海千1000系

1992年の登場時の姿

 1000系は、1992年のキリン線第一期開業(つはら台~北長柄)に備えて導入された車両です。海千が中心となって開発を進めるキリン線の「顔」となる存在ですので、前の部分に丸みを持たせたり、ドアを凝ったデザインにしたりしました。車体はアルミ製ですが、クリーム色を基調として赤い帯を入れることにより、優しい雰囲気を持たせました。

 メカニック関係では、走行機器類を当時導入が進められていた両得電鉄80系に準じたものにしました。制御方式はGTO-VVVFインバータ制御。台車から車両モニタ装置に至るまで両得80系0番台と共通仕様にしてあります。

 1991年度に4連4本(1次車)、1994年度に物原延伸に備え4連2本(2次車)、そして2001年度に白子延伸分として4連1本(3次車)導入されています。1次車と2次車は同じ仕様で導入されていますが、3次車だけは少し異なる部分があります。

2001年度導入の3次車。前の雰囲気が異なる??

 3次車は正面右の窓と左の窓の間を黒色に塗装し、1つの窓として繋がっているように見える演出をしています。また、細部も行先表示器がLED式(種別表示は幕)になっていたり、バリアフリー対応のため車内のLED表示器を増設(千鳥配置からすべてのドア上に設置)したり、ドアチャイム(2点チャイム)装置を設置したりしています。また、登場当初より8連での運用を想定していたことから、電気連結器を設置してあります。

2005年には1次車、2次車にも電気連結器を追加設置しました。

2017年度からはリニューアル工事がスタート!!

 2017年度からは、両得若葉の森線開業に伴い津喜市中心部に直接乗り入れるようになったこともあり、イメージアップを目的としてリニューアル工事を行うことになりました。主なリニューアル・メニューとしては、内装の更新(床のデザインを変更)や案内表示器のLCD化(17インチのものがドア上に1画面)、ドアの窓ガラスを複層ガラスに変更、さらに制御装置の更新(GTO-VVVFからIGBT-VVVFへ)などです。

 車体外装も前の部分を中心に変更しました。特に分りやすいのが正面の非常扉に窓を追加したことで、乗務員室及び客室からの前方視界を良くする目的で追加設置されました。また、将来的なホームドア設置の際、窓下の帯が隠れることが考えられるため、窓上にも帯を追加しました。

 リニューアル工事を行った編成については「B編成」として4両編成を2本つなげた8両編成の状態で固定することになりました。2017年にB1編成(1001Fと1002Fコンビ)、2018年にB2編成(1003Fと1004Fコンビ)、2019年にB3編成(1005Fと1006F)が組成されています。

2018年度以降に更新されたB2編成とB3編成は、乗務員扉付近の帯の処理を変更しました。

レアキャラ「C1編成」。他の1000系と違い、グレーを基調としたデザインの訳とは??

 2017年度に2000系の中間車が4両製造されましたが、この4両は1000系の1007F(3次車)の中間に組み込まれました。

 クリーム色のアルミ車の中間に、ステンレスのシルバーが輝く中間車が挿入され、キリン線の中でも異彩を放っていました。3次車はそれまで1次車や2次車と連結して走っていましたが、その1次車、2次車が8連固定に改造されることが決まっていたので、余った3次車は2000系の中間車を組み込んで8両貫通編成にされたのです。

 2017年から2021年までの間は、3次車の更新工事が後回しにされていた関係で「クリーム色とシルバー色が混ざった編成」となっていましたが、2021年度に3次車の更新工事が行われた際、クリーム色の車両もシルバー(というかグレーというか…)に変更されたことから、以前ほどの違和感を感じないようになりました。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年01月15日

当ページ公開開始日 2021年09月23日