結急2022年春変更と転用

 結急電鉄では、2022年3月12日にダイヤ変更を行い、津喜線遠山原線などの電車が減便されました。これは、2019年11月30日から並行する遠山原特急線「高速急行」が走っており、そちらへ旅客が流出したことや、利用状況の変化などが理由です。特に古林駅-木滝神宮駅間では特急の待避をほとんど行わなくなり、所要時間が大幅に短縮され以前より少ない編成で運行することが可能となりました。

 このダイヤ改正に伴い、遠山原線を走る通勤型車両の一部が在籍している草深総合車両センターでは、遠山原線系統用の編成が削減されることとなり、その一部は他の路線へ転属しました。

遠山原線で削減された編成

10系100番台 10連57本→10連43本に変更(14本が余剰)

30系2000番台 10連2本→他路線へ転用(2本が余剰)

削減された編成の転用

 10系100番台のうち7本は、来急車両センターに転属し、来急本線向けの「10系2000番台」に改番(2022年3月12日付け)されました。2022年3月11日の夕方頃から草深総合車両センター→上谷駅→業平連絡線→来急車両センターに7編成とも回送され、2022年3月12日と2022年3月13日にかけて車体デザインの変更(カラーフィルムの貼り替え)が行われました。

 なお、デザインを変更した転属編成は、2022年3月14日から保安装置などの試験を行うため永京地下鉄蓮庭線(CS-ATC)、永尾電鉄(永尾ATC)での試運転を行い、2022年3月19日(土)から順次運用を開始しました。なお、この編成の導入により来急本線の10連運用と樫葉線直通が増やされ、2340系10連1本と昇田車両センターの6連6本が置き換えられました。

 10系100番台のうち残りの7本は、2022年4月まで予備編成として草深総合車両センターに残っていましたが、4月後半頃から編成を短縮(8連化)し、2022年5月に福増総合車両センターに転属しました。

 福増総合車両センターに転属したのは、8連となった7本で、いずれも2階建て車両「プラスカー」を連結しています。

 津古八田山線系統用の車両として運用されることとなり、車体デザインは「津古色」と呼ばれるラインカラーが赤色のデザインとなりました。このデザインは2012年に津古線に導入された10系100番台と同じであり、2020年に消滅していたことから、2年ぶりの復活となります。

 30系2000番台は、10連2本とも三城車両センターに転属しました。転用改造は3月中に行われ、2022年4月から津喜線系統での運行が開始されています。

津喜線関係

 利用状況の変化や所要時間の見直しに伴い運用数の削減が行われました。

余剰となった車両

 30系500番台10連7本→30系800番台に改造のうえ海浜車両センター(ベイコネクト線系統)に転出。

 10系0番台10連11本→11本が4月に草深に転属。

転用

 30系500番台10連7本は、2022年1月より順次「30系800番台」への改造を進め、あらかじめベイコネクト線への転用改造を行いました。2022年3月11日に三城車両センター→海浜車両センター(検見浜連絡線経由)への回送を行い、2022年3月19日(土)からベイコネクト線系統と湾岸急行・NR内郷線での運用を開始しています。なお、永阪電鉄線への直通は非対応とされているようです。

 この編成の転属により、同車両センターの80系100番台10連7本は、仙豊支社の河南車両センター(外ノ瀬線)に転用されました。

 10系0番台は、余剰となった10連11本すべてが4月中に草深総合車両センターに転出しました。すべて遠山原線用の編成とされ、同車両センターの80系100番台10連9本が置き換えられました。80系100番台10連9本は、8両編成に短縮のうえ河南車両センター(外ノ瀬線)に転用されています。

玉突き転属

 両得電鉄は元々複雑な車両転用を行うことで知られていましたが、結急電鉄になっても変わらないようです。

 津喜線、遠山原線系統の車両が転用された路線では、転用された車両によって既存の車両が置き換えられ、そして置き換えられた車両が玉突きで他の路線に転用されています。

 特に規模の大きい玉突き転用となったのは80系100番台で、海浜車両センターから8連7本、草深総合車両センターから8連9本が河南車両センター(外ノ瀬線)に転用されました。

 河南車両センターではこの転用に伴い、10系4000番台の6+2連3本、4+4連11本、54451形4+4連2本が置き換えられました。

 このうち、10系4000番台の6+2連3本は、6両編成と2両編成に分割され、6両編成3本が関八本線に転属。同路線の54301形6連2本と、70系50番台6連1本を置き換えます。54301形6連2本は廃車となり、70系50番台6連1本は転用改造のため2022年5月に福増総合車両センターに入場。椎名・横渚線に転属する予定です。残りの2連3本は、来急支社の来戸駅-いわき駅間に転用され、ワンマン化改造を行ったうえで2022年7月から運用入りします。

外ノ瀬線(河南車両センター)から関八本線に転属した編成。関八本線の10系4000番台は、増結運用がないことから電連がないのが特徴であるが、この編成は電連を撤去せずに転属し、他の編成との形態差が生まれることとなった。

来戸駅-いわき間に転用された編成は、ワンマン対応化(車外カメラの設置)やドアボタンの設置を行った。

 10系4000番台の4+4連11本は、全編成分割して4連22本とし、4連1本を除いてそのまま勝亀支社に転属します。なお、転用の際は「10系6200番台」に改番されますが、塗装は当面そのままとされる予定です。203系4連2本、205系鋼鉄車4連15本、203系ステンレス車4連4本が置き換えられます。

「新仙豊色」そのままで勝亀支社に転属した編成は、もともと勝亀支社で運用されている209系(以前の勝亀鉄道が導入した同型車)と連結する運用もある。

 54451形4+4連2本は、4連に分割されたうえで轟線に転出し、54301形4連4本を置き換えます。また、10系4000番台の4連1本も轟線に転出し、54301形4連1本を追加で置き換えることで、54301形は轟線から引退します。

玉突き改造

 来急車両センター所属で運用を離脱した2340系10連1本は、機器更新を実施済みであり10年間は引き続き使用可能です。ですが、10連のままで転用できる路線がないことから、編成を短縮して他の路線に転用する予定ですが、よい転用先がなかったり転用計画が複雑であることから当面の間福増総合車両センターで留置される予定です。


※当ページの内容はフィクションです※

当ページ最終更新日 2022年09月03日

当ページ公開開始日 2022年05月04日