30系第二世代

 このページでは「フレンドリーフェイス」を採用した30系の第二世代車両(2020年以降に導入された車両)について解説します。なお、4500番台は「30系(通り抜けできる)」に掲載しています。

2000番台

上から「津喜線仕様(水色)」「遠山原線仕様(緑色)」「津古八田山線仕様(赤色、8両)」 登場時仕様。

 30系2000番台は、2020年から運用を開始した通勤型電車です。

 2016年より運行を開始し、多くのお客様にご好評いただいております30系通勤型電車をさらに改良し、よりスタイリッシュで快適な車両といたしました。

 (津古線仕様は2020年7月20日、津喜線、遠山原線仕様は2020年11月30日から運行開始です)

NegitukaiTNBさん(Twitter @TNBi01osp)作成。

37-2000は、10両編成の場合7号車に連結されています。

37-2000は、8両編成の場合5号車に連結されています。

エクステリア

 基本的な設計は2017年より運行している30系100番台、500番台と同じですが、フロントスタイリングを変更することでより優しさを感じられる車両といたしました。この新しいスタイリングには「フレンドリーフェイス」という愛称があります。

 30系2000番台を象徴する特徴である「フレンドリーフェイス」ですが、当初計画されていたフロントスタイリングは、500番台と同様のものでした。

 このデザイン案はまだ細かい設計が決まっていなかった2018年9月3日時点(プレスリリース配信時)のものです。当初のデザイン案では、このほかにも台車へのヨーダンパ取り付けや、走行機器類の塗装を濃いグレーに変更することが計画されていました。また、後述する車内設備も、ドア上のLCDに関しては従来と同じ17インチのものを採用する計画でした。

 「フレンドリーフェイス」への変更が決まったのは、2019年春のこと。両得電鉄の車両設計チームが「よりスタイリッシュなデザインにしたい」ということで、デザインを監修する津喜デザイン事務所、車両メーカーの津喜製作所とともに新しいフロントデザインを検討しました。その結果生まれたのが、500番台に比べて前面の帯を細くし、ライトの形状を変更した「フレンドリーフェイス」でした。

 「フレンドリーフェイス」の導入が決定した後もスタイルの見直しが行われました。オレンジ帯の車両は津古・八田山線に導入される予定でしたが、津古線に2023年に導入されるCBTC対応車両であることを識別するために赤帯で導入されることになりました。また、8両編成は当初全車両が普通車とされる予定でしたが、10両編成の車両と同様に編成内に1両二階建て車両「プラスカー」を連結することになりました。

インテリア

2020年度導入車のインテリア。

 インテリアデザインも見直しました。基本的な配色は10系100番台から受け継がれている配色としていますが、座席の形状を変更しました。新採用された座席は背面を高くし、人間工学に基づいて電車の座席として理想的な設計とした座席です。開発したのは津喜製作所。この座席は「T-SEAT」と呼ばれ、従来は新交通システムなどで採用されていました。普通規格の鉄道車両としては初めての採用となります。

 「T-SEAT」は30分程度の着席に最適化された設計で、走行中の揺れや加減速時の安定性が向上しています。30系2000番台で採用されたのは、2019年12月25日に運行開始した「30系500番台特別仕様車」の座席を改良したもの(内部にSばね追加)です。「30分程度の着席に最適化」した理由は、両得電鉄の都心部区間において、平均的な着席時間が30分前後であるからです。また、1時間を超える長距離の移動に関しては、編成内に1両連結している二階建て車両「プラスカー」の利用を想定しています。

 座席以外の変更点は、ドア上にあるLCDを17インチから21インチのものに変更しています。17インチLCDは以前使われていたLED式の案内表示器に比べ、より多くの情報を色を用いて提供できることから好評でした。しかし、近年の外国人観光客増加に伴い、英語に加えて中国語、韓国語での案内も必要となっています。そこで、日本語案内の視認性、文字サイズはそのままに、外国語の案内を追加できるようLCDを大型化しました。

 乗客があまり意識しない場所も見直しました。車内照明は従来と同じくLED照明を用いていますが、形状を筒状のものから角型の見た目がすっきりとしたものに変更しました。天井とフラットになるよう配置し、凸凹を極力減らすように配慮しています。また、調光機能により外の明るさに合わせて光量や色合いを変更しています。

2021年度導入車は、内装デザインが変更されている。

 2021年度導入車は、より明るい車内空間を演出するため、座席の色を明るいものに変更したり、ドアの注意喚起表記を必要最小限のものに変更したりしています。また、床の色合いも変更されており、ドア付近は黄色からオレンジ色に、またそれ以外の部分も従来より青に近い色合いに変更されました。

 40系もこのデザインに近い内装とされています。

テクノロジー

 停電時も最寄りの駅や避難場所に移動できるよう、大容量のバッテリーを備えています。

 また、車両情報管理システム「IN-RIMS」の設計を一部変更し、編成長さの変更に対応しやすいようになりました(10、8、7、6、4両編成に対応可能)。

2500番台

 かなで線(旧衣昇線)系統用として、2022年度に6連8本が導入されました。2023年春からのNR常盤本線直通や、CBTC導入に対応した車両であり、2024年度までに6連38本が追加導入される予定です。

