 車両の設計・製造は、中部車輌(ちゅうぶしゃりょう)と津喜製作所(つきせいさくしょ)が担当しました。基本設計と内外装のデザインコンセプトに関しては、どちらも中部車輌が担当しています。

 新京香線所属の6連は黄色帯です。

1700形

 2003年にデビューした通勤型車両です。8両編成と6両編成の2種類があり、幅広く運用されています。

 2003年から2009年までは6両編成が主に導入され、普通電車で活躍していた旧型車(青電)を置き換えました。

 2010年以降は8両編成の導入も進められ、若干の仕様変更が行われながら2018年度まで導入されました。

 2010年以降、新京香線所属の編成は黄色帯となった。

1600形

 1991年にデビューした車両です。GTO-VVVFインバータ制御装置を採用し、従来の車両よりも高性能となりました。車体もより軽量化され、スタートダッシュが重要な普通列車や、スピードが重要な快速特急などすべての種別に充当されています。

 編成は8両編成と6両編成があり、地下鉄深芝線にも直通します。

 新京香線所属の6連編成は黄色帯です。

KE2形

 1990年に登場した特急型車両です。編成は8両編成で、GTO-VVVFインバータ制御装置を採用しました。

 地下鉄深芝線への直通にも対応していますが、乗り入れ協定の都合により実現していません。

1560形

 1991年、廃車となった特急型車両の足回り(界磁チョッパ制御)と、新しい車体(鋼鉄製)を組み合わせて登場した通勤型車両です。8連5本が導入されましたが、現在は8連1本のみが在籍しています。

1500形

 1982年に登場した車両です。界磁チョッパ制御と定速制御を導入したほか、両手操作形ワンハンドルマスコンも採用しました。登場当初は6両編成で導入され、既存の車両と設計が異なることから地下鉄にはあまり乗り入れなかったようです。

 1982年から1990年まで導入され、6両編成は新京香線、8両編成は京香本線で主に活躍していました。1990年代には編成組み替えが行われ、京香本線所属の6両編成のほとんどが8両編成に組み替えられました。

 1999年には編成組み替え時に余った先頭車6両を組み合わせ、制御装置をGTO-VVVFインバータに変更した2+2+2の6両編成が1本登場しています。全電動車編成でパワーがあることから、永浜電鉄方面からの新車搬入時には新車を牽引します。

 頑丈なオールステンレス車体を採用していますが、走行機器類の老朽化に伴い新型車両への置き換えが進められました。界磁チョッパ制御の部品確保が年々難しくなっていることもあり、2023年時点では6両編成1本、VVVF車の4両編成(2+2)1本の10両が残るのみとなっています。

 2002年から2013年まで、8連1本が富街鉄道にリースされていました。

 新京香線所属の黄色帯編成。2010年から2021年まで見られました。

1400形

 1973年に登場した通勤型車両です。冷房を当初より搭載していますが、当時は重量制限のある区間があったことから、軽量なステンレス車体を採用しました(台枠は鋼鉄製)。

 走行機器類は1300形に準じた設計とされており、4両編成、6両編成、8両編成での運行が可能です。

 1996年からは大規模な更新工事が行われました。内外装ともに新型車両に準じたスタイルに更新されたものの、走行機器はそのままとされています。

 しかし、更新工事の費用が莫大だったことから、途中で中止されてしまいました。

 2013年からは、4連1本が富街鉄道にリースされています。

1300形

 更新車(1988年~2015年)

 未更新車(1966年~1992年)

 1966年に登場し、2015年まで活躍していた通勤型車両です。1960年から行われている地下鉄深芝線への直通運転に対応している「青電」車両の1つで、ドアを両開きにしたほか、側面にも方向幕を設置しました。

 制御装置は抵抗制御で、2両単位のユニットとなっています。1つの制御器で6つのモーターを制御するシステムとなっており、2両4台の台車のうち1台の台車は付随台車となっています(1台の台車に2つのモーターが搭載されています)。

 編成を柔軟に組み替えることが可能で、4両編成、6両編成、8両編成、10両編成(現在は設定されていない)が組成されました。なお、6両編成の場合、4両編成に2両ユニットを追加連結した「4+2」編成のものと、貫通6連の2種類がありました。

 引退時は4両編成4本が在籍しており、本線の普通列車で活躍していました。

 リバイバル塗装(2009年~2013年)


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2024年03月04日

当ページ公開開始日 2022年08月21日