NR外郷線

概要

 NR外郷線(そとごうせん)は、津喜県津喜市中央区の津喜駅(つきえき)から、津喜県仁江市の仁江駅(じんええき)までを結ぶNR今北の鉄道路線です。「外郷線」という名前は、津喜県南部の太平洋側を「外郷」と呼ぶことに由来しています。その名の通り津喜県南部の太平洋側の主要都市を結ぶ路線で、特に上得一ノ宮までは津喜市近郊の住宅地としての開発が比較的進んでいることから、昼間も運行本数が多いです。一方、上得一ノ宮から先の区間は興ノ瀬、勝浦などの主要駅もあるものの津喜側の区間に比べれば利用客が少なく、2021年3月のダイヤ改正では特急列車を除く普通列車、快速列車の大半が上得一ノ宮で系統分断されました。


路線データ

 管轄 今北旅客鉄道津喜支社

 軌間 1067mm

 複線区間 津喜~上得一ノ宮間 御宿~勝浦間

 単線区間 上得一ノ宮~御宿間 勝浦~仁江間

 電化区間 全線(直流1500V)

 保安装置 ATS-P

 運転司令所 津喜総合司令所(外郷指令)

運行形態

 2024年3月16日改正時点で、特急、通勤快速、両武快速、普通が運行されています。

 特急は永津線永京駅と勝浦駅を結ぶ列車が2時間から3時間に1本運行されています。

 通勤快速は永津線永京駅へ向かう列車で、上得一ノ宮発の列車が朝に上り1本のみ設定されています。

 両武快速は1時間に1本ほどが運行されており、津喜方面~上得一ノ宮間で運行されています。ホームの長さの関係で小網~物原間の各駅と八積駅は通過となります。

 普通は各駅に停車します。日中は永津線永京~物原間の列車(10両)が毎時2本、津喜~上得一ノ宮間の列車(8両)が毎時2本運行されています。また、上得一ノ宮~仁江方面間では毎時1本、2両編成のワンマン列車が運行されています(時間帯により本数が増えます)。

沿線概況

津喜駅-鹿居駅間

 津喜駅-鹿居駅間は内郷線と線路を共用している区間です。現在は昼間の大半の列車が内郷線列車となりましたが、書類上は外郷線に分類されています。起点の津喜駅は3番線と4番線が内郷線ホーム、5番線と6番線が外郷線ホームとして使い分けられており、外郷線方面の列車は基本的に5番線と6番線から発着します。

 津喜駅の次の本津喜駅は津喜県庁に近い場所にある駅です。津喜市の行政の中心地となる駅ですが、意外にも2010年まで両武快速が通過していました。また、近くには津喜都市モノレールの県庁前駅もあり、交通の便が良いことが特徴です。

 鹿居駅では永津線と合流します。上りホームは1番線、下りホームは6番線を使用します。また、永津線直通の電車は上りの場合2番線、下りの場合は5番線を使用します。鹿居駅は結急電鉄や津喜臨海鉄道も乗り入れてくるターミナル駅で、以前から津喜市の副都心地域に指定されています。2017年にアーバンループ線が開業すると開発の勢いが増し、高層ビルの建設が進められています。

鹿居駅-小網駅

 この区間は津喜市近郊のベッドタウンとして開発が進められた区間です。途中には学園前駅(がくえんまええき)、柿取駅(かきとりえき)、権田駅(ごんだえき)、土気駅(とけえき)の4つの駅があり、このうち1970年代に最も利用客が多かったのは、旗野鉄道も乗り入れてくる権田駅でした。しかし1990年前後に柿取駅と土気駅周辺の開発が急速に進められ、また学園前駅もこの時期に開業しました。このうち学園前駅は両得つはら線(当時)・海千キリン線への乗換駅としてニュータウンの入口機能を有していたことから高層マンションが次々と建設されていきました。結果、最も新しい学園前駅に特急が停車(一部のみ)するようになり、権田駅停車の特急は廃止されました。

 学園前駅は現在の結急つはら線が開業した1992年に開業した駅です。ホームは15両編成の両武快速が停車できる長さで、相対式2面2線となっています。バブル景気末期に建設されたこともあって、妙にお金がかかっている贅沢な作りをしています。

 柿取駅は津喜都市モノレールの終着駅でもある駅です。つはら台駅方面や津喜駅から小網街道を経由してやってくるバスもやってきます。この柿取駅の近くには津喜中央バスの車庫がありますが、結急グループのバス会社再編により、2022年4月1日から「津喜結急バス柿取営業所」となる予定です。駅は1面2線の島式ホームで、15両編成が停車できる長さを有しています。

 権田駅は旗野鉄道と接続する駅です。他の駅とは異なり2面3線構造で特急列車の待避や電車の増結ができる作りになっています。ラッシュ時には光鐘線成東と勝浦からやってきた電車をこの駅で連結します。

