湾岸急行電鉄

概要

 湾岸急行電鉄(わんがんきゅうこうでんてつ)は、永京都の高品駅(たかしなえき)から永京空港駅(ながきょうくうこうえき)を経由し、津喜県北萩市のかとく学園都市駅(かとくがくえんとしえき)までを結ぶ路線です。永京湾横断道路・鉄道が開通した1997年から運行を開始しています。

 永京都と永京空港、津喜県南部方面を結ぶ非常に重要度が高い鉄道であり、また高品駅からは結急ベイコネクト線へ直通運転を行っています。2022年3月のダイヤ改正では、金田駅とNR内郷線巌根駅を結ぶ線路が新たに敷設され、NR内郷線への直通運転が開始されました。


運行形態

2023年3月18日改正

日中の運行形態

・特急「Aライナー」(永京空港駅-浜茄子町駅-富街空港駅) 20分間隔

・内郷線直通特急(高品駅-館山駅) 1時間間隔

・急行(NR館山駅-高品駅-光鐘空港駅) 1時間間隔

・急行(高品駅-北萩駅) 毎時3本

 (高品駅-北萩駅間は、急行が合計15分間隔)

・各駅停車(高品駅方面-かとく学園都市駅) 10分間隔

悪天候時の運行について

 湾岸急行は、海の上を走る区間があることから、悪天候時に永京空港駅と金田駅の間で速度規制(60km/h)されたり、運休されたりすることがあります。この際は通常の運行が難しくなってしまうことから、永京空港駅と金田駅で折り返す電車が設定されます。金田側に残された車両の一部は、金田車両基地に入庫されることがあるほか、永京空港側に残された車両は、臨時で結急電鉄の海浜車両センターに入庫させることもあるようです。

車両

23-000系

 2024年3月16日にデビューする特急型車両です。高品-北萩-館山間の特急などに充当されます。

22-000系

 2019年11月30日のダイヤ改正で運行を開始した車両です。インバウンド需要の拡大による増発と、NR内郷線への直通に備える目的で導入されました。編成は10両編成で、1両だけ2階建て車両(プラスカー)を連結しています。2019年度に10連3本、2020年度に10連3本が導入されています(なお、この車両の導入に伴う置き換えはありません)。

21-000系

 1997年の開業時から走っている車両です。1997年度に8連8本、1998年度に8連2本、2002年度に10連3本、2005年度に10連3本と増結用中間車2両6組が導入されました。10連16本が在籍しています。製造元は1997年度車が茨原製作所と津喜重工業(当時)、寺浜車輌製造(当時)、1998年度以降車が津喜重工業と寺浜車輌製造となっています。

 制御装置は、1997年度から2002年度までに導入された車両がGTO-VVVFインバータ制御(茨原製作所製)、2005年度に導入された車両がIGBT-VVVFインバータ制御(茨原製作所製)を採用しています。

 2019年度からはNR内郷線直通対応工事が開始され、2021年11月までにすべての編成がNR直通対応となりました。また、同じく2019年度からは制御装置の更新が行われ、1997年度製造車の制御装置が津喜製作所製のSiCモジュール適用VVVFインバータに変わりました。

沿線概況

高品駅-かとく学園都市駅

 起点の高品駅(たかしなえき)は、結急電鉄永阪電鉄と共用している地下2面4線の駅です。当路線が使用しているホームは、中央の2番線と3番線。多くの電車がここから結急ベイコネクト線に乗り入れていきます。

 ちなみに、現在のホームが使用開始されたのは、2018年3月10日のことでした。この日は結急ベイコネクト線の浜茄子町駅-高品駅間が延伸された日でもあり、それ以前は1面2線の高架駅から発着していました。

 高品駅を出ると、地下線をそのまま走り続け、高品シーサイド駅(たかしなしーさいどえき)に到着します。この駅はNR赤羽線(臨海区間)に接続する駅です。ここからは永京空港駅へ向かって、沿岸部の工業地帯を走っていきます。途中、八潮駅(やしおえき)、野鳥公園駅(やちょうこうえんえき)、そしてつばさ公園駅(つばさこうえんえき)を通ると、永京空港駅(ながきょうくうこうえき)に到着します。

 永京空港駅(ながきょうくうこうえき)は、1面2線の島式ホームです。この駅の南東側には、折り返しを行うための留置線が2線設けられています。当駅折り返しの電車が多数設定されているほか、この先の海上区間で速度規制がかかった場合は、急遽北萩方面の電車を折り返しさせることもあります。

