結急津古線

概要

 結急津古線(ゆいきゅうつふるせん)は、津喜県津喜市中央区の津喜駅(つきえき)から、津喜県古林市中央区の古林駅(ふるはやしえき)までを結ぶ鉄道路線です。津喜市は永京近郊の都市でありながら、地元企業も多く独自の都市圏も形成しているのが特徴。古林から津喜への通勤、通学需要も多く、ラッシュ時だけでなく日中も多くの乗客が利用します。

2020年7月21日「草深総合車両センターを出庫する津古線10系100番台(2015年)」

路線データ

 管轄 結急電鉄津喜支社

 軌間 1067mm

 複線区間 全線

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 I-CBTC

 最高速度 120km/h


車両

 すべての電車が福増総合車両センター所属の車両(各駅停車はFM編成かFP編成、急行はFP編成)で運行されます。

 1日1往復運行される古林駅-(鳥豊地方南西部)知元線(神場)時野駅までの「Lライナー」には、30系4500番台8両編成が充当されます。

 古林駅-津喜駅-北萩線中堀駅間で1時間に1本運行される特急には、8両編成のRE系またはME系が充当されます。

運行形態

2023年3月18日ダイヤ変更

日中の運行間隔

・急行(古林駅-八田山線睦井駅方面) 15分間隔

 ※毎時2本が北萩方面中堀行き、毎時2本が八田山方面松波空港行き。

・各駅停車(古林駅方面-津喜駅) 10分間隔

 ※半数は古林駅から茨原鉄道富街空港駅まで直通。

 ※毎時1本は津喜臨海鉄道金田駅まで直通。

・各駅停車4連(三倉部駅-津喜駅-花浜駅-津喜臨海鉄道金田駅) 15分間隔

停車駅

・特急は古林駅を出ると「津喜」「両得睦井」「北萩」に停車します。

・急行は「津喜」「中沼」「桂台」「草深」「古林」に停車します。

沿線概況

津喜駅-中沼駅

 起点の津喜駅(つきえき)は、結急電鉄各線だけでなくNR線モノレールも乗り入れる一大ターミナル駅です。津古線のホームは、NR線にまたがるように設けられた高架ホームで、9番線から12番線までの2面4線構造となっています。このうち、内側の10番線が古林方面、11番線がアーバンループ・花浜線と睦井・八田山方面のホームです。

 今では4ドア・3ドア両対応のホームドアまで設置されていますが、2017年までは当時の津鐘電鉄の電車も乗り入れていました。津鐘電鉄の小柄な電車が、津古線の電車と顔を並べていたのは懐かしい記憶です。

 津喜駅を出ると、外側を走るアーバンループ線とともに坂を下って地下線に入ります。地下に入って程なくして到着するのが、椿森駅(つばきもりえき)です。

 椿森駅は、閑静な住宅地の中にある地下2層構造の駅。上段を津古線、下段を若葉の森線が使用しています。以前は「津喜医療センター駅」という名前で、駅に隣接して同名の病院があります。この駅が出来たのは1994年のこと。同年に廃止された津古線旧線(東津喜駅-三倉部駅)の祐光駅(ゆうこうえき)を移設する形で開業しています。

 椿森駅を出ると、上り坂を登って今度は地上そして堀割の中を進みます。次の三倉部駅(さくらべえき)はかつての「都我村(とがむら)」中心地だった場所で、現在は閑静な住宅地となっています。2面3線の駅で2018年頃には若葉の森線の電車がこの駅で折り返す光景も見られました。

 三倉部駅を出ると、カーブを曲がって高速道路の脇にある殿台駅(とのだいえき)を通り、よつわ台駅(よつわだいえき)に到着します。津喜都市モノレールとの接続駅ですが、モノレールの駅からは若干歩かなければなりません。さて、2010年から2018年までは、殿台駅とこのよつわ台駅の間付近に「津喜鉄道歴史館」がありました。かつて両得電鉄を走っていた60系などが展示されていましたが、モノレールの車両基地に近い川沿いに無理矢理作ったので非常に狭く、現在は別の場所に移転しました。

 よつわ台駅の次の津喜動物公園駅(つきどうぶつこうえんえき)は、その名の通り津喜動物公園に隣接している駅です。ただ、面しているのが正門から離れた場所なので、この駅からアクセスする場合は裏側から入ることになります。

 この動物公園は津喜市が運営しており、1985年に開園。立つレッサーパンダなどで有名なほか、近年はライオンが来たり乗馬体験が出来るようになったりして、更にパワーアップしています。

 中沼駅(なかぬまえき)は、津喜東西線と接続する駅であり、駅周辺には商業施設と多くのタワーマンションが建っています。都心部だけでなく津喜市街や空港へのアクセスが良いということで、非常に注目を集めている地域です。このタワーマンションが建っている場所は、かつては電機メーカーの工場があった場所でした。

