ME系(えむいーけい)は、2017年12月23日にデビューした結急電鉄(当時は両得電鉄)の特急型車両です。遠山原特急線などで活躍するRE系をベースに、よりコストパフォーマンスの高い車両として開発されました。
RE系の性能が最高速度160km/hであるのに対し、ME系では走行する路線の最高速度に合わせて130km/hとされました。一方で車体や車内設備は概ねRE系のものを踏襲しており、「標準特急電車」として来急本線や八田山線などで活躍しています。
2017年12月23日にデビューした、来急本線用の特急電車です。車体色は旧型の車両のイメージを引き継ぎ、白のボディーにオレンジのラインが入ったものとなっています。旧型車両が老朽化してきたことや、2019年3月16日ダイヤ改正で来急本線の全区間が直流化されることから、代替の車両として導入されました。
2017年から2019年3月15日までは、ラッシュ時に運行される上谷-業平-水海道間の特急に充当(当時は水海道以北が交流電化だったため、入線できなかった)されていました。その後、2018年度に増備が行われています。
編成は10両編成で、うち1両がスペシャルカー(2+1人掛け)となっています。制御装置は茨原製作所製のSiCモジュール適用VVVFインバータ制御装置を採用。従来品よりも小型化されたほか、消費電力量も少なくなっています。
余談として、2019年までは両得本線(現在の津喜線)や北萩・古房急行線(現在の八田山線)などで度々試運転が行われていました。これは0番台そのものの試運転や性能確認が目的とされていましたが、後に登場した1000番台を運行するための確認作業も行われていたようです。
2023年3月18日時点で、上谷駅・業平駅と来戸駅・袴塚駅間を結ぶ特急に充当されています。
2019年11月30日のダイヤ改正で、8連2本が営業運転を開始しました。基本的な仕様は0番台とほぼ同じになっていますが、前面や車体塗装などのデザインが変更されています。また、運行区間が異なることから保安装置などが一部異なっています。2020年度に8連2本、2021年度には8連1本が追加で導入され、2022年1月現在は末広車両センターに8連5本が配置されています。
当初は永京駅(津喜線)と八田山駅(八田山線)及び松波空港駅(外ノ瀬線支線)間を結ぶ特急に充当されていましたが、2023年3月18日ダイヤ変更からは、永京地下鉄津喜線・雪松急行電鉄線への直通運転(永京駅-秩父駅間)も開始されています。
2023年3月18日時点で、永京駅と八田山駅・松波空港駅間を結ぶ特急、永京駅及び雪松急行電鉄秩父駅と奈原駅の間を結ぶ特急、永京駅と五閑駅を結ぶ特急などに充当されています。