 湾岸急行電鉄の「メイン」とも言える海上区間は、永京空港駅から金田駅(かねだえき)までの区間です。この区間は永京湾を横断する区間であり、途中までは海底トンネル、そして人口島を過ぎると海の上にかかる橋を、時速120km/h(特急は130km/h)で快走します。乗っていてとても気持ちが良い区間ですが、風が強いと40km/hの速度規制がかかってしまいます。

 裏話として、かなり風が強い場合はこの区間のみ運休することがあります。安全のためであり当然の処置ではありますが、この区間を通勤などで使う人にとっては不便です。そこで、NR両武線内郷線と結急ベイコネクト線・八田山線北萩線で振り替え輸送が行われるようになっています。

 この振り替え輸送の中の処置として、永京空港駅から結急津喜駅までの臨時快速急行(ベイコネクト線内ノンストップ)と、結急津喜駅から北萩駅までの臨時快速急行(津喜駅を出ると上得清川駅、清見台駅のみ停車)が運行されることがあり、その際は沿線の撮り鉄が集まってくるとか……??

 海を渡りきったところにある金田駅(かねだえき)は、かつては水田の広がる場所でしたが、近年は多くの住宅やマンションなどが建設されました。昔の面影が残る場所は減っていきましたが、それでも潮干狩り場が残っていて、昔ながらの雰囲気を感じることもできます。駅自体は高架2面2線。東側ではアウトレット駅を経由する津喜臨海鉄道にも接続しています。

 駅を出るとほどなくして線路は二手に分かれます。まっすぐ伸びているのは、もともとあるかとく学園都市駅方面の線路。そして左へ分岐しているのは、2022年3月に開業したばかりのNR内郷線連絡線です。連絡線の方に入ると、坂をカーブしながら下りNR内郷線の線路に入れます。

 直進した場合の次の駅は、上得清川駅(かとくきよかわえき)。NR亀山線と結急北萩線に接続しているこの駅は、当路線開業後に大規模開発が行われました。駅周辺には高層マンションが多数建設されて、ディーゼルカーしか走っていなかったNR亀山線も一部電化されてすっかり様変わりしました。

 終点のかとく学園都市駅は、思ったより利用客数が伸びず閑散としています。本来は企業用地として確保されていた用地は、住宅地用に一部転用されおり、人口は増えているようです。

内郷連絡線

 内郷連絡線は、2022年3月12日に開業した支線です。湾岸急行電鉄線とNR内郷線を接続させるための線路であり、金田駅とNR内郷線の巌根駅(いわねえき)を結んでいます。

 直通運転が好評であることから、2023年春からは当路線を経由して高品駅-館山駅間の直通特急の運転も開始される予定で、内郷線の賑わいが取り戻されつつあります。

むかしばなし

2022年3月12日改正

 日中は、内郷線直通の快速が毎時4本(うち1本は館山駅まで直通)、各駅停車(高品駅-かとく学園都市)が毎時6本運行されています。快速には、2階建て車両「プラスカー」を連結した22-000系や結急30系700番台、またNR1528系が使用されます。

 快速の運行系統は、結急光鐘線光鐘空港駅-館山駅を結ぶ電車が毎時1本、同じく光鐘空港駅-周西駅を結ぶ電車が毎時1本、津喜東西線富街空港駅-周西駅間を結ぶ電車が毎時2本となります。特に光鐘空港駅から館山駅までを結ぶ電車は、津喜県内から津喜県内へ向かう電車にもかかわらず、永京都内を経由する遠回りルートであることや、津喜駅に日常的にやってくるNRの1528系が結急電鉄の線路を走ることで話題になりました。

 各駅停車は、津喜東西線富街空港駅-かとく学園都市間を結ぶ電車が毎時6本運行されています。

2021年3月改正

 2021年3月改正時点では、朝ラッシュ時に1時間あたり最大10本、日中は10分間隔で運行されています。ラッシュ時には高品~永京空港間ノンストップの「快速」も運行されるほか、2019年11月30日からは新型車両による着席サービス(結急電鉄の『プラスカー』サービスと同じサービス)が一部電車で提供されています。

 大半の電車が結急電鉄ベイコネクト線・光鐘線と結急東西線に乗り入れています。

 2022年3月12日の改正では、「巌根連絡線(いわねれんらくせん)」が完成することから、NR内郷線との相互直通運転が開始されます。22-000系とNRの1528系(8連)、結急30系700番台により運行される「快速(高品駅-館山駅)」が毎時1本、高品駅-周西駅(すさいえき)間の快速が毎時4本(うち1本は前述の館山行き快速)、そして高品駅-かとく学園都市駅間の各駅停車が毎時6本の運行形態となります。内郷線直通快速は、直通区間が電車により異なるものの、高品駅-北萩駅間では4本/hが運行されることになっています。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ最終更新日 2023年12月24日

当ページ公開開始日 2021年10月16日