中沼駅-古林駅

  中沼駅を出ると再び戸建てとマンションが入り交じる車窓となります。京香電鉄との接続駅である桂台駅近くになると再びマンションが増えていきますが、桂台は商業施設が小さいので中沼や津喜まで行って買い物をする人が多いようです。

 桂台駅を出ると戸建てが多い車窓となります。また団地が沿線に多く、駅前からは両得バスなどが走らせている団地や住宅地方面に向かうバスが発着しています。津喜~中沼間ほどの利用客数ではありませんが、他の路線と比べると賑わっています。

 草深駅は若萩線との接続駅。近くには遠山原線の電車が在籍する草深総合車両センターがあります。この草深総合車両センターは、電車の留置だけではなく大規模な検査なども行える車両基地です。最近は遠山原特急線を経由する「高速急行」用のRC1系が配置され、車庫は手狭気味とのこと。駅周辺はマンションも多く、それなりの規模の商業施設があります。

 草深を出ると古林まであと少し。引き続き住宅が多い車窓ではありますが、バスで遠山原線の駅まで行く人も多く、この区間にある各駅の乗降客数はそれほどでもないらしいです。

 古林駅は古林市の中心となる駅で、一日の乗降客数は22万人。NR古林線や津喜都市モノレール(古林エリア)も乗り入れるターミナル駅です。津古線のホームは駅の南側にある1番線と2番線。線路は遠山原線につながっており、20数年前は直通乗り入れも行われていたようです(現在は一部の臨時電車のみ直通)。

列車

※2019年時点のデータです。

 津古線の混雑率は160%程度(2019年度)。特に混雑するのは、ラッシュ時に運行される急行です。2019年11月30日からは早朝深夜を除いて毎時4本、若葉の森経由で八田山線方面へ乗り入れます。この直通運転には津古線専用車両だけでなく、今まで八田山線で運用されていた80系なども使用されます。一時は30系の導入で大幅に数を減らした80系も、この急行においては再びよく見かける存在となりました。直通運転は基本ロングラン運用となっており、一番長い列車は古林と八田山都市圏西部にある松波空港を結びます。名古屋~大阪間の距離に匹敵します。

 ちなみに、若葉の森線との直通乗り入れは2018年3月10日から開始されました。当時はラッシュ時、日中ともに乗り入れが行われていたのですが、2019年3月16日ダイヤ改正で減便され、一時的にラッシュ時のみの直通となっていました。

 新しい直通形態もあれば、廃止された直通形態もあります。2018年3月10日のダイヤ改正で廃止されたのは、古林よりもさらに北にある仁戸崎線への直通です。この直通乗り入れは2017年4月に開始されましたが、古林駅付近の津古線から仁戸崎線への線路が単線であることと、直通利用が想定より少なかったことから廃止されました。

 現在の種別は快速急行、急行、各駅停車の3種類。2009年から2019年11月29日までは90系8両編成による特急も運行されていましたが、急行などにロング・クロス転換座席を連結したことや、利用客数が想定を下回っていたため廃止されました。その代替が現在の快速急行。こちらは通勤型車両での運行ですが、停車駅は特急並みとなっています。

 特急が廃止され少し寂しくなった津古線ですが、新たな車両が2020年にデビューします。新型車両30系2000番台は、編成こそ8両編成ですが、二階建て車両を1両連結しており、主に津古線と八田山・外之瀬線を結ぶ急行に使われます。二階建て車両はすでに津喜線などで使われているのと同じタイプであり、新たに充電器とフリーWifiが設置される予定です。現在の津古線にも「ロング・クロス転換座席」を搭載した編成(30系500番台)が在籍していますが、この車両は通常のロングシート車両よりも座席数が少ないのが欠点です。

 さて、津古線と切っても切り離せないのが、2019年11月30日に両得電鉄に吸収された津喜みなと鉄道です。1990年に津喜~津喜みなと間が開業したこの津喜みなと鉄道ですが、2017年4月に延伸され「アーバンループ」として環状運転を行うようになりました。最初は津古線から乗り入れて環状運転を行い、津喜で折り返して再び回って津古線に戻る運用もありましたが、現在は2019年11月30日に開業した花浜線(鹿居アリーナで分岐)に乗り入れるという形態が標準となっています。

