富永本線
概要
富永本線(とみながほんせん)は、奉旗県按針市の按針駅(あんじんえき)から、知元県知元市の清江駅(きよええき)までを結ぶNR今北(今北旅客鉄道)の鉄道路線です。
鳥豊地方北部における重要幹線の一つとされており、災害などの理由で鳥豊本線が使用できない場合の貨物列車代替ルートにもなっています。沿線には特別大きな街がありませんが、そこそこ人のいる地域をいくつか通ることから、地域間輸送で活躍している路線です。
運行形態と車両
按針駅-永井駅-戸須駅間の特急と普通列車が毎時1本ほど、戸須駅-永井駅-富永駅-知元駅間の特急と普通列車も毎時1本ほど運行されています。
また、按針駅から新按針駅までは西豊本線からの普通列車が毎時2本と小諸線の普通列車が毎時1本、知元県内の畑駅から清江駅までは川谷線からの普通列車が毎時2本乗り入れてきます。
沿線概況
起点の按針駅から新按針駅までの区間は、按針市街に近い区間であることや新按針駅で西豊高速線に接続することから特に利用客の多い区間となっています。列車も普通列車は毎時4本運行されており、周辺の私鉄と比べてもきちんと利便性が確保されています。
新按針で小諸線と別れると、ここからは山を少しづつ登っていく区間に入ります。利用客数は新按針を境に急に減り、普通列車もガラガラな時間帯があります。
沿線は農業が盛んな地域で、様々な野菜が育てられていたり、田んぼや牧場もあって食べるものに困りません。折木駅の近くには牧場もあり、奉旗県内の中学生は1年生の校外学習で必ずこの牧場に来るのだとか。
夏町駅(なつまちえき)は1980年代に朝に放送されるドラマの舞台になった街として知られており、また夏町城など古くからの建物も残っています。街の知名度を上げるためにドラマの撮影によく協力していたり、2016年公開の人気アニメ映画の舞台としても盛り上がるなど、たびたび話題になります。
夏町駅から富永駅の間は沿線に学校が多く、スポーツの強豪として知られる高校がいくつかあります。そのため富永市は「スポーツの街」として市としてスポーツがしやすい環境を整えたり、市内在住や出身のアスリートが日ごろのトレーニングや富永市のよいところについて語る動画をアップロードしたりして知名度を上げようとしています。
畑駅からは知元市街に近い区間で、電車も川谷線からの直通があることから15分前後の間隔で運行されています。春日駅(かすがえき)では結急勝亀線(岩根線)と接続。ここまで来ると乗客の数も多くなっていきます。
終点の清江駅からは大半の列車が知元駅まで直通します。