見旗都市モノレール(みはたとしものれーる)は、仙豊県見旗市の奈美浜駅(なみはまえき)から、開路駅(かいろえき)までを結ぶ懸垂式モノレールで、1986年に開業しました。かつて見旗駅-開路駅間で走っていた路線バスが、道路渋滞により定時運行困難となっていたことを踏まえ、その代替となるこのモノレールが建設されました。
懸垂式とされたのは、道幅の狭い道路が沿線に多く、跨座式よりも少ないスペースで建設できるからだとされています。タイヤがレールの中に隠れる構造であることから、天候に左右されず安定的な運行を実現しています。台風が直撃した際は、見旗都市モノレールだけが運行していた、なんてこともあり、沿線住民にとってかなり心強い味方です。
2010年代後半頃からは車体へのラッピング広告が盛んに行われるようになっています。
車両は2000系(上)と1000系(下)の2種類があります。1000系は1986年の第一期開業時から走り続けている車両です。
2000系は1000系を置き換えるため、2009年に登場。あと数年ほどで1000系全車両を置き換える予定です。
運行間隔はラッシュ時が5分から7分間隔、日中は12分間隔の各駅停車と、30分間隔の快速が運行されています。すべての電車が2両編成です。
起点の奈美浜駅(なみはまえき)は、沿岸部の新都心に設けられた駅です。駅の周辺は高層ビルや商業施設が密集している地域で、ラッシュ時になると多くのビジネスマンで賑わいます。ここから見旗駅までは、1999年に開業した見旗都市モノレールで一番新しい区間です。
見旗駅はNR線と結急線に接続している駅です。ホームは1面2線の島式ホームですが、モノレールの編成が2両編成で短いことや、停止位置が階段と階段の間ということもあり、ラッシュ時はホームが人で埋め尽くされます。人が並びきれないということもあり危険なので、2019年夏にはホーム柵が設置されました。
見旗駅を出ると、しばらくの間住宅地の中を走って行きます。