 土気駅は1面2線の島式ホーム。駅の南側に大規模な住宅地があり、駅前には津喜中央バスによる路線バスが乗り入れてきます。津喜結急バスになった後は鉄道に合わせたバスのダイヤ変更が行われるようです。

 小網駅はカーブしている1番線、2番線(外郷線ホーム)と、光鐘線用ホームの3番線、4番線があります。光鐘線ホームのうち3番線は、光鐘線区間列車専用のホームです。2021年3月改正以降は昼間のすべての電車が3番線発着となり、この小網と成東の間を6両編成の1528系が往復しています。

小網駅-上得一ノ宮駅

 小網駅まで来ると津喜駅まで電車でも多少離れているということで、だんだん利用客が減っていきます。以前は津喜~物原間の移動手段と言えば外郷線でしたが、海千キリン線の開業や圏央道の開通、さらに海千キリン線が直通運転拡大により津喜中央駅まで直通するようになったこともあり、利用客数の減少が続いています。

 物原駅は2面4線の立派な駅です。貨物列車も多数運行される外郷線。この物原駅で貨物列車の待避を行う普通列車は日常的に見られる光景です。駅前には以前は百貨店がありましたが、現在は閉店して別の施設になっています。駅の周辺は2008年頃から開発が本格的に進み、今ではマンションもちらほらと見られるわけですが、住民の大半は海千キリン線を使うようです。

 上得一ノ宮駅は現在は運行系統の境目となっている駅です。15両の両武快速と2両の普通北萩行き(仁江から内郷線直通)が並ぶ光景も見られますが、電車の長さが違うので隣のホームだったとしても結構な距離を歩かなければならない場合があります。前の方の車両に乗ればスムーズに乗り換えできるようです。

上得一ノ宮駅-仁江駅

 内郷線北萩以南と一体的に運用される普通電車が毎時1本ほど走る区間です。特急は興ノ瀬、御宿、勝浦などに停車して仁江へ向かいます。また、貨物列車も多く運行されています。

 ホームは普通列車しか止まらない駅でも比較的長いですが、これは国鉄時代に運転されていた両武快速線永京始発仁江行き、見旗行きの名残。11両の快速と特急が合わせて1時間あたり2本運転されていた時代もありましたが、仁江から永京までは距離の短い結急八田山線ルートの方が早くて安いので、外郷線経由でわざわざ永京を目指す人はほとんどいないようです。特急も運行区間が勝浦や上得一ノ宮まで短縮されるという話もあり、あまり明るい話題がないのが少し悲しいところです。

 終点の仁江駅は「以前は」普通列車の行き先としておなじみだった駅ですが、今では普通列車は上得一ノ宮から内郷線の北萩までぐるっと直通するようになり、折り返すのは特急列車ぐらいになりました。また、津喜支社と八田山支社の境界ということで、仙豊県の見旗方面からやってきた8両編成の列車も乗り入れてきます。津喜方面へ向かう人の大半は結急に乗りますが、見旗、八田山方面となるとNR線を使う人も多いです。

過去

2021年3月~2024年3月までのダイヤ

 2021年3月のダイヤ改正以降の鹿居~仁江間は、永津線蓮庭駅(はすにわえき)から鹿居経由で外郷線に入り仁江まで向かう特急が1時間に1本、各駅停車と両武快速が合計で物原まで1時間6本、物原~上得一ノ宮間では1時間3本運転されます。各駅停車・両武快速は1時間あたり5本が永津線直通の各駅停車、残りの1本が両武快速となり、両武快速はホームの長さの関係で小網~物原間の各駅と八積駅は通過となります。上得一ノ宮から仁江までの区間は、特急に加え内郷線北萩駅・亀山線東横田駅まで直通の普通列車が1時間間隔で運行されており、こちらは2両または4両のN1330系で運行されます。

 2021年3月以前は普通列車の運行形態が異なっており、鹿居~小網間では普通仁江行き2本、両武快速上得一ノ宮行き1本、永津線直通各駅停車2本、NR光鐘線直通普通が1本となっていました。これが2021年のダイヤ改正により大きく変更され、以前の主力車両だった1528系2100番台が昼間はほとんど走らなくなりました。

 ラッシュ時は最大で1時間あたり15本の電車が走ります。2021年3月のダイヤ改正で永津線用N1602系が増備されたとはいえ、それだけでは車両が足りません。そのため以前の主力1528系の8両編成も運行されます。以前は6両編成と4両編成を連結した1528系の10連運用もありましたが、改正によりすべて廃止されました。

 津喜~仁江間は現在日中の大半の列車が内郷線列車となっています。1時間あたり両武快速上得一ノ宮行き1本、仁江行き2本、普通列車(8両)が5本運行されています。2021年3月ダイヤ改正までは毎時8本か7本程度ありましたが、利用状況の変化に伴い減便されました。一方、以前存在した4両編成の内郷線館山回り仁江行きが廃止され、4両編成の電車がやってきて非常に混雑するようなことはなくなりました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2024年03月15日

当ページ公開開始日 2021年09月26日