 2023年(当初予定は2021年)には新しい保安装置の導入が予定されています。現在津古線で使用されている保安装置は「ATS-P」ですが、これをCBTCという無線を活用したものに置き換える予定です。このCBTCは従来の閉塞割りに左右されることがなく、電車の間隔を極限まで詰めることができます。とはいえ、雨の日などブレーキの効きが悪くなる日もありますので、電車の最小間隔についてはある程度余裕を持たせてあります。この装置によって電車の増発や遅延時の回復運転が行いやすくなり、将来的に津喜線にも導入する予定です。

 話は変わりますが、津古線はラッピング電車の運行が盛んです。両得電鉄が話題を作ろうと2013年にフルラッピング車両を走らせ始めたのが始まりで、2019年現在もいくつかのラッピング電車が運行されています。ラッピングの内容は主に企業広告やドラマ・アニメ・劇団とのタイアップが中心。初期のラッピングは広告ごとに新しいデザインを採用していましたが、最近はあらかじめ車両に独自のラッピングを施しておき、後からその色に合った広告を貼り付ける手法も採用されているようです。その最たる例が白色のラッピング車両で、何のラッピングもされずただ白いだけという編成もあります。

 車体ラッピングは両得電鉄の他の路線やNR永京環状線などではかなり高額となりますが、津古線に関しては意図的にラッピング費用をかなり割安にしており、車体ラッピングを行いやすい環境としてあります。派手なデザインもあったラッピング電車ですが、車体上部には津古線のラインカラー、赤色のラインを必ず配置するルールがあり、実用上も問題が無いよう配慮されているのです。しかし、2019年11月30日からは八田山線への直通乗り入れが始まり、広告条例に関しては津喜県だけでなく八田山県の許可も取らなければいけなくなりました。また、1編成にラッピングしても運行範囲が広大で、「狙いにくくなった」と撮り鉄が嘆いています。このような事情もあって、ラッピング電車は今後数を減らす模様です。


歴史

むかしばなし

2022年3月12日変更

 花浜線の延伸(花浜駅-八田山線浜実駅)が行われたことや、福増総合車両センター開設に伴う大幅な運用変更が行われました。

 日中1時間あたりの運行本数は、急行4本(15分間隔)、津喜臨海鉄道直通の急行が1本(1時間間隔)、各駅停車8本(7分30秒間隔)です。1時間に1本ほどが走っていた特急は古林駅-津喜駅-北萩線中堀駅間の運行に変更されたほか、花浜線延伸に関連して津喜臨海鉄道へ直通する急行が新設されました。

 急行は「津喜」「中沼」「桂台」「草深」「古林」に停車します。また、21時ちょうどに古林駅を発車するLライナー神場・時野行きも同じ停車駅に変更されました。日中の急行は、今まで通り古林駅-松波空港駅(仙豊県)間の運行系統とされていますが、花浜線延伸に伴い津喜駅・花浜線経由に変更されたことから、津喜方面への接続のために停車していた椿森駅と三倉部駅、またよつわ台駅と津喜動物公園駅は通過となりました。

 津喜臨海鉄道直通の急行は、他の電車と異なり4両編成です。古林駅-津喜駅-花浜駅-金田駅(津喜臨海鉄道)間で1時間間隔の運行が行われています。8両編成で運行される他の電車より短いことから、注意喚起の放送が流れます。今まで乗り入れてこなかった津喜臨海鉄道の車両も充当されることがあり、ダイヤ変更当日から多くの人々の注目を集めていました。

 各駅停車は、日中は古林駅-津喜駅間の津古線線内完結電車となりました。ラッシュ時は、花浜線に乗り入れる運用もあるほか、津喜駅ではアーバンループ線とスムーズな乗り換えが出来るようなダイヤとなりました。

津古線古林駅ダイヤ設定

古林駅日中パターン イメージ(2021年3月ダイヤ改正)

1200 急行松波空港

1202 各停花浜

1206 快速急行花浜

1209 各停花浜

1215 急行松波空港

1217 各停花浜

1224 各停花浜

1230 急行松波空港

1232 各停花浜

1239 各停花浜

1245 急行松波空港

1247 各停花浜

1254 各停花浜

津古線古林駅日中パターン イメージ(2010年3月改正)

1200 特急津喜

1202 各停津喜みなと

1205 快速津喜みなと

1212 各停津喜

1222 各停津喜みなと

1232 各停津喜

1235 快速津喜みなと

1242 各停津喜みなと

1252 各停津喜

津古線所要時間2021年3月改正

※急行松波空港行きの場合

1200 古林

1206 草深

1216 桂台

1221 中沼

1229 椿森

1238 鹿居(到着)

1241 鹿居(発車)

1251 睦井

1313 皆吉

1330 清澄渓谷

1332 上得中野

1340 清滝高原

1347 仁江(到着)

1350 仁江(発車)

1357 岸宮

1359 主坂(到着)

1400 主坂(発車)

1422 見旗(到着)


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年03月15