NR坂元線

概要

 坂本線(さかもとせん)は、奉旗県富永市の富永駅(とみながえき)から、津幡市の津幡駅(つばたえき)までを結ぶ、NR今北(今北旅客鉄道)の鉄道路線です。鳥豊地方、特に奉旗県南部を横断する目的で計画され、私鉄の坂本鉄道(さかもとてつどう)により1907年から1915年にかけて建設されました。起点の富永駅から富永本線に乗り入れることにより、東側の戸須(とす)や知元(ちもと)などの主要都市に向かうことができます。

 全線が単線ですが、線形改良が一部区間で行われており、最高速度は120km/h(坂本-津幡間)となっています。1975年に全線電化され、当時最新鋭の振り子式特急電車も導入されました。

運行形態・車両

 都市間連絡の特急列車は、知元駅と津幡駅を結ぶ「特急ごんどう」と、戸須駅と津幡駅を結ぶ「特急とみなが」があります。「特急ごんどう」は1時間に1本ほど、「特急とみなが」は2~3時間に1本ほどが運行されており、編成は9両または6両です。

 1975年から2007年までは1280系、2007年からはN1156系500番台が充当されています。

 普通列車は戸須駅-富永駅-津幡駅間を走破する列車が1時間ほどの間隔、古沢-津幡間の区間列車が1時間ほどの間隔で運行されています。古沢-津幡間はおおむね30分前後の運行間隔となっているほか、古沢駅-荏原駅間ではとどろき小夏鉄道の列車が1時間に1本ほど乗り入れています。

 編成は4両編成で運行されることが多いですが、ラッシュ時には6両編成も運行されます。また、とどろき小夏鉄道からの直通列車は、1両または2両編成で運行されています。

沿線概況

 起点の富永駅(とみながえき)では、富永本線と接続しています。駅は3面5線で、特急列車は北側の駅舎に隣接している1番線、普通列車は津幡方面が3番線、戸須方面が2番線、知元方面が3番線または4番線を使用します。ラッシュ時には当駅折り返しの列車も設定され、珍しい0番線ホームに発着します。また、駅に隣接して車庫が設けられており、当路線のほか富永本線・織田線で運行される車両が充当されています。

 富永駅を発車すると、ほどなくして富永本線の線路から離れていきます。しばらくすると国道63号線と交差し、富永川沿いを西へと進んでいきます。今江駅(いまええき)までは比較的平坦な区間が続きますが、今江駅から坂元駅(さかもとえき)までは山越えの区間。険しい坂道に挑んでいきます。SLが走っていた頃は、途中にスイッチバックが3カ所ほど設けられていましたが、1970年代の電化工事の際にトンネルを通る新線が建設され、スイッチバックは解消されました。

 山を越えると今度は坂本川(さかもとがわ)沿いを西に進んでいきます。路線名の由来にもなっている坂本駅周辺は、かつては林業の町として栄えていました。坂本川沿いで切り出された木が森林鉄道で坂本駅へ運ばれ、貨物列車で各地へと運ばれていました。現在は近くで高速道路が交差(坂本JCT)することもあり、物流拠点として注目を浴びているようです。

 坂本駅を出ると坂本川を渡り、国道63号線の近くを走っていきます。古沢駅(ふるさわえき)はとどろき小夏鉄道(1987年第三セクター化)と接続している2面4線の駅で、当路線は2面3線分を使用しています。古沢は1873年まで「古沢県(ふるさわけん)」の県庁所在地だったこともある歴史ある街ですが、2004年に隣の津幡市と合併し、市の名前としては消滅してしまいました。一方で市役所は古沢に設けられており、奉旗県南部の拠点都市としての役割は果たし続けているようです。

 荏原駅(えばらえき)ではいで鉄道に接続しています。いで鉄道はかつて荏原駅と北井出駅を結んでいた国鉄井出線(いでせん)と、新設区間の北井出駅-川谷駅間の運営を行っている鉄道。沿線の人口が少ないため、経営状況は厳しいようです。

 終点の津幡駅(つばたえき)は、西豊高速線(さいほうこうそくせん)と中海しおかぜ鉄道西豊本線に接続している駅。在来線駅は3面6線と広大ですが、うち1面2線分は使用停止状態となってしまっています。高速線が通る駅ということもあり、当路線内で最も利用されている駅となっています。駅近くには維新記念公園があり、明治維新の際鳥豊地方で活躍した名士たちの銅像が設置されているようです。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2023年07月19日

当ページ公開開始日 2023年05月28日