 基本設計は2000番台に準じていますが、編成は6両編成であり、すべての車両がロングシートとなっています。2024年度に追加導入分が入ると、かなで線のすべての車両がこの車両に統一され、既存の80系や70系が置き換えられます。

形態

遠山原線仕様(結急ロゴ貼り付け済み)

2021年度末広車両センター導入車

2021年7月8日(木)より末広車両センター所属編成の運用が開始された。当初は草深総合車両センター所属車両と全く同じ仕様で導入される予定だったが、他の車両とより識別しやすくするため、窓下に水色の帯を追加している。

記録

・2020年度は、津喜線に2000番台10本、遠山原線に2000番台2本、津古線に2000番台5本が導入される。仙豊支社では1000番台が4両編成6本導入される予定だ。

・2020年6月4日 30-2001編成(津喜線仕様)が津喜製作所(北萩)を出場。北萩線と八田山線で試運転を行う。

・30-2001~2005編成と2013~2017編成(10連)が津喜線、30-2006~30-2010編成(8連)が津古線、30-2011と2012(10連)が遠山原線に導入される。

・津古線向け30-2006編成は、2020年7月20日より運用を開始する予定。当面は津古線、アーバンループ・花浜線内の限定運用のみで運行される。

メモ

NegitukaiTNBさん(Twitter @TNBi01osp)作成。

 この画像内にあるオレンジ色の塗装は、末広車両センター配属編成の塗装案として検討されていたものだが、最終的には津古線仕様と同じ塗装で導入されることになった。

3000番台

 神豊急行電鉄から「結急電鉄神豊支社」となった2021年度ですが、既存の2000系が仕様変更を経ているとはいえ基本設計が古くなりつつあるため、新しい設計を採用した「結急標準型車両」である30系(旧両得電鉄設計)を導入することになりました。

 神豊支社に導入するにあたり、両得電鉄設計の30系2000番台を神豊支社に最適な設計に変更する必要がありました。できるだけ同じ仕様で導入したい結急電鉄本部側と神豊支社側でいろいろ揉めましたが、最終的には本部側の意見が採用されることになり、神豊支社所属の車両としては初めてステンレス無塗装車体が採用されることになりました。

 車体帯は「赤」とし、2022年春のダイヤ改正で新設される運行系統名「尾崎七守ライン」のラインカラーに合わせました。

 機器構成についても色々本部と揉めたようです。2020年度まで導入されていた2000系は、「後期型」と呼ばれる2100番台、2200番台の場合主電動機出力を190kWとしていますが、30系2000番台は140kWとなっています。140kWでも運行に支障はない上、両得電鉄では神豊急行電鉄よりももっと過酷な急加速、高速運転(最高速度120km)を実施していますが、静粛性が神豊急行の車両に劣るのです。「できれば静かな電車を入れたい」というのが担当者の本音でしたが、ここに関してはコストダウンして標準品を採用した方がいいという判断により、30系2000番台と同じ機器構成とされました。

 ベースとなった30系2000番台は、加速度3.3km/h/s、設計最高速度120km/h/sですが、加速度に関しては3.3km/h/sではオーバースペックということで、2.6km/h/sに変更されています。(なお、30系は加速度を安易に変更できるシステムを搭載しており、加速度2.5、2.6、3.0、3.3km/h/sへの変更に対応しています)

 編成は30系2000番台の津古・八田山線向け仕様車と同じ構成としています。上り側先頭が30-30xx、下り側先頭が31-30xxとなっており、二階建て車は上り先頭車から4両目、車番は37-30xxとされています。

 運行開始予定は2021年11月27日を予定しています。二階建て車を連結していることもあり、神豊支社管内でも「プラスカー」のサービスが提供されるようになります。当面は特定の運用だけで運用される予定ですが、勝亀鉄道に直通して奉旗を目指す運用もあるようで、運行開始を楽しみにしている鉄道好きが多いようです。

 2021年度に8連5本が導入されました。

 従来の神豊車両と異なり、座席も優先席を除いて赤色とすることで高級感と神豊ブランドを感じていただきやすくする演出をしています。外側がステンレス無塗装車体となったことに対して戸惑いを覚える方々が多かったようで、後に導入された3100番台(30系(通り抜けできる)で紹介)は、塗装車体となりました。

 中間車のうち1両は、2階建て車両です。

 2023年度には、神豊支社への30系3100番台導入に伴い、8連5本すべてが勝亀支社に転属しました。また、追加で8連1本も導入(8月)されています。車体デザインが変更されたものの、編成構成は同じままとなっており、勝亀支社管内だけでなく神豊支社管内(知元・神場エリア)での運用にも入ります。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年04月13日

当ページ公開開始日 2020